このブログは、先人が能代市風の松原内を調査した、 『植生と植物相に基づく能代市風の松原海岸林の環境保全 近田文弘・梅田市美 自然環境科学研究 2001年発行別冊』 の植物目録に基づいて、能代市 「風の松原」 内の植物を、追跡調査できた範囲内での記録を、アイウエオ順で掲載しているものです。但し、先人が調査したものの中で探しきれないものもあります。絶滅した種もあるようですが、現在調査中ですので、見つけ記録でき次第投稿いたします。又その逆で新種もあり、新種については付け加えて投稿しております。
ヤマウコギ緒言:落葉低木で雌雄異株。
山野に普通に生え、高さ2~4mになる。
幹は灰褐色で、樹皮は縦にひび割れる。幹にも棘がある。枝には扁平な棘がある。一年枝は緑褐色~灰褐色で皮目が目立つ。
葉は掌状複葉で3~7cmの長い葉柄がある。小葉は5個あり、倒卵状長楕円形で縁に浅い単鋸歯があり、鋸歯の先端は短く尖る。頂小葉は長さ3~7cmでもっとも大きい。小葉の基部はやや楔形で両面無毛。
5月頃球形の散形花序に黄緑色で径4ミリの5弁の花を多数つける。花序は柄を入れても葉柄より短い。雄花には5個の雄しべ、雌花には2個の花柱がある。
果実は径5~6ミリのほぼ球形で、9月頃黒く熟す。頂芽は円錐形または半球形で、芽燐は3~4枚。
葉痕はU字形になる。維管束痕は7個。葉痕の下にはふつう鋭い棘がある。
01.09年06月07日 ヤマウコギ 風の松原内には結構ある木です。これは一番大きいと思われる木です。
02.10年01月03日 ヤマウコギ 幹は灰褐色で、樹皮は縦にひび割れる。幹にも棘がある。皮目が横にある。
03.10年06月13日 ヤマウコギ 短枝の扁平な棘。
04.10年06月13日 ヤマウコギ 葉は互生です。枝先を見てください。一年枝は緑褐色~灰褐色で皮目が目立つ。
05.09年06月20日 ヤマウコギ 幼木の葉は表面に毛がある。
06.10年06月13日 ヤマウコギ 葉は掌状複葉で、長い葉柄がある。小葉は5個あり、倒卵状長楕円形です。
07.10年06月13日 ヤマウコギ 小葉で背葉の表裏ですが、倒卵状長楕円形で縁に浅い単鋸歯があります。
08.10年06月13日 ヤマウコギ 葉の表側無毛。
09.10年06月13日 ヤマウコギ 葉の先は鈍頭。
10.10年06月13日 ヤマウコギ 葉の基部はくさび形。
11.10年06月13日 ヤマウコギ 葉の縁は浅い単鋸歯があり、鋸歯の先端は短く尖る。
11-1.10年06月13日 ヤマウコギ 葉の裏側は無毛です。裏面の脈腋の薄膜が目立つ。と文献にありましたがこの葉にはありませんでした。
12.10年06月13日 ヤマウコギ 葉柄は長く緑色で無毛。
13.09年06月07日 ヤマウコギ 散形状につけた花。
14.10年06月13日 ヤマウコギ 雄花には5個の雄しべ。花柱2個。
15.10年06月13日 ヤマウコギ 花弁は後ろに反り返る。
16.08年11月05日 ヤマウコギ 黒く熟した果実。
17.09年11月28日 ケヤマウコギ 果実を半分に切ったものですが種子が2個入っていました。
18.09年11月28日 ケヤマウコギ 1個の果実に2個の種子が入っており丸三角状です。
19.11年04月04日 ヤマウコギ 冬芽。
20.11年04月04日 ヤマウコギ 葉痕は冬芽をぐるっと囲んでいる。
(注):私は植物調査と、写真撮影の技術も、始めたばかりで、ドシロウトも、大ドシロウです。あくまでも個人の趣味で調査したものです。間違った情報が多々あると思いますが、間違いを発見された場合御一報下されれば幸いです。宜しく御願い致します。
参考文献:山渓・日本の樹木