みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

全盲のピアニストのショパンコンクール

2006年01月03日 | ピアノ
全盲のピアニスト辻井伸行君のショパンコンクールの模様、一昨日BS朝日で放送されていました。
ふつうに目が見えても、とても弾けない難曲を、見事に弾き切る様子に驚嘆。人間の持つ能力、可能性、改めて素晴らしいと思う。
やっぱり、どうしても全盲ということを意識してしまうのだけど、この9月に17歳になったばかりの高校生、辻井君は、そんなことは、関係ないという風にあっけらかんとしている。
視覚障害を乗り越えてのショパンコンクール出場、勇気付けられる話ではあるけれど、目が見える、見えないを必要以上に意識することは、実は、余計なお世話かな?辻井君の場合、広大な音の美の世界を持っているのだから。
残念ながら本選の出場はかなわなかったのだけど、まだ17歳、これからの活躍が楽しみですね。

番組中、辻井君は生まれた時から全盲なので楽譜がどのようなものか分からない、楽譜は言うなれば二次元の世界でしかなく、辻井君は、三次元、四次元の音の世界と直接に結びついてる、という話が印象的でした。
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on the load ~清く潔い音楽~

2006年01月02日 | 音楽
新年は、待望のクオレの3rdアルバム「on the road」を聴きながら迎えたのでした。
クオレは昨年で出会った音楽の中でNo.1。一言で言うと、清く潔い音楽。
井波さんの華麗なピアノワークは本当に見事で、彼女の白銀ボイスと、遠く北の国を思い起こさせる独特の音使いは、冬の澄んだ空気に本当によく合うと思う。

track8の「ノルマンディー」は、ほんとうに勇気が出てくる音楽。「やぶれかぶれの夢」でも何でも、とにかく突き進んでやろう、という気分になるんですね。ノルマンディーの海を波を切って疾駆する帆船、勇壮な海の男達の物語だ。空を真っ二つに割る流れ星のようなグリッサンドは、何度聴いてもゾクゾクする。こんなに鮮烈でまっすくで清々しい音楽を、今まで聴いたことがあっただろうか?

短い情景詩に曲がつけられたtrack4「雨」、track7「冬の祭りは帰り 春の祭りが来た」は、自然の美しい景色に命が宿り動き出すように感じられて不思議な感動があるなぁ。track9の「月夜の浜辺」(中原中也)も遊佐未森さんのものに勝るとも劣らない「心に沁みる」味わいです。
あと柴草玲(たとえばこの辺)との相似を感じる曲も、幾つか。

近く、大阪と東京で行われるアルバム発売記念ライブも、できれば足を運びたい。on the road はアマゾンでも入手できます。お薦めです。
詳しくはクオレのホームページで。

そうそう、「ノルマンディー」の歌詞に出てくる「アメディオ」で「母を訪ねて三千里」とのつながりにようやく気付いたのでした。(こんなことではクオレファン失格だ・・・。)もう話の筋はすっかり忘れてしまったので、原作の「クオレ」も読んでみたいところです。
「母を訪ねて三千里」は宮崎アニメの原点でもあるんですね。「未来少年コナン」と絵がそっくり。いかん、いかん、また脱線してゆく・・・。
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あけましておめでとうございます

2006年01月01日 | 雑記
新年、あけましておめでとうございます。2006年が、こちらを覗いて頂いている皆さんにとって、充実の年でありますように。

昨年は、皆さんの暗黙のプレッシャーのおかげで、ピアノも進んだし、ブログも続けられました。
今年もピアノとブログはマイペースで続けてゆきたいので、このブログを覗いて頂けると嬉しいです。

「はじめ良ければ全て良し」ということで、今朝も、早速、練習してましたが、スケルツォ2番は進んでいるのかいないのか、よく分からい状態・・・。いつ果てるとも知れない持久戦の様相です。ほんとうに弾けるようになるんだろうか・・・。ただ執念あるのみです・・・。
スケルツォの練習ばかりでは、疲れてしまうので、気分転換で明るいポピュラーの曲を弾いてみました。ポールモーリアの「薔薇色のメヌエット」♪(2006.1.7)公開終了です。やさしい編曲で聞き栄えしませんが、高校生の頃よく弾いていた愛奏曲でした。こういうポピュラー音楽は、今時、流行らないんでしょうけど・・・。とにかく、この曲のように、明るい1年でありますように。
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