ヤマウルシ(山漆) (ウルシ科) 撮影地 能代市風の松原

2013年08月16日 07時48分31秒 | Weblog

このブログは、先人が能代市風の松原内を調査した、 『植生と植物相に基づく能代市風の松原海岸林の環境保全 近田文弘・梅田市美 自然環境科学研究 2001年発行別冊』 の植物目録に基づいて、能代市 「風の松原」 内の植物を、追跡調査できた範囲内での記録を、アイウエオ順で掲載しているものです。但し、先人が調査したものの中で探しきれないものもあります。絶滅した種もあるようですが、現在調査中ですので、見つけ記録でき次第投稿いたします。又その逆で新種もあり、新種については付け加えて投稿しております。

 

ヤマウルシ緒言:落葉小高木で雌雄異株。

山地に生え、高さ3~8mになる。樹皮は灰白色で縦に裂け目がでる。
冬芽は裸芽で褐色の軟毛が多い。側芽は球形で小さい。葉痕はハート形で、維管束痕がV字形にならぶ。

林縁部から長く枝を伸ばし、枝先に大型の奇数羽状複葉を束生状につけ、葉は長さ25~50cmで互生する。小葉は6~8対あり、長さ5~12cmの卵形叉は卵状長楕円形で、葉軸、小葉柄、主脈状に軟毛が密生している。先端は尖り、基部はくさび形。やや赤みを帯びることが多い。若い木の葉には粗い鋸歯ある。

5~6月、葉腋から長さ15~25cmの円錐花序をだし、黄緑色の小さな花を多数開く。傘のように広がった羽状複葉の下に守られるように円錐状の花序を出す。

黄緑色の小さな花弁が5個、反り返っているがほとんど目立たない。雄しべはやはり5個あり、長く突き出ている。中央には柱頭らしきものがあるが、退化しており結実することはない。雌花は柱頭は突き出て3裂する。雄花のように花弁は反り返えらないないようです。

核果は径5~6ミリの扁球形で帯黄色の棘毛(短剛毛)がある。刺毛のついた外果皮は、やがて褐色になり、割れ落ちる。割れ落ちた外果皮の中から白いロウ質の中果皮に覆われた核を出す。核には、黒いスジが目立つ。ふれるとかぶれる。

 

01.08年10月22日 ヤマウルシ ヤマウルシは風の松原内にそんなに大きないものが結構あります。

 

 

02.10年01月04日 ヤマウルシ 樹皮は灰白色で縦に裂け目がでる。

 

03.08年10月22日 ヤマウルシ 葉は奇数葉羽状複葉を束生状につけて互生する。

 

04.10年06月12日 ヤマウルシ 林縁部から長く枝を伸ばし、枝先に大型の奇数羽状複葉を束生状につけ、葉は互生し、奇数は羽状複葉。

 

05.10年06月12日 ヤマウルシ 小葉は、卵形叉は卵状長楕円形で、全縁で葉軸、小葉柄、主脈状に軟毛が密生している。先端は尖り、基部はくさび形。やや赤みを帯びることが多い。

 

06.10年06月12日 ヤマウルシ 葉の表側に微毛があります。

 

07.10年06月12日 ヤマウルシ 基部はくさび形で葉柄は短い。

 

08.10年06月12日 ヤマウルシ 葉の先端部ですが鋭尖頭で葉の縁に毛があるようです。

 

09.10年06月20日 ヤマウルシ 葉の縁に鋸歯がありませんが、毛があります。

 

10.10年06月12日 ヤマウルシ 葉の裏側の葉脈に微毛があります。

 

11.10年06月12日 ヤマウルシ 葉軸は茶色で無毛。

 

12.10年06月20日 ヤマウルシ 沢山の花序がつき垂れ下がっている。傘のように広がった羽状複葉の下に守られるように円錐状の花序を出す。

 

13.11年06月13日 ヤマウルシ 雄花。雄しべ5個です。

 

14.11年06月13日 ヤマウルシ 雄花。雄しべと退化した雌しべ。

 

15.11年06月13日 ヤマウルシ 雄花。中央には柱頭らしきものがあるが、退化しており結実することはない。

 

16.11年06月13日 ヤマウルシ 雄花。萼片5個。

 

17.10年06月20日 ヤマウルシ 雌しべ。

 

18.10年06月20日 ヤマウルシ 雌花。柱頭は3裂しています。

 

19.10年06月20日 ヤマウルシ 雌花。柱頭は突き出て3裂する。雄花のように花弁は反り返っていないよようです。

 

20.09年08月13日 ヤマウルシ 垂れ下がった核果は扁球形で帯黄色の棘毛(短剛毛)がある。

 

21.10年01月24日 ヤマウルシ 刺毛のついた外果皮は、やがて褐色になり、割れ落ちる。割れ落ちた外果皮の中から白いロウ質の中果皮に覆われた核を出す。矢印が外果皮が落ちたところ。

 

22.09年11月21日 ヤマウルシ 刺毛(短毛)のついた外果皮は、やがて褐色になり、割れ落ちる。割れ落ちた外果皮の中から白いロウ質の中果皮に覆われた核を出す。核には、黒いスジが目立つ。

 

23.10年01月24日 ヤマウルシ 指で触ってみてもまるく感じられる。写真で見ると、種子には凹凸はあるが、ツタウルシような凸凹は感じられない。

 

24.09年01月05日 冬芽は裸芽で褐色の軟毛が多い。葉痕はハート形で、維管束痕がV字形にならぶ。

 

25.11年04月04日 ヤマウルシ 葉痕は半円形。

 

26.11年04月04日 ヤマウルシ 枝の芯は白い髄で埋まり、切断面の樹皮の部分からウルシの液が出てきている。

 

(注):私は植物調査と、写真撮影の技術も、始めたばかりで、ドシロウトも、大ドシロウです。あくまでも個人の趣味で調査したものです。間違った情報が多々あると思いますが、間違いを発見された場合御一報下されれば幸いです。宜しく御願い致します。

 

 

 

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