ヤブラン(藪蘭) (科) 撮影地 能代市風の松原

2013年08月06日 06時33分50秒 | Weblog

このブログは、先人が能代市風の松原内を調査した、 『植生と植物相に基づく能代市風の松原海岸林の環境保全 近田文弘・梅田市美 自然環境科学研究 2001年発行別冊』 の植物目録に基づいて、能代市 「風の松原」 内の植物を、追跡調査できた範囲内での記録を、アイウエオ順で掲載しているものです。但し、先人が調査したものの中で探しきれないものもあります。絶滅した種もあるようですが、現在調査中ですので、見つけ記録でき次第投稿いたします。又その逆で新種もあり、新種については付け加えて投稿しております。

 

この、ヤブランは、「植生と植物相に基づく能代市風の松原海岸林の環境保全 近田文弘・梅田市美 自然環境科学研究 2001発行別冊発行」の植物目録にはありません。新しく出た品種です

 

ヤブラン緒言:常緑多年草。

山地の木陰に生える多年草。根茎は太く短い。

葉は根生で、線形で長さ30~50cm幅8~12ミリあり、深緑色で光沢がある。葉先は鈍頭。

花茎は高さ30~50cmになり8~12cmの花序に多数の小さな花をつける。花は1節に数個ずつ集まって総状につく。花被片は淡紫色の楕円形で長さ4ミリほどである。花被片が6個(前面にある3個が花弁、背面にある3個が萼片)、雄しべも6個ある。雄しべは下方に偏り、上部の隙間から雌しべが上向きに反り返って付く。

果皮は薄くすぐ脱落し、果実は種子が露出し、径6~7ミリあり紫黒色に熟す。花期8~10月。

 

01.10年08月09日 ヤブラン 風の松原ではいつも草刈りでやれてしまう。

 

02.11年12月09日 ヤブラン この時期の草姿。他の草が枯れ非常に解りやすい。

 

03.10年08月09日 ヤブラン 葉は根生である。

 

04.10年08月09日 ヤブラン 根は白く太く地中に深く入り込んでおりなかなか抜けなく、相当の根張りがある。

 

05.10年08月09日 ヤブラン 葉は線形で表側は平行脈が走っていて無毛。鋸歯はありません。

 

06.10年08月09日 ヤブラン 葉の先鈍頭。

 

07.10年08月09日 ヤブラン 葉の裏側無毛。

 

08.10年08月17日 ヤブラン 総状に沢山の花をつけていました。

 

09.10年08月09日 ヤブラン 花被片が6個。雄しべも6個ある。雄しべは下方に偏り、上部の隙間から雌しべが上向きに反り返って付く。

 

10.10年08月09日 ヤブラン 花弁を半分取って見た雄しべの黄色の葯と雌しべは白い。

 

11.10年08月09日 ヤブラン 花被片が6個。前面にある3個が花弁、背面にある3個が萼片。

 

12.11年12月09日 ヤブラン 果実のように見えるのは種子で、果皮は破れ、種子が露出して直径約6㎜と大きくなり、黒色に熟す。種子であるため、花柱の跡がない。

 

13.11年12月09日 ヤブラン 黒く熟した果実。

 

14.11年12月09日 ヤブラン 果皮を取り覗いた種子。種子は円形。

 

15.11年12月09日 ヤブラン 白く見えるのが胚乳?。

 

16.11年12月09日 ヤブラン 茎は無毛。

 

17.11年12月09日 ヤブラン 茎の断面ですが真円に近いものでした。

 

(注):私は植物調査と、写真撮影の技術も、始めたばかりで、ドシロウトも、大ドシロウです。あくまでも個人の趣味で調査したものです。間違った情報が多々あると思いますが、間違いを発見された場合御一報下されれば幸いです。宜しく御願い致します。

考文献:山渓・日本の野草

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