WESTWOOD -手作りビンボー暮らし-

持続可能な社会とは、必要なものはできる限り自分(達)で作る社会のことだ。衣食住なんでも自分で作れる人が偉いのだ。

鹿背山元気芸術祭

2015年03月24日 | 今日の出来事

鹿背山元気芸術祭が3月21-22日、木津川市鹿背山で開催されました。
アートを通して里山と触れ合おうというイベントです。好天に恵まれて賑やかで楽しいイベントとなりました。
私もスタッフの一員として参加させていただく中で、地元の方々や現地で活躍されている作家さんなどたくさんの素敵な方々と出会うことができ、今後の製作へのいろんな刺激やヒントをいただきました。

会場入り口
入り口のモニュメントの木彫りを担当させていただきました。現地スタッフで陶芸家の福田さんのアイデアでみんなで柿渋を塗ると見違えるような立派なゲートモニュメントになりました。
左は、“鹿背山の名物尽くし”、柿、タケノコ、まつたけ、ドングリ、カブトムシ。
右は、鹿背山に生息する絶滅危惧種オオタカと、地元西念寺のおしょうさん揮毫の「おかえり」ポール。「ようこそ」ではなく「おかえり」、みんなのふるさとの意味が込められています。
 

ワークショップコーナーでは、現地スタッフの小川さんと「木のクラフト」ワークショップを担当させていただきました。隅っこでちょこっとスツールなどの販売もさせていただきました。

となりでは弓で絵の具を飛ばしてバッグに模様をつけるワークショップ(福田さん、李さん)。
いい年をして童心に帰ってはしゃぐ三品さん。

まつたけ十字軍の陶芸班も作陶ワークショップで参加。

ムスメ一家も孫を連れてきてくれました。木のバッチ作り、里山ピザ、音楽会など楽しそうでよかったです。

里山キッチン。予想外のたくさんのお客さんでてんてこ舞いだったようです。
やはり、山で食べる食事は美味しい。

誰がセットしたのか、お盆代わりのヒノキの輪切りプレートを利用したミニミニテーブル。ちょっとした工夫で里山は楽しい。

現地在住作家、加藤さんの楽器作りワークショップ。

同じく現地作家久保田さんのオカリナと木と陶のネックレスワークショップ。

“鹿背山文化会館大ホール”(ロビンさん命名)では、自然音楽家、ロビン・ロイドさんのコンサート。
アジア・アフリカをはじめ世界各国の自然素材で作った楽器の演奏。北欧の穴が無いのに音階が出せる不思議な笛、アフリカの有名なカリンバ、中東の羊の爪の楽器、牛の骨のマラカス、瓢箪を共鳴器に使い海の中をたゆたうような音のマリンバ、肩たたきにもなる南米の乾燥ナタ豆のマラカス、そして日本の尺八などなど、それぞれの国の生活と文化が偲ばれます。

また、秋にも開催のプランが出ているようで楽しみです。


石座(いわくら)信仰の名残

2015年03月12日 | おもしろ博物館

地域めぐり(学食めぐり)の会に行ってきました。
3月例会は山科東部の寺社史跡めぐりと橘大学の学食でした。
コースは、勧修寺→佛光院→隋心院→一里塚→岩屋神社→橘大学。

勧修寺。
真言宗のお寺。真言宗は今年、弘法大師空海から開闢1,300年、その一大聖地高野山では今年いろいろなイベントが計画されています。私も4月、和歌山市四季の郷公園で開催されるクラフトフェア出店のついでに高野山詣でしてくるつもりです。

寺の由来などウンチクに興味ある方はネットで適宜お調べいただくとして、ここでは真言宗の宗教的矜持とも言うべきものを見かけたのでご紹介しておきます。
「原発と人権」という小冊子。真言宗御室派 明通寺住職 中嶌哲演 講演録。
2014年3月、発行は「真言宗各派総大本山会」。無料!

以下、冊子から要約する中嶌哲演師のプロフィール。
師は、思うところあって東京芸大を中退し、高野山大学で真言密教を学ぶことになるのですが、1963年、在学中に友人に誘われて広島の原水爆禁止世界大会に参加、被爆者から戦争と被爆体験の話を聞いて原子力問題に関心を持つようになります。
もともと“原発銀座”福井県出身だった師は、弘法大師の教え「自利と利他の円満、双修」の観点から原発の危険性と推進の愚かさに気付き、以来50年間にわたって反原発の活動を続けておられるということです。

「自利と利他の円満、双修」とは、平たく言えば、「自分(達)さえ良ければ」という考えではいけない、他の人にとっても良いことかを常に考え、行動しなさい、ということです。

原発の電気のおかげであなたは快適で豊かな暮らしを享受できるかもしれない。でも、ひとたび事故が起きれば大変な目にあわされるたくさんの人がいる、またあなた自身の子孫にも影響が及ぶだろう。そういうことをよく考えて原発に向き合おう。

原発を例にしましたが、この教えは原発や原爆だけではない、広く人権ひいては人としての生き方の基本的規範とも言うべきもの。

独りよがりでいたずらに難解な教義を振り回したり時の権力と結ぶようなエセ「宗教」ではなく、人としての生き方を分かりやすく自らの行動を通して説く、宗教者本来の宗教者たるべき矜持のようなものを見せていただいた気がしました。真言宗、真面目にちょっと勉強してみようと思いました。ま、入信することはありませんけどね。

翻ってこちらは真逆、皇室を戴きまさに政教一致、権力におもねる宗教の典型、国家神道のお手本のような岩屋神社。

ご朱印をもらいに行った社務所には、町の食堂よろしく厄除け、縁結び、安産、学業成就などなど、お値段の書かれたご利益メニュー札が並べられ、皇室アルバム的雑誌がたくさん置かれていました。
たかが300円のご朱印、8,000円-12,000円の厄除けご祈祷客にかなうわけもなく、高額客の受付が終わるまで待たされてしまいました。
ま、神職だって神様が飯を食わしてくれるわけもなく、下鴨神社の神さんだって自社の修復維持にマンション身売りせざるを得ないご時勢、「ご利益だって金次第」も“憲法に保障された信教の自由”だからよしとしましょう。

そんな神社にわざわざやって来たのも、奥の院にあるという“秘宝館”を見てみたいがため。
岩屋本社から橘大学沿いに坂道を登ること約300m、5分ほど、舗装路の行き止まりに奥の院への入山口があります。
伏見稲荷のような鳥居の並ぶつづら折れの坂道を登ること10分。
 

まず現れるのは陰厳(岩)。
全体像は下の写真のような感じですが、
 
ほんとうに陰厳(岩)らしいのは祠の少し右。これぞ言葉通りの“穴場”。後ろに回ってみるとまさにお尻のような...。
 

陰厳(岩)からさらに登ること20m、陽厳(岩)。斜面を少し上り右横から見るともっとそれらしく
 

プリミティブな石座信仰というものは、まっこと邪心の無い純粋なものだったことが偲ばれますな。

あっ、忘れてた。橘大学の学食、ライスLはボリュウムがあった。シソチキンカツ+きんぴらごぼう+レンコン天ぷらで600円、おなか一杯になりました。味は普通。


広陵クラフトマルシェ

2015年03月10日 | 手づくり市

手づくり市仲間のミッツムッツさんのお誘いで、これが初回の広陵クラフトマルシェに出店してきました。

会場の竹取公園。かなり広いです。子供の遊具もアスレチック風のが3ヶ所ほどあり、水車小屋、竪穴式住居や高床式住居の模型があったり、今回のクラフトマルシェ会場になっている広いグラウンドなど、なかなか良い施設でした。
 
右の写真は、子供用そり滑り場(小学生以下のみ)。無料!。プラスキーのそり版ですね。左が幼児用、右が小学生用。右は滑走距離30mほどで結構滑り応えがありそうでした。

梅園では紅白同居の梅の花が咲いていました。私には珍しかったのですが、わりとよくあるらしいです。

公園入り口のシニアマーケット。近隣農家のじっちゃん、ばっちゃんが自慢の農産物を売っている。このユルさ加減が何とも微笑ましい。

グレープフルーツを売っていたので聞いてみると、なんと自家製!だとのこと。びっくりしました。日本の、それも奈良県でもできるんですね。カリフォルニアのような暖かいところでないとできないのかと思っていましたが。

広いグラウンドのクラフトマルシェ会場全景。初回とはいえ約100店余の出店。北は青森から南は九州まで全国から出店があり、作家さんのレベルも高いと感じました。


グラウンド周囲の高台から。中央がマイブース。
車がブース後ろに常駐車できるようにしてあるのが、私のような木工品など重くてかさばるものの販売者にとってはすごくありがたかったです。


初日は雨で売り上げもイマイチ。どうなることかと思いましたが、2日目の昼頃から天気が回復したとたんに大勢のお客さんが来られました。
で、終了の頃には、おかげさまでフクロウなどの木彫りとベンチなどの大物はほぼ完売で下のようなスカスカ状態に。ヤレヤレ、ホッと一息。

この市に誘ってくださった、開催地広陵町商工会青年部の革クラフトミッツムッツさん。革のルービックキューブ。ちゃんと動かせました。

屋号「WESTWOOD」の看板(バーニングペンで描いたリー・バン・クリーフの肖像入り)を作っていただいた、奈良のUncle Wagenさん。

地元広陵町の作陶家、織賀庵さん。ただの茶碗や皿ではなく、造形が超独創的。

陶製のチェア。
陶芸はどシロートの私には偉そうなことはいえませんが、土と成形の技法と焼成に冠する相当の総合的な知識と経験がなければ作れるものではないと思います。

同じく陶の田口屋さん(愛知県)。
これまた独創的な造形作品群。特に表情がいいです。

イベントの1つでスーパーカーの展示会をやっていました。手づくりクラフト市でスーパーカー?なんか意味不明ですがインパクトはありました。見物客も相当集まっていました。
私も車は嫌いではないですが、スーパーカーは埒外なので車名は適当なことをご了承ください。
スーパーカーといえば、ランボルギーニカウンタック

ランボルギーニアヴェンタドール...かな?

ポルシェカレラ。これは分かりやすい。

これは...分からん。

ランチアストラトス。「ロータスの狼」に出てた。

フェラーリテスタロッサ?だったと思う?

VWの?

 

ベンツSLかなあ?これってスーパーカー?

フェラーリF430?


 


すっかり変わっていた奈良

2015年03月09日 | 手づくり市

3月7-8日、奈良広陵町で開催される「広陵クラフトマルシェ」に出店しました。
その前日6日に、移動ついでに小学校の遠足以来約50年ぶり!の奈良観光をしました。当時の記憶はあまり残っていませんが、わずかな記憶をたどってもすっかり変貌していました。50年もたてば当たり前ですが。

JR奈良駅から東へ、東大寺や春日大社の門前町、三条通商店街。歩行者優先で広い歩道が整備され、とてもいい感じ。2月に行った長野の善光寺参道と雰囲気が似ていました。
そして奈良といえば、大仏よりも鹿よりも有名になったせんと君。
 

三条通も終わりに差し掛かったところに興福寺。
今でこそ世界文化遺産ですが、明治維新前後には廃寺寸前にまで追い込まれたこともあります。中金堂もそのトバッチリで壊されました。今、3年後の完成を目指して再建工事の真っ最中でした。

天皇家を利用した国家神道による国民洗脳・思想動員と、権力者による支配・搾取からの救いを仏教などの宗教に求めた民衆。民衆支配のために権力者は神仏融合と神仏分離を都合によって使い分け、時々の情勢でどっちに転ぶかコロコロと変わったのでした。

五重の塔。
これも明治初頭、廃仏毀釈令で“産廃業者”に売り飛ばされ鉄屑にされるところだったのを民衆の反対でなんとか生き残ったもの。


宝物殿。
これもご都合主義で、アメちゃんと世界を意識して戦後民主化と文化財保護のポーズをとるために間に合わせでコンクリで再建したもの。中には有名な阿修羅像が保管されている。

沿道にある案内板。「頭塔」、読みに「Zuto」とある。「塔頭」は「Tacchu」。
違いがお分かりかな?

興福寺の交差点を過ぎると、神仏分離(合同?)で興福寺の坊主が強制的に神主に転職させられた(ムチャクチャですな、所詮宗教なんてその程度のもの)春日大社の参道。

気をつけてみると面白い木がいっぱい。
ムクロジの大木を貫いて竹が伸びている!おそらく幹の中が腐って空洞になっていて、そこに竹が伸びてきたものと思われます。まさに神仏融合のシンボル、これぞ「木竹(鬼畜)米英」ってか。

肘を曲げた腕のような木に...、立派な根張りの木。
 

「仏教美術資料研究センター」
明治建築らしいが、平等院鳳凰堂風の両翼は洋風、中央母屋の2階屋根は和風、窓のデザインはイスラム風、玄関屋根は中華風...???の、日本の宗教シーンを象徴しているような何とも面妖な建物。ま、おもろいっちゅやおもろいかも。

奈良といえば鹿、しか、シカ、しかし鹿だらけ。獣害のやっかいもの、里山の“敵”もここでは「神の使い」。かくかくしかじか、訳が分からんわ。

春日大社二の鳥居。案外質素。

山門。

参拝所。本殿はこの奥。入場料がいるので入らず。ちょっと老けたせんと君。
 

下鴨神社のマンション計画で話題になりましたが、このところあちこちで「式年遷宮」ブーム。
春日大社は今のところお金に困ってはいないようです。ま、奈良公園の神域にマンション建てるのはさすがに憚られるかも。
 

東大寺へ向かう途中、若草山を遠望する。遠足で来たときにはもっと広かった印象が残っていましたが、思っていたより小さい。

東大寺参道。

突然、雄鹿同士がケンかを始めた。闘牛ならぬ“闘鹿”。

東大寺山門。何か荒れて汚かったです。

大仏殿。もはや説明不要。

登大路への道中で見つけた珍しいかまぼこ型の冠木門。厚さ50cmはあろうかという桧皮葺。

奈良の名産、創業150年、平宗の「柿の葉寿司」。

宿泊は、ドミトリー「ウガヤゲストハウス」。1泊2,500円!。
昔々のユースホステルみたいな感じです。

駐車場はありませんが、近くに24時間最大500円の100円Pがあります。


奈良駅周辺には100円Pがとてもたくさんあります。ただし、1日の最大料金が500円~1,500円とピンきり。しかも最大料金が00:00を過ぎると無効になるところと駐車後24時間有効のところがあるので、よく見て選ばないと高くついてしまいますので注意。