県立博物館に来たらタイミングよく「おきげい(沖縄県立芸術大学)琉球古典音楽出前コンサート」をやっていた。なかなかない機会なので、急遽予定変更で鑑賞させていただきました。
5曲演奏されたうちから「揚作田節」。言葉の意味は分かりませんが、月並みな感想ながら、心が洗われる感じがしました。
”新都心”、こういう街づくりをすべきだったと思う。
上の動画は、前半の部のメンバーの”野村流”での演奏でした。
琉球古典音楽には主要流派として「湛水流」「野村流」「安冨祖流」があります。「湛水流」で琉球古典音楽が完成し、そこから「野村流」「安冨祖流」が成立していった、とされています。
「野村流」では「聲楽譜附工工四」という歌い方まで示した楽譜が確立されていて、ほぼその楽譜に忠実に演奏するのが特徴。個人的にはより雅楽的な印象を受けました。
対して安冨祖流は楽譜などの教科書的なものより「口伝」をよしとしており、比較的自由で独特の抑揚や節回しを特徴とする。伝承の途中で歌い方に変化も起きやすいかもしれません。
ーーとまあ、ネット解説受け売り。興味のある方はご自分でお調べください。
同じ出前コンサート後半の部で同じ曲「揚作田節」の”安冨祖流”演奏が別のグループにて演奏されたので、ご興味おありの方のためご参考まで紹介しておきます(まあ、あまりおられないかとは思いますが)。
聴き比べてみると確かに安冨祖流では、演歌でいうところのコブシのような節回しとか、やや大げさな抑揚とかを感じることができます。
それにつけても、県独自の芸術、芸能がたくさんあって、しかもそれらを専門に教え育成する大学まである県が他にあるだろうか?京都には芸術系大学がはいて捨てるほどあるけれど、洋画、日本画、染色、陶芸とか一般的なもの以外で、京都独自の芸術、芸能ってあるのだろうか?