ピーナッツさんからのコメント 第17弾 "アンダーガールズ" "シアターガールズ"

"アンダーガールズ" "シアターガールズ"…僕は、この単語を聞く度、いつも、切ない気分になります。

だって、直訳すると、"下の方の女の子たち" "劇場にいる(お留守番の)女の子たち"って事でしょう…なんかね。同時に、"誤魔化されてる!"って意識にもなるんだ。

でも、そんな感情とは別に、どうしても、思い出してしまう１つの風景、１つの団体がある。
淀川工業高校(現:工科高校)吹奏楽部のコンクールメンバーの55人(?)になれなかった子たち…あの子たちのこんな風景を思い出す。
全国大会出場のキップをかけた関西大会が行われた秋、僕は、舞台ソデで、雑用というか?まぁ、手伝いをしていたんだけど…そのソデに、メンバーに選ばれなかった補欠の子たち20人ぐらい(打楽器運搬要員)＋会場最前列上手側に、同じく、メンバーに選ばれなかった補欠の子たち80人ぐらい(見学応援)…。
そして、曲が始まって、持ち時間の12分間…あの時の計100人の涙と鼻水を、一生忘れない。涙の一粒も拭えずに、舞台から、全く目が離せないでいる、あの子たちの音楽にかける情熱と純粋さに、正直、度肝抜かれた…さすが、"日本一の淀工だ！"と思った…補欠の子たち、いろんな思いが、あるだろうに…。
そして、全てが、終わってから、あの時の補欠の子の１人と話をする機会あった。そこで、彼女の言ってたコト…。

"実は、私たち、補欠ではないんです。先生にお願いして、"流れ星"って名前にしてもらったんです。
まぁ、本当は、悔しかったから…だけなんですけどね"…彼女は、少し照れながら、どっかに走ってった。

"アンダーガールズ" "シアターガールズ"…もっと、マシな名前なかったのかよ！って、正直、思う。

ついでに、もう少し、淀工吹奏楽部の話をさせていただくと、コンクールメンバーを決める時は、全て、生徒の投票。
ただし、本番までの１ケ月間は、合奏中の客席には、"流れ星"が、常に待機…だから、気合いが入ってない者、凡ミスを繰り返す者には、"お前、降りろ！いつまでも、いても、しぁーない！…おい!…おい!…代わりに、佐藤、上がれ!"…
こんなのが、日常茶飯事で行われている。

AKBでは、そんな事、絶対にないもんね…"前田、降りろ! ○○上がれ!"なんて事…。
もっと、下剋上的なこと…あってもいいと、思うなぁ。