年末年始、元森林組合職員のUさんと、木材販売業Yさんの2人の木のプロの応援も得て、ログハウス建設用のカラマツの伐採に行ってきた。
現地は、戦後に植林されたカラマツ林が木材価格の低迷で整備されずに来た放置林で、「きれいな林に整備する」ことを条件に必要な木を無償でいただけるというありがたいお話、のはずだったが...。
あらためて伐採というのは大変な仕事であることを思い知らされた。私は、マツタケ山整備で枯損松など太くてもせいぜい元径20cm位の伐採をやったことがある程度のドシロート。現地の木は大半が元径30cm以上、高さ20以上はある木で、中には元径50~60cm位のものもあった。
この巨木が伐倒されたとき、私は、雷のような轟音と地震のような地響きに、ただただあっけにとられて呆然と見ているだけであった。こんな巨木の伐採は、伐採のプロUさんがいたからこそ可能になった。これが敷地内の木を全て刈り取ってしまう「皆伐」なら、片っ端から切っていけば良いわけでもう少しやりやすかっただろう(それでも重労働に変わりはないが)。
しかし、「きれいな林にする」ためには、「皆伐」してツンツルテンにするなどもってのほか。林の保全と景観上残すべき木を傷めないように避けながら周辺の木を伐採しなければならない。これが体力と頭脳と技術を駆使しなければ不可能な大変な作業だったのだ。
私の場合、半分くらいいわゆる“かかり木”にしてしまって、その処理にUさんの手を煩わせてしまった。“かかり木”の処理にはねらい通りに伐倒できた場合の5倍以上の時間がかかってしまう。結局、今回は一週間で伐採はほぼ終了できたが、伐採した材を森から出すところまでできなかった。近いうちにまた出しに行かないといけないがこれもまた伐採以上に大変な仕事になりそうだ。
受け口を切って 追い口を切りクサビを打つ
木が傾き始める
この繰り返し
3人で200本近くは伐採しただろうか。
そのうち私が伐採したのは30本くらい、かな?。