ちゃ~すが・タマ(冷や汗日記)

冷や汗かきかきの挨拶などを順次掲載

倉知淳『作家の人たち』幻冬舎、2019年

2019年09月22日 18時27分30秒 | 
出版不況の中の「文筆家」「小説家」「作家」「編集者」などの生態についての短編集。

押し売り作家
夢の印税生活
持ち込み歓迎
悪魔のささやき
らのべ!
文学賞選考会
遺作

その中の一節

20年ほど前から出版社を覆う構造不況はもはや限界に達していた。
本が売れない。
それは、娯楽の多様化、若者層の人口減少、ネットの爆発的普及、といった原因が複合的に絡み合った結果の出版不況であり、誰にも手の打ちようがなかった。本の出版部数は減り続け、本職の作家は困窮するしかなかった。出版社も手をこまねくばかりで、廃業する作家は後を立たなかった。
そんな中でも売れている本があった。テレビタレントが書いた本である。
・・・・

日本の文化はどうなっていくのか?