WESTWOOD -手作りビンボー暮らし-

持続可能な社会とは、必要なものはできる限り自分(達)で作る社会のことだ。衣食住なんでも自分で作れる人が偉いのだ。

「赤毛のアン」シリーズ

2021年03月25日 | 面白かった本

昨年秋にTV放映された「Anne with An E」(「アンという名の少女」)に触発されて、昨年11月頃から読み始めた「赤毛のアン」シリーズ。やっと全巻、読了しました。シリーズがバラバラなのは、各編を最安の古書で安くあげたかったのと、いろんな方の翻訳を読み比べてみたかったという理由もあります。

やはり一般によく知られている「赤毛のアン」のイメージは、想像力豊かで、前向きで、ちょっとおっちょこちょいな少女アン。農場の働き手として男の子が希望だった、アボンリー村のカスバート兄妹の家、グリーンゲイブルズに孤児院から手違いで連れられてきた女の子。兄のマシュー・カスバートはアンを気に入り養子に迎えようと考えるが、妹のマリラは乗り気ではない。しかし、やがてはマリラもアンを好きになる。

学校へ通い始めたアンは、すぐにダイアナという少女と意気投合し親友となる。想像力豊かなアンは、グリーンゲイブルズ周辺の美しい森や川や湖や道に夢見心地の名前を付けて回る。
一方でいろいろと事件を起こす。アン好きなら誰もが知っている有名な事件、アンに興味を持ったギルバート・ブライス(将来の伴侶)は何とかアンの気を引こうとアンの赤毛をからかうが、アンに学習用の石板で叩かれ石板は割れてしまう。
「やーい、にんじん」

「なにすんのよ!」

バッシーン!

その後数年、ある事件を機にギルバートの恋心に気づくまで、アンはギルバートとは口も利かないようになる。

事件は他にも。瘦せて赤毛のアンの容姿をついついイジってしまった近所のリンド夫人と喧嘩してマリラを困らせたり、ダイアナにジュースと間違えてお酒を飲ませたり、ケーキ作りを失敗したり...。
でも一方で、両親が留守のダイアナの妹が病気で苦しんでいるときには孤児院で経験したやり方で命を救ったり、火事を出した家に水をかぶって飛び込み逃げ遅れた子を助けたりと、持ち前の行動力で大活躍もする。

ある時、赤毛を気にしていたアンは、怪しい行商人から毛染めを買ってしまう。染めた毛は、アンの思い通りになるどころか緑っぽい変な色に。

驚いたマリラはアンの長い髪を短く切ってしまい、アンは学校で惨めな思いをすることに。でも、ギルバートはそんなアンをからかったりせず優しく見守る。ギルバートとクリスマスを祝うアン。

川で乗ったボートが流されて橋のたもとにしがみついていたアンをギルバートが助けてくれる。石板事件以来、まだギルバートを許せないアンだったが、なんとなく気持ちに変化が…。
アン11歳から15歳、この辺りまでがアンシリーズの始まり「Anne of Green Gables」(村岡花子訳邦題「赤毛のアン」)。

続編は、アン16歳から18歳、「Anne of Avonlea」(村岡花子訳邦題「アンの青春」)
村の学校(生徒が少なく小中一緒の、日本で言えば山奥の分校みたいな学校)を卒業したアンは、クィーン学院(村の学校の先生を養成する師範学校みたいな)に進学。ギルバートと1,2番を争う優秀な成績で卒業し、大学進学の奨学金の権利も得るが、マシューが病気で亡くなり進学はあきらめざるを得なくなる。遠くの村の学校の教員になってマリラを助けようとするアン。同様に父を無くして経済的に大学進学が難しかったギルバートは、アボンリー村の学校の先生になって大学進学の学費を蓄えるつもりだった。アンの事情を知ったギルバートは、マリラの元を離れて遠くに行きにくいアンを思いやってアボンリーの先生職をアンに譲り、自分は遠くの村の学校の先生に変更を願い出る。ギルバートの優しさに心打たれたアンは、ギルバートへの好意が愛情へと変わり始めたことに気づく。

ここまでが、児童書としてもよく読まれ、映画化されたりアニメ化されたりで日本はじめ世界中で親しまれている、ちょっとおっちょこちょいで夢見るかわいい女の子「赤毛のアン」の物語である。

2年後、2人は大学へ進学。大学でもお互いのすれ違いなど紆余曲折はあるが、やがてお互いの愛を確かめ合って卒業。アンは高校の校長先生となり、ギルバートは医学生としてさらに2年の勉学に励む。やがて2人は結婚し、「夢の家」で第一子は不幸にして失ってしまうが長男ジェムを得る。
その後は、6人の子供たちの母親となってブライス家を切り盛りする成長した”大人の”アンの物語、関わる人たちや出来事も大人の事情、とりわけ男女の出会いや関係の機微を伴ったオトナの世界へと、明らかに大きく変化することになるのである。
さらに、時代は進み第一次世界大戦、詩の才能豊かな次男ウォルターの戦死、末娘リラの結婚、孫の誕生、次の世界大戦を予感させる不穏な時代へと続いて行くのである。
全編読み通してみて、物語の世界観はクィーン学院前後で明らかに変化している。作者モンゴメリーがアンの一生をとおして本当に表現したかったことは、「Anne of Island」(村岡花子訳邦題「アンの愛情」)以降を読まないと理解できないと強く思った。

 


smile Café手作りフリーマーケット

2021年03月20日 | 手づくり市
先週、車座ライブさせていただいた近江八幡のsmile Caféで手作りフリーマーケットに出させていただきました。
近隣の方々(約30組!ほとんど女性)の手づくり雑貨が所狭しと並ぶ。どれもかなりのクオリティ。

ネコの刺繍ペンダント(ブローチ?)が250円!かなり手間かかってそうなのに安っ!先日、天国に行ったダスティ―・ミラーを思い出してちょっとホロリ。

私の作品は屋内に置くスペースがないので入口でテント販売。幸いご好評をいただき、半分は連れ帰っていただけました。

ついでに弾き語り演奏の練習をさせてもらいました。やはり屋外で見知らぬ人々の前での演奏は緊張してギターはまごつくし、声は出てないわ、課題だらけ。何事も場数、経験、開き直って度胸がついただけでも良しとし、次また頑張ろう。

have you ever seen the rain

gentle on my mind


ライブ 武者修行

2021年03月12日 | 好きなうた

デュオ・グランパスのライブ演奏武者修行に行ってきました。
ライブ初心者はどうしても上がってしまって、なかなか普段の練習通りの演奏ができません。
とにかく場数を踏んで慣れるしかないのですが、コロナのおかげで演奏できる機会がありません。
そんな中、FBで見つけたライブスペース。

近江八幡市にあるコミュニティー・カフェ「smile」さん。
ありがたいことに、初心者からプロ級まで様々なレベル、ジャンルで演奏させていただくことができるという、ふところの超広~いライブスポットです(年配者が多いけど)。

今日は「車座ライブ」といって、ヘタはヘタなりに、上級者は上級者なりに、失敗ノープロブレムの練習会のようなライブ。
8組のエントリーで、各組2曲づつ演奏。

デュオ・グランパス。
上手い人の後はやりにくいので1番の前座にしたかったのですが、先に取られてしまったので、2番目に演奏。
「イムジン川」、「島唄」を演奏しました。「島唄」は途中で演奏箇所が分からなくなるというハプニングもご愛敬
島唄

その他のみなさん。
だいたい後へ行くほど上手な方が出てくるのはライブの常




店内では雑貨などの販売もされている。

店の入り口では近隣農家さんの野菜販売。
お値段は100円~150円くらいと格安。

太ネギ。
有名なのに下仁田ネギや岩津ネギがありますが、近江八幡は隠れた?太ネギの産地。織田信長の安土城があるのにちなんでか、信長ネギというそうです。

帰宅後、軽く焼いて甘味噌でいただきました。
白い部分と緑部分の境界あたりのやや白寄り部分が、一番トロっとしてほんのり甘く美味しい。たぶん、この辺りが最も寒暖の差にさらされて糖分を含んだとろみが溜まるんでしょう。

 


緊急事態宣言解除 久しぶりの小町手づくり市

2021年03月07日 | 手づくり市

2月いっぱいでコロナの緊急事態宣言が解除され、随心院小町手づくり市も昨年12月以来、3か月ぶりに開催されました。
出店数は、久しぶりの開催であったり他の大きな手づくり市(東寺など)とバッティングしたりで、約20店と少なめ。しかし予報に反して天候には恵まれ、また明日から開場の梅園が今日だけ前日プレ無料開放とあってか、お客さんは結構多かった。


梅園。今年だけ無料開放。

着物リメイクのようなおしゃれな服の女の子。

お昼は近所のホカ弁「チーズ親子丼」420円。名前からして怪しいが値段の割には美味しかった。

 


さよなら、テンちゃん

2021年03月05日 | ねこ

今日未明、テンちゃんが天国へ旅立ちました。
18年の猫生でした。

一昨日、寝たきり状態だった。
昨年末から弱り始め、何とか年は越したものの大往生でした。

老衰で足元もおぼつかない中、トイレだけは最後まで自力で這うようにして行きました。
さすがに最後の1週間ほどは漏らしてしまうことも。でも周りにそんなに迷惑をかけることもなく、2ヶ月ほどのお別れの気持ちを整理する時間も作ってくれて、こんな人生の仕舞い方をしたいものだと教えられるような立派な最後でした。

子猫のころはほんとにやんちゃで、駆け回っていた。外へ出るとケンカしたのか、ボロボロになって帰ってくることもありました。
大人になると一時は6kgを越えるまでに大きくなって長くはないけれど細く柔らかい毛が密生していて、頬ずりするとモフモフでとっても気持ちがよかった。たまにドジをかまして家族みんなを癒してくれました。

15歳くらいから老境に入って来ると落ち着いてきて、ノンビリ余生を楽しんでいるようでした。最後は体重も3kgほどに半減するほどやせ衰えましたが、まるで即身仏になろうとする高僧のように、悟りきって泰然とその時を待っているようでした。


「Proud Mary」(CCR 1969)

2021年03月03日 | 好きなうた
昨年から始めた年寄り2人のユニット、デュオ・グランパスの練習で浜大津へ行ったところ、薄暮の浜大津港に久しぶりに琵琶湖の”豪華客船”「ミシガン」が停泊しているのを見ることができました。黄昏にライトアップされた「ミシガン」はなかなか見られる機会がありません。思わず写真をパチリ。1982年就航だからもう40年、頑張ってます。

左が「ミシガン」。右は「ビアンカ」。このツーショットも最近では見られる機会が少ない。


「ミシガン」は、古き良きアメリカ、ミシシッピ川で活躍していた外輪船「Mary Elizabeth」をモチーフに製造された外輪船。現代の日本では”外輪船”を見られるところはそんなにない。
アメリカの「Mary Elizabeth」は蒸気船でしたが、琵琶湖の「ミシガン」はディーゼルです。


もう50年も前、ミシシッピの外輪船「Mary Elizabeth」から想像を膨らませて、ジョン・フォガッティ(CCR)が作った楽曲が、かの有名な(かどうか分かりませんが😅、私の中では)「Proud Mary」(1969年)。
Creedence Clearwater Revival - Proud Mary (Official Lyric Video)

残念ながらビルボード1位にはなれず最高で2位だった。ティナ・ターナーのカバーも迫力満点。さらにそのティナ・ターナーをビヨンセがカバーしています。
Tina Turner - Proud Mary -Live Wembley (HD 1080p)

Beyoncé - "Proud Mary" (Tina Turner Tribute) | 2005 Kennedy Center Honors
日本ではなんと、あのキャンディーズがカバー。

不思議な喫茶店?

2021年03月01日 | アート

知人がFBで紹介していたお店?がとても面白そうだったので案内してもらいました。

無光虹(ムコウコウ)

1985年に、とある建築家の方が、おそらく自身の表現作品として建築された後、永らく空き家になっていた建物を、オーストラリアでアーティスティックカフェを営んでおられた現オーナーが、帰国後3年かかってDIYされたそうで、流行の「古民家再生」ならぬ「前衛民家再生」といったところでしょうか?「すむための住めない住居」は、岡本太郎さんの「座ることを拒絶するイス」みたいな、ちょっと突き抜け感のある、とても不思議な空間。
ま、詳しくはHPをご覧になってください。失礼ながらいささか独りよがりな、ちょっと饒舌な解説は、なかなか難解で、なんかよくまだ理解できないけれどパッションは感じました。
昨年夏から開放されているそうで、多方面のアーティストが寄り合って新しい芸術価値の創造を目指す」というコンセプトだと理解しました。


マニュアルエスプレッソマシンで淹れていただいたコーヒーはとても美味しかったです。


飲食の価格が「投げ銭」制というのが面白い。

場所はこちら



ただ、ゲイジツなどとそんな大上段に振りかぶらなくっても、同じようなコンセプトでもっと実用的な物がすでに普及しています。「座ることを拒絶する柵」


なお、駐車場はありません。近くのコインPを利用。
このコインPがまたぶっ飛んでいて、千円札入れたら400円のおつりが10円玉と50円玉だけで出てきました!!!個人的にはこっちの方に大ウケ😄

全部1円玉だったらシャレにならん、ケンカになるし、10円玉と50円玉という、なんとも絶妙なボケのバランス感覚に脱帽!