WESTWOOD -手作りビンボー暮らし-

持続可能な社会とは、必要なものはできる限り自分(達)で作る社会のことだ。衣食住なんでも自分で作れる人が偉いのだ。

ミンミンゼミ

2024年08月30日 | 里山

生き物の生息状況の変化から環境の変化を読み取ることもできます。
 近年、野生獣の人里への活動範囲の広がりと合わせて セミの主力がアブラゼミからクマゼミに取って代わられつつあります。
 初夏のニイニイゼミ、セミの鳴き声を代表するミンミンゼミの声もトンと聴かれなくなってきました。
 マツタケ山整備活動中の里山で 晩夏から初秋にかけて聴かれるツクツクボウシとともに 珍しくミンミンゼミの鳴き声も聴かれました。なんかほっとしますね。
ミンミンゼミ


マダニにご注意

2022年09月04日 | 里山

まつたけ山復活を目指して整備している山の現状を点検・調査しているときのことでした。


藪の中を歩いた後、ふとズボンに何か付いているのに気づくとマダニ(タカサゴキララマダニ)でした。
幸い、長そで長ズボンに足元はスパッツで覆っての完全防備?をとっていたおかげで衣服内への侵入は防げました。


タカサゴキララマダニ
大きさは本体直径5~6㎜ほど、足も含めると幅1cmくらいとマダニの中では大きい方です。吸血すると2,3倍に膨れた赤黒い塊のようになります。昆虫ではなく、8本足の節足動物でクモに近い生き物です。
世界中にマダニの仲間は意外に多く700種以上いるそうです。日本で藪歩行中にとりつかれる可能性のあるマダニは、他にやや小型3~4mmくらいのフタトゲチマダニ、ヤマトマダニなどがあります(京都市広報)。

マダニに吸血されただけならかゆみ、発疹などが出る程度ですが、問題はマダニが媒介する感染症です。
ダニ媒介感染症の例としては、重症熱性血小板減少症候群、日本紅斑熱、つつが虫病などがあります(京都府広報)。また、皮膚に食いついたマダニを無理やり取り去ると、跡に食い込んだマダニの顎が残りかゆみや炎症が長く残ったり化膿したりします。
マダニの活動が活発な春から秋にかけては藪を歩く場合は、完全防備でも背中など気づきにくい服の表面にとりついていることもあるので、家へ持って帰らないようにくれぐれもご注意を。


Japanese horse chestnut?

2022年07月09日 | 里山

地球研で日本の「SATOYAMA」を調査研究されているハインさん、Bibiさんが、まつたけ山作りの現場を視察にこられ案内しました。
3年前、林道わきに移植したトチノキを見たハインさんから「トチノキは英語で”Japanese horse chestnut”という」とご教示いただきました。「なんで horse chestnut なんだろう?」との疑問がわき調べました。

欧州などにある西洋トチノキは horse chestnut と呼ばれているようです。フランスでは”マロニエ”。そして、栗毛の馬のことは”chestnut horse”と言うんだとか。何だか「卵が先か鶏が先か」みたいな堂々巡りになってしまいそうです。しかし、なんかその辺に”horse chestnut”の謎を解くカギがありそう。
ちなみにchestnut関連の表現や定型句、”栗色”は”chestnut brown”、”栗色の髪”は”chestnut hair”、”新味のない話やつまらないジョーク”は”old chestnut”(なんとなくわかる気が)、”アマグリ”は”Chinese chestnut”(まんまやん)、”ウニ”は”sea chestnut”(確かに)。英語圏には ”chestnut”に関わる表現がたくさんあるみたいです。何でだろう?はきりがない。


タケノコ掘り

2022年04月23日 | 里山

孫たちにタケノコ掘りを体験させようと出かけてきました。
今年は表年と言われていますが、確かに昨年よりたくさん出ていました。
おかげで孫たちも大喜び。昨年も連れて行ったお兄ちゃんは慣れたもので上手に掘り出していました。

帰ってすぐに皮を剥いて水炊き。採取後時間を置かず(2~3時間以内くらい)水炊きすれば、糠や重曹を入れて炊くだの、面倒くさいことをしなくても十分アク抜きできます。てか、地表に顔出して大きくなり過ぎたものでなければアク自体そんなにありませんから。
ちょうど沖縄で買ってきた黒糖を甘味に使って炊いてみました。やはり白砂糖での味付けより数段美味しかったです。残りは水煮のままジップ袋保存してテンプラなどでボチボチいただきます。


ウクライナ紛争の陰に3極の争い

2022年03月02日 | 里山

ロシアの要求は2つ。
1.ウクライナの非武装中立化
2.クリミア半島のロシア主権承認
2.はまだしも、1.はロシアにとっても欧州にとってもさらには世界にとってもまったく当然で、世界平和のためにはウクライナに限らず世界のすべての国がむしろ進めるべき方向ではないか。日本は対米従属政府によってなし崩しに米の前線基地化が進められてしまったが、憲法9条によって少なくとも憲法上は1.に関しては先進国だった。
2.はちと難しいが、すでに2014年のロシアによるクリミア併合をNATOも米国も世界も軽視しあいまいうやむやに対処し、事実上容認してきてしまった。
この問題を今ごろになって「一見正当と見ざるを得ない、1.の安全保障問題要求」を「西側」が簡単には飲めなくさせるための戦術カード」として持ち出され、対応に苦慮、問題を泥沼化させざるを得なくなってしまった原因なのだ。
しかしこれら1.2.を認めれば、少なくともロシアの侵略理由・「正当性」は失われ、ウクライナの要求「全てのロシア軍の撤退」に大きく近づくことになる。もしそれでもロシア軍が居座り続けるなら、ロシアと手を組んでまずは3極の一角、米国の勢いを弱めようとたくらんでいる中国も動きづらくなり、ロシアとしてもむしろ困ることになるのだ。
一方、3極の残り2つ米国、そしてとりわけ中国。
ロシアに国境を接し一帯一路の中東経由欧州への影響力拡大を狙う中国にとっても、また米国にとっても、対中最前線として重要な地勢的位置にある日本と違って、所詮、対岸の火事。むしろこのままもめ続けてロシア、欧州がともに疲弊し、相対的に中国、米国それぞれ自国の影響力が強化・増大できるであろうことを計算しているのは火を見るより明らかだ。
NATOや米国がウクライナに武器を供与するだの、ゼレンスキーの市民を竹槍ならぬ木銃や火炎ビンで武装させるだの、火に油を注ぐだけの愚策をけしかけるなんてもってのほかではないか。
憲法9条のおかげで曲がりなりにも80年近く他国と事を構える事態を避けられた日本は、その事実をもとに世界各国が向かうべき方向を指し示すことができるはずだ。


お山アート

2022年01月08日 | 里山

冬の里山。
自生マンリョウの美しい赤。

ネジキの赤みが美しい若枝。生け花にもよく使われます。

変形松(左)、桧(右)

切り株アート
<山>                      <プーさん?>
 

 

 

 


伐採応援

2021年11月14日 | 里山

もう15年くらいになりますか、以前通ったログハウス講習会OBの依頼で大江町のログハウス用丸太の伐採、繁茂しすぎて暗くなった里山の除間伐の応援に、週末の土日行ってきました。

さすがにこの歳になると山仕事はもうキツイ。写真を撮る余裕などありませんでしたので、作業の写真はありません

宿泊させてもらった、大江町毛原にある「ゲストハウス サライ」のご紹介です。詳しくはグーグルマップの記事を参考にしてください(「ゲストハウス サライ」をクリックすると開きます)。
以前にもお世話になったのですが、とても快適なのでお勧めです。
「きょうと魅力再発見旅プロジェクト」を利用して宿泊料2,000円割引、2,000円のクーポン付きで利用できます。
この特典は2021年12月31日まで!

クーポンを使ってお昼を食べに行った大江山「グリーンロッジ」。もう10数年前、ログハウス講習会のころのイベントで彫らせてもらったチェンソーカービング作品が、今も玄関に飾ってあったのを発見、大感激でした。

お昼のメニュー。
「鬼玉おむすび」「鬼バーガー」の鬼づくし。干しいもとなめたけは残りのクーポンで買ったお土産。



秋の味覚三題

2021年09月18日 | 里山

栗:庭の栗の木から今秋の初収穫。
柿:昨日、鹿背山の直売所で買ってきました。西村早生という早生りの種類。切ると黒っぽく糖粒が多く甘そうに見えますが、甘さはほんのり、果肉はちょっときめが粗い。やはり富有柿の方がうまいかな。富有柿は11月頃出荷との案内です。
米:隣の農家さんから新米をいただきました。毎年、お裾分けしてくださいます。中途半端な田舎=岩倉😄のいいところ。
 
 
話は変わりますが、うちの狭い庭には栗、柚子、富有柿、梅を外壁に沿って所狭しと植えています。まさに三密状態😅

柚子を除いて落葉樹なので初夏から秋には葉が生い茂って、庭内部は少々陽当たりは悪くなります。しかし、それがかえって良かったようで夏場、雑草は少ないです。冬は落葉するので陽当たりは良くなります。落葉で庭の土もそこそこ肥えます。
生垣に常緑樹を植えている家が多いですが、それだと年中暗くなるし、庭の環境作りと景観には落葉樹を多めに植える方が良い気がします。
旧家はまだしも、新しく建つ家は庭木管理、とりわけ落ち葉や雑草の始末が面倒なためか、コンクリートや石畳で地面を覆ってしまって、目につく玄関先にだけほんの申し訳程度の緑が植えてある家が多い。忙しく世知辛い世の反映なのかな?うちの並び6軒でも庭が土むき出しの家は、年寄りのヒマ人が住むうちだけ😥

移植トチノキのその後

2021年05月15日 | 里山

まつたけ山整備活動はコロナで休止中ですが、山の様子を見に行ってきました。
一昨年、譲り受けて移植したトチノキが人の背丈ほどに成長していました。もらってきたときはこの半分以下だった。今のところ、囲いをしたおかげか、シカに芽を食われることも無く順調に育ってくれていてうれしい。ただ、
5本移植したうちの1本が枯れてしまっていた。トチノキは沢近くの環境を好むと聞いていたので沢沿いに植えたのですが、枯れた1本はちょうどヘアピンカーブの日当たりのあまり良くないところだったのが原因と思われる。


チェンソー製材

2021年02月27日 | 里山

まつたけ山整備をしている山で伐採したヒノキ丸太をチェンソーで製材(板に挽く)しました。
伐採した木をそのまま捨ておくのは、何10年もかかって育った木に申し訳ないし、だいいちもったいない。かといって、シロートに丸太を山から下ろすなんてムリ。そこで板にしてなんとか持ち運べる重さにしてから担ぎ下ろします。
それにしても、もうこの歳になると機材を運び上げるだけでもシンドイ。たぶん、この作業はもうこれで最後。


チェンソー製材


大野山

2021年02月21日 | 里山

木津川市の鹿背山に新しい回遊路を開く調査に行ってきました。
木津川沿いの府道から入って大野山(203.9m)までのコース。距離にすれば1.5kmほどですが、アップダウンのある道なき道を行くので2時間くらいかかりました。

大野山にて。山頂はあまり眺望はありません。衛星電波のないころは周辺住民の共同テレビアンテナが設置されていましたが、衛星電波が整備された現在は使われていません。


山道の途中には売り土地の看板が。

鹿背山は、(旧)住宅都市整備公団(現UR)の学研都市開発で宅地造成が計画されていたらしいのですが、途中で計画がとん挫。URから木津川市が引き継いだ土地や民有地が入り組んでややこしいところです。

出発地の水辺に咲いていたヒメリュウキンカ。

ヒメリュウキンカ(キンポウゲ科 キンポウゲ属)
花は黄色で2~3cm径。花弁のように見えるのは萼片で花弁は無い。高さは5~10cm。花期は2月~4月。葉は心形、生育地は山地の林の中や林縁、原産地はヨーロッパ及びシベリア 日本へは園芸用として渡来したものが野生化。
ネット情報によると似た花にリュウキンカがありますが、ヒメリュウキンカよりも少し高さがあって、花期はもう少し遅れて5月~7月ころが最盛期らしいです。

その後、加茂にある「恭仁の宮跡」でこんなユニークな木のコブ発見。


マツグミ(ヤドリギ)

2020年07月31日 | 里山

まつたけ山のアカマツの約4mほどの高さの樹上に、「マツグミ」というヤドリギの赤い花が咲いていました。7~8月がちょうど花期。
主にクロマツ、アカマツ、モミ、ツガなどの針葉樹に半寄生するヤドリギの一種で、秋にはグミのような実がなるので「マツグミ」と呼ばれています。
”半寄生”というのは、マツグミは光合成能力を持っていて、必ずしも栄養的に宿主に全面依存しているわけではないからです。