みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

「ハートで感じる英文法」が面白い

2006年01月17日 | 雑記
NHK教育テレビの3ヶ月トピック英会話「ハートで感じる英文法」がけっこう面白い。

丸暗記の英文法ではなくて、フィーリングで、感覚で英文法を身につけよう!というコンセプトですね。先週の第1回の昔懐かしのTO不定詞も、副詞的用法だの、形容詞的用法だのは、実は本質的ではなくて、ネイティブの感覚は「欠けてるのを→埋める」という呼吸感なのだ!というレクチャーは目から鱗だった。

あと、この番組の大西先生が、若くて、ちょっと変だけど、愉快で、いいんだなぁ。(密かにファンになってしまった。)やっぱり、楽しいのが一番だ。
(果たして、ここを覗かれてる方の中で、英語に関心がある方がいられるのかどうか・・・?)

大西先生のOfficial Siteも発見。
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ひなたぼこ、おちばみち

2006年01月15日 | 俳句・短歌
ひよこ組渡り廊下にひなたぼこ
(静岡 伊東 弥生)

日向ぼこ父の座したるその場所に
(富山 鳥島 博森)

銀杏散る平家没する日のごとく
(千葉 松本 好勝)

風船の青き鯨が夜祭の藍深みゆく天にたゆたふ
(横浜 石塚 令子)

懐かしき煙草の香り落葉径
(東京 家泉 勝彦)

椿咲く銀河のなかに銀河あり

麦秋や星を見ながら星に寝る

崑崙(こんろん)の星の夜を知る海鼠(なまこ)かな
(以上3句、五島 高資 句集「蓬莱紀行」より。崑崙は昔、中国で西方のあると信じられた伝説の山)

星空のいつくしきかも
おのづから涙あふれつ国破れたり
(北杜夫)
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
「ひよこ組」の句。幼稚園だろうか?微笑ましい光景。「ひよこ」と「ひなたぼこ」の「ひ」重なりも良い。
「日向ぼこ」の句。父を懐かしむ思い、父と同じ場所で日向ぼこをする齢に達した作者の歳月の流れが、うまく詠み込まれてる。
「銀杏」の句。一気に散ってゆく銀杏と平家、上手い組み合わせ。銀杏の葉の形は、歴史を感じさせる扇の形に通じている。格調も高い。
「風船」の歌。「藍」とか「たゆたふ」という言葉に弱いのだ。夜空に浮かぶ鯨は、少しユーモラスで、幻想的でもある。青家~藍~黒の配色もきれい。
「懐かしき煙草」の句。「おちばみち」と読むのだろうか?温かくて詩情を感じる良い言葉。煙草の香りには、良い煙草の香りと嫌な煙草の香りがあるように思う。ここではもちろん良い香りの方。
「椿」「星」「崑崙」の句。解説にもあったけど、まさに「気宇壮大」。たった17文字で宇宙に挑む心意気が愉快ではないか!
「星空」の歌。どくとるマンボウ航海記の北杜夫氏が若かりし頃、終戦の折に詠まれた歌。涙に込められた万感の思いが胸を打つ。
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
日曜日の日経新聞はけっこう楽しみ。川上弘美さんの、あいかわらず「まごまご」したエッセイも楽しかったけど、俳句、短歌も良いと感じるものが多かった。今日はたいへん暖かく、手の調子もいいので、久しぶりにピアノも触る。でも無理は禁物なり。
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やさしい訴え

2006年01月14日 | 
小川洋子さんの「やさしい訴え」は良かった。好みだった。
元ピアニストでチェンバロ職人と傷心の二人の女性の物語。
チェンバロ職人の新田氏は、人前での演奏が怖くなり、ピアノを捨てた過去を持つ男。

ラモーの「やさしい訴え」(Naxos Library 8.550465 track09)の楽想そのままに、話のトーンは静かで、哀しく、慎ましやか。小説の舞台が森の奥だからなのか、適度な湿り気が感じられて、心地よい。終わり際は、静かに穏やかに胸に押し寄せてくるものがある。いい小説だ。

ピアノ好きとしては、やはり、巧みな音楽の描写に目が行く。たとえば、

「チェンバロはただわたしの前にじっとたたずんでいるだけなのに、いくらでも美しいメロディーを発することができた。
葦は風にそよぎ、風車は軽やかに回り、メヌエットは細やかな装飾に彩られ、ロンドは切ない余韻を残した。ある曲は雪にしみ込んでいった。別の曲はわたしたちの間を波打ちさ迷った。またある曲は哀しみの言葉をつぶやいた。
音色はわたしの胸の一番奥深いところまで届いた。光も言葉も届かない小さな暗闇を、ゆっくりと満たしていった。・・・。」

「わたしは破壊されるチェンバロだった。」

「東欧の田舎の村で、茶色い目をした美少年が、夕暮れ時に一人で口ずさむような曲。まわりにはポピーが咲いてて、岡の上には崩れかけた城壁と、教会の塔が見えるの」(←この曲の題名は、読み進めると分かります)

と、こんな素敵な描写が散りばめられている。どうしてこんなに美しく音を描写できるんだろう?

音楽の描写もさることながら、自然の息遣いが聞こえてきそうな美しい自然描写も、たいへん惹き込まれるものがあった。高原の湖のある別荘で、のんびり過ごしてみたくなる。

とかく沈みがちな話に、救いをもたらしていたのは、とても愛嬌のある老犬ドナだった。場を和ませてくれる愉快なワンちゃんだ。自分も、その昔、とてもよく懐いてくれたワンちゃん(ポメラニアン君?)がいたことがあって、終わり際は、彼が忍ばれて、ついつい目頭が熱くなる。

それとですね、主人公の瑠璃子さんのイメージ(静かで知性があって、それでいて情が深く、ある意味恐い女性)と、青柳いづみこさんとが勝手に重なってました。ちょうど青柳いづみこさんの「やさしい訴え」を聴いていたからだろうけど・・・。

カリグラファーという西洋の習字の話も出てきて、文字にも美の世界が広がっているのだなぁと思う。

とにかくピアノ、チェンバロ、バロック音楽、静かな自然、ワンちゃん、この辺のキーワードにピピンッと来る方には、たいへんお薦めの一冊ではないかと。
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急ブレーキ

2006年01月12日 | 雑記
今日はピアノの近況を少し。
といっても、この10日間ほど、全然、弾いてないのです。
実は、左手の中指を痛めてしまっているのでした。
スケルツォ2番の激しいところで、勢い余って、やってしまった・・・。

中指でフォルテを弾かなければ、さほど、痛みはないのだけど、仕事でタイピングでする時、特に、コピペ(ctrlキーを押しながら、xやcを押す)する時や、大文字入力(shiftキーを押しながらの打鍵)で、油断すると、突き指をした時のような痛みが走る。

なので、用心して、ピアノは元旦に弾いて以来、ここ10日間ほど、休業状態。
10日間、連続して弾かないのは、ここ数年来、なかったこと。
少し前の自分なら、ピアノを弾けない状態が続くと、けっこうストレスが溜まってたはずなのに、今回は、まぁ、仕方ないなぁと、わりと平静。タイミング良く仕事が忙しいことも、幸いしてる?でも、とにかく上達したい!という熱意が薄れてきてる。

しかし、練習しないと、練習しない状態が、すぐ普通になってしまうんですね・・・。
改めて、習慣?運動量保存の法則?の大切さを感じる。

とにかく早く、治りますように。
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オペラ座の怪人~現代のモーツァルト

2006年01月10日 | 音楽
今日のニュースは、なんといっても「オペラ座の怪人」の上演新記録達成(7486回)だろうか。
そして「オペラ座の怪人」の音楽を手掛けているのが、「現代のモーツァルト」とも称されるアンドリュー・ロイド=ウェバー。本当に素晴らしい曲がいっぱいで、自分も、現代のモーツァルトに賛成。
VOAで英語の勉強がてら、オペラ座の怪人を振り返ってみるのもいいかな?サラ・ブライトマンの「think of me♪(←1年前の適当耳コピ演奏だけど・・・)」など、いろいろ聴けますね。1年前の映画が懐かしい。

当時、ピアノ編曲版の楽譜を求めたのだけど、結局、見つからず、仕方無しに弾き語り用の楽譜を手に入れたのだった。でも、やっぱりピアノ編曲版も!是非、レパートリーに入れたいと思う。本当に好きなのだ。
ちなみに、サウンドトラックは、図書館から借りて済ませてしまう。本命DVDのために節約しないと・・・。
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青柳いづみこさん~モーツァルト

2006年01月09日 | 音楽
夜、NHKをなにげなく見ていたらモーツァルトの特集だった。
ゲストは、ピアニストで文筆家の青柳いづみこさん。
青柳いづみこさんの著作はお気に入りで、いづみこさんのホームページも、よく覗いているのだけど、実際、映像や声に触れるのは始めて。小泉首相に似ていて、きりりとしたきれいな方。音楽の感性、気品、知性を兼ね備えた才媛という感じ。ますます好印象。
ドビュッシーの専門家が、なぜモーツァルトの特集になのか?少し不思議な気もしたけれど、そのあたりのNHKの裏話はそのうち、いづみこさんのページで、掲載されるのかな?

ちょうど、タイムリーなことに、いづみこさんの昨秋出た新譜「やさしい訴え~ラモー作品集~」を聴いているところ。なおかつ、そのCDと関連深い小川洋子さんの小説「やさしい訴え」を半分くらい読んでる最中だったので、へんなところで偶然が重なると思う。小説は元ピアニストのチェンバロ職人の話で面白い。どちらも気に入っていて、そのうちに感想を書こう。関心事が繋がってゆくのは楽しい。

ピアノを再開して以来、どんどんモーツァルトが好きになっているのだけど、今年はモーツァルト生誕250年のメモリアル・イヤーでもあるので、まだ知らない名曲を発掘したいなぁ。なにか新曲も弾いてみたい。

まだモーツァルト入門レベルのそらみみだけど、好きな曲がいくつかあって、たとえば、
バイオリンソナタ27番ト長調(K. 379)の2楽章(NAXOS LIBRARY 8.553112 のtrack5)
バイオリンとピアノの至福の美しい変奏曲。穏やかで控えめで静かで、静かな夜の一時に聴きたい。そして、いつか弾いてみたい曲。

連休の最終日の今日は、絵を見たり、コンビニの見知らぬ店員さんから笑顔をもらえたりで、いい1日。明日からは、休み気分を追い払って、頑張らんと・・・。
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冬空に溶け込む響きケルトかな ~ ケルティック・ウーマン

2006年01月08日 | 音楽
久しく聞いていなかったラジオを付けたら、大好きな音楽が流れてきた。
Walking in the air
透明なソプラノの澄んだ歌声。
小さい頃見た映画「スノーマン」で、大好きになった曲。
DJの早口から、かろうじて聞き取れた言葉は「ケルティック・ウーマン」?

ケルティック・ウーマン?

早速、グーグル先生にお伺いを立てたら、すぐ分かった。
昨年アメリカでは大ブレークした5人組のアイルランド女声ユニット。
時代の流れについていっていないので、知らなかった・・・。
しかも、この中の一人、メイヴはお気に入りの女声ヴォーカル。
ソプラノの美しい歌声は、あまたあれど、メイヴだけは別格だと思っていた。
限りなく透明で、柔らかい・・・。
(あと男性陣の方、メイヴさんは、たいへんな美しい顔立ちで、上のリンクのジャケットだけでも、必見ですぞ!)

幾つかのサイトで視聴できるのだけど、ここ東芝のサイトが一番、いい感じ。
track1.Walking in the airのいいところが良く聴ける。
listen Japanだと、アルバムの視聴で、連続再生できるのが嬉しい。
track4.ダニー・ボーイ、track6.アヴェ・マリア(バッハ・グノー)、track12.ネッラ・ファンタジア、も大好きな曲。

日本では、もうすぐ、この2月にデビューなんですね。
輸入版を手に入れようかとも思ったけれど、ボーナストラックも魅力的なので、2月の日本語版を待つとしよう。

リバーダンス」に続き、ケルト音楽、アイリッシュ系の音楽が、広く親しまれるのは、かねてからのファンとしては、少し複雑だけど、嬉しいこと。

ケルティック・ウーマン、日本でもブレークするかな?
(絵は「スノーマン」の楽譜から切り取って使わせて頂きました。)
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ナクソス・ミュージック・ライブラリー ~ クラシック音楽の百科事典

2006年01月07日 | 音楽
いいサイトを発見。ナクソス・ミュージック・ライブラリー(http://ml.naxos.jp/
目から鱗的に、とても有用だと思った。ピアノの曲紹介という目的では、最終兵器かも?
このナクソス・ミュージック・ライブラリーにはクラシック音楽を中心に150,000曲以上が、CD音源で(←重要!)集められている。会員になると月額1890円で、全曲をいつでも再生可能だけど、会員でなくても15分間までは利用可能なのが、庶民にはとても嬉しい。

自分はクラシック音楽に詳しいわけでもないし、ピアノが本格的に好きになったのも数年前なので、まだまだ知らない曲だらけ。いろんな方のホームページの話題についてゆけないことも、よくある話だった。だからと言ってCDを買い揃えるほど志も高くなく・・・。そんな自分には本当に嬉しいサイトだ。

このサイト、有名どころの作曲家の作品は、ほぼ網羅されていて、日本語化もされているので、どんな曲か調べるという用途なら、無料の15分でも十分使える。15分を過ぎると、再生中でも容赦なく終了してしまうけど、良心的なことに1日1回だけの制限もなく、ログオフして、もう一度、Previewし直すとふつうに使える。1890円は、会員になるか、ならないか微妙な価格ですね・・・。

便利だと思ったのは、このナクソス・ミュージック・ライブラリーの中で、カタログ番号で検索ができること。たとえば、今練習中のスケルツォ2番は、カタログ番号7022のtrack2の曲、密かに練習しているバッハ(ケンプ編)のシチリアーノは8.223452のtrack3ということで、すぐ皆さんに耳で知ってもらうことができる。

あと、音源のファイルはダウンロードできないけれど、PCの再生音をそのまま録音するソフト、たとえばこのへんを使うと、さほど音質劣化することなくmp3ファイルが作れるので、自分の練習用の音源としては十分かな。ん~、良い時代であり、怖い時代。

とにかく、これからは、この曲好きなんですよ~という話をする時は、なるべく、ここのカタログ番号とtrack番号をつけるようにしよう。ナクソス・ミュージック・ライブラリー是非、是非、皆さんも、お試しあれ。音楽がより身近に楽しめる時代になってきてますね。

ネットで音楽三昧生活への記事も参考になるかな。
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可愛いが増えること

2006年01月05日 | 雑記
少し驚いたことがある。
今日の日経新聞の芸能欄は「不惑のショパン弾き」と題した記事だった。
日本の四十代の中堅ピアニストが、競い合うようにしてショパンのCDを出していて、日本の洋楽壇の成熟を物語っている。云々といった内容。
それで、代表的不惑ピアニスト、小山実稚恵さん、熊本マリさん、・・・の年齢が分かってしまった。

小山実稚恵さん46歳。ん~、そうなんだ。可愛らしい小山さんも、もうそんな年なんですね。
一つだけ、確かに言えること、それは年を取るにつれて、「可愛い」と感じる対象が増えているということだ。
そういう点では、年を取るのも悪くない。「可愛い」が増えるために、人間は年を取るのかもしれないなぁ。

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5坪の家

2006年01月04日 | 雑記
昨晩、なにげにテレビを見ていたら、20代の女性が、狭い土地にローコストで家を建てる番組だった。9坪の敷地に建築面積5坪の家。1000万円也。完全に一人専用の家。

確かにずっと1人で住む、と割り切れば、掃除がたいへんなだけの大きな家はいらないし、1000万円で、思う存分、楽しめる家が建つのだなぁ。これなら自分もその気になれば、やれる?そらみみの場合、もちろん完全防音で24時間、いつでもピアノが弾ける家。

見事だったのは、この番組の女性の割り切りと覚悟だ。ふつうなら結婚するかも?などと考えて、思い切った行動に出られなさそうだけど、とにかく家を持つのだ!という断固とした決意は立派。不確定な将来の夢に見切りをつけて、実利を取るという感じ。

確かに、賃貸でも、年間50~100万くらいのお金は出てゆくのだから、10年~20年住むことを考えると、十分ペイする話しではある。それ以上住むなら、さらに節約か。(土地は大きく下がらないという前提で・・・)(こうやって頭の中で算盤をはじくの、なんだか桔梗屋利平みたいで嫌だけど・・・。)

主婦がきちんと掃除できる上限の広さは50m2という話も聞くし、本当にアメリカ式に広い家は必要なのかな?
この辺ここを、見てると、コンパクトなのも、なかなか、お洒落。
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