多くの方々の助力で明るく陽ざしがさしこむようになった森
応援いただいた多くの方々には大変申し訳なく、まことに残念なのですが当地でのログハウス建築は断念せざるを得なくなってしまいました。素人の無謀さと言われればそれまでですが、全ては私の調査、準備不足、資金計画の杜撰さによるものでした。先週日曜にいったんこちらに帰ってきたのですが、今回の出来事は多くの方々の助力、期待を裏切ることとなってしまい、さすがに心の整理をつけるのにここ数日かかりお詫び報告が今になってしまいました。
『森をきれいに整備することを条件にログハウス用丸太を無償でいただける』ということで1月より始めた伐採作業でしたが、伐採木の搬出や雑木粗朶類の処置に予想外の多くの時間と手間、経費を要し、資金的に継続が困難となってしまいました。
結果的には丸太を購入するよりもむしろ高くついてしまったことは、同様のことを考えておられる方々には教訓となるかと思い恥を忍んで報告いたします。材になりそうな木のある山林をすでに所有している、あるいは丸ごと購入してなら、手持ち資金に合わせてのマイペースでの自力伐採・建築も可能でしょうが、他人の持ち山を整備を条件に伐採させてもらうというのは、よほど条件が整わない限りやめておいたほうがよいです。
また、資金的に安上がりと当初計画していました独立基礎では基準に合わず、お金のかかる布基礎にしないと水道が引けないことや浄化槽設置の補助が得られないことなど、行政対応上の調査、計画の不備も明らかになりました。
はるばる遠方まで作業の応援にかけつけていただいたまつたけ十字軍の方々やログ教室仲間の方々、ログハウス専門家の立場から厚かましい相談にも無償でのっていただき多くのアドバイスをいただいたアシストの畠中さん、現地での滞在などでいろいろと便宜を図っていただいたキャンプ場の方々、ユンボのトラブルで困り果てていたときに助けていただいた工事現場の方や日立建機レンタルの方など、多くの方々にご好意で大変お世話になったにもかかわらず、ご迷惑をおかけしたりご期待に応えられない結果となってしまい大変申し訳なく、深くお詫び申し上げます。
「全て金で解決」に対するアンチテーゼとして自力での建築を試みたのですが、残念ながら「金が続かず断念」というまことに皮肉な結果となってしまいました。私に残された時間と体力はあまりありませんが、できれば再度、綿密な調査と建築計画、資金を準備していつか再挑戦できればと思っています。
なお、現地の森の整備はまだ終えられていませんので、5月連休明けに最後の敗戦処理に行く予定です。その後最終報告をいたします。