ちゃ~すが・タマ(冷や汗日記)

冷や汗かきかきの挨拶などを順次掲載

八ッ橋問題-八橋検校説の行方?

2020年06月11日 09時30分43秒 | その他
老舗「八ッ橋」“創業年に根拠なし”裁判 訴え退ける 京都地裁
2020年6月10日 NHKの報道


 聖護院八ッ橋を中心とした八ッ橋起源の歴史を講義でも紹介してきたのだが、あらためて、諸説があることを認識した。
八ッ橋がいつ誕生し、いつ八橋と呼ばれるようになったのかは不明である。箏曲の祖・八橋検校を偲び箏の形を模したことに由来するとする説や、『伊勢物語』第九段「かきつばた」の舞台「三河国八橋」にちなむとする説などがあるという。

 聖護院八ツ橋総本店をはじめとするいくつかの企業では、江戸中期にあたる1689年(元禄2年)に、聖護院の森の黒谷(金戒光明寺)参道の茶店にて供されたのが八ッ橋の起源とする説を唱えて宣伝にも用いているが、八ッ橋が同時代に作られていたとする文献はない。京銘菓八ッ橋工業協同組合は「根拠のない話」として1689年(元禄2年)という年代を表記することを中止するよう求めていたが、この井筒八つ橋の訴えは退けられている。だからといって、江戸の時期に八橋検校にちなんでつくられていたかどうかはわからない(2020年6月10日)。

『さっちゃんのまほうのて』のたばたせいいちさん逝去

2020年06月11日 09時22分03秒 | 絵本
 「おしいれのぼうけん」などで知られる、絵本作家の田畑精一(たばた・せいいち)さんが2020年6月7日、老衰のため亡くなった。89歳だった。葬儀は近親者で営み、後日お別れの会を開く。
 31年大阪生まれ。京都大学中退後、人形劇に打ち込み、その後、古田足日(たるひ)さんと出会い、子どもの本の仕事を始めた。保育園の取材をもとに古田さんと共作した「おしいれのぼうけん」(74年)は、累計発行部数が230万部のロングセラーに。そのほか、先天性四肢欠損の障害がある少女を主人公にした「さっちゃんのまほうのて」、「ダンプえんちょうやっつけた」などの作品がある。
 松谷みよ子さんらと「子どもの本・九条の会」の代表団の一員となり、日中韓の絵本作家による平和絵本シリーズの呼びかけ人になるなど、反戦活動にも力を注いだ。
(朝日新聞電子版、一部改変)