WESTWOOD -手作りビンボー暮らし-

持続可能な社会とは、必要なものはできる限り自分(達)で作る社会のことだ。衣食住なんでも自分で作れる人が偉いのだ。

ログハウス計画中止のお詫びと教訓

2009年04月23日 | ログハウス

  多くの方々の助力で明るく陽ざしがさしこむようになった森

 応援いただいた多くの方々には大変申し訳なく、まことに残念なのですが当地でのログハウス建築は断念せざるを得なくなってしまいました。素人の無謀さと言われればそれまでですが、全ては私の調査、準備不足、資金計画の杜撰さによるものでした。先週日曜にいったんこちらに帰ってきたのですが、今回の出来事は多くの方々の助力、期待を裏切ることとなってしまい、さすがに心の整理をつけるのにここ数日かかりお詫び報告が今になってしまいました。

 『森をきれいに整備することを条件にログハウス用丸太を無償でいただける』ということで1月より始めた伐採作業でしたが、伐採木の搬出や雑木粗朶類の処置に予想外の多くの時間と手間、経費を要し、資金的に継続が困難となってしまいました。
 結果的には丸太を購入するよりもむしろ高くついてしまったことは、同様のことを考えておられる方々には教訓となるかと思い恥を忍んで報告いたします。材になりそうな木のある山林をすでに所有している、あるいは丸ごと購入してなら、手持ち資金に合わせてのマイペースでの自力伐採・建築も可能でしょうが、他人の持ち山を整備を条件に伐採させてもらうというのは、よほど条件が整わない限りやめておいたほうがよいです。

 また、資金的に安上がりと当初計画していました独立基礎では基準に合わず、お金のかかる布基礎にしないと水道が引けないことや浄化槽設置の補助が得られないことなど、行政対応上の調査、計画の不備も明らかになりました。

 はるばる遠方まで作業の応援にかけつけていただいたまつたけ十字軍の方々やログ教室仲間の方々、ログハウス専門家の立場から厚かましい相談にも無償でのっていただき多くのアドバイスをいただいたアシストの畠中さん、現地での滞在などでいろいろと便宜を図っていただいたキャンプ場の方々、ユンボのトラブルで困り果てていたときに助けていただいた工事現場の方や日立建機レンタルの方など、多くの方々にご好意で大変お世話になったにもかかわらず、ご迷惑をおかけしたりご期待に応えられない結果となってしまい大変申し訳なく、深くお詫び申し上げます。

 「全て金で解決」に対するアンチテーゼとして自力での建築を試みたのですが、残念ながら「金が続かず断念」というまことに皮肉な結果となってしまいました。私に残された時間と体力はあまりありませんが、できれば再度、綿密な調査と建築計画、資金を準備していつか再挑戦できればと思っています。

 なお、現地の森の整備はまだ終えられていませんので、5月連休明けに最後の敗戦処理に行く予定です。その後最終報告をいたします。


かまって欲しい北朝鮮、相手にされない日本

2009年04月06日 | どうでもいいことだけど...

 世界は冷静なのに、日本だけが“テポドンフィーバー”に沸いている。いや、TVに出てくるオバちゃんや漁師さんのコメントを聞いていると、案外国民の大半は冷静で、躍らせたい連中と踊りたい連中だけが騒いでいるだけかもしれないが。この大騒ぎ、ポンペイウスさんもコメントくださったように、ある意図があって続けられているのは間違いないだろう。
① 米国から事前に教えてもらった“テポドン実験計画”を利用して国民も巻き込んだミサイル防衛システムの予行演習をしておきたかった。
② 北朝鮮の“脅威”を煽り軍備拡大へもっと世論を誘導しておきたかった。
③ 副産物として、年金崩壊、派遣切り雇用不安や格差拡大などによる国民の体制不信(実はこっちの方がよっぽど“脅威”なのだろう)への“目くらまし”になれば一石二鳥。
といったところだろうか。

②、③はうまくいった。しかし、残念ながら①ではむしろお粗末な大失態を演じてしまった。軍隊という戦争を前提(期待)している組織の精神構造というものがいかに危険でお粗末なものかを露呈してしまった。

 上層部にそんな邪な意図があろうことなど疑うことも知らず、本当にテポドンが落ちてくることを期待し信じ先入観を持ってしまっていた単純でおバカな下っ端自衛官が、レーダーに引っかかった何らかの信号を「北朝鮮がとうとう飛翔体(ミサイル)を撃ちよった」と、喜び勇んで思い込み伝言ゲームをスタートさせてしまったのであった。

 自衛隊幹部連中も政府も、自分達が洗脳し仕込んだ兵隊連中がまさかここまでお粗末なおバカさんになってしまっていたとは思いもよらなかったのだろう。「誤探知」などとこれまたお粗末な言い訳をしていたが、レーダーが何らかの信号を「探知」したことは事実だった。物言えない機械のせいにするとは最低の言い訳だ。機械はちゃんと動いていた。「誤探知」などではなくて先入観にもとづく「誤伝達」だったのだ。情報統制組織「自衛隊」-emNetが、はからずも“情報統制国家”北朝鮮と同じ体質であることを証明してしまった。

 北朝鮮は要するに「かまって欲しい」のだ。とりわけアメリカに。オモチャ売り場で泣き叫ぶ駄々っ子と一緒。オモチャを買ってくれない日本など眼中にない。なのに日本中が駄々っ子を泣き止ますことに躍起になっている。まこと滑稽な国だ。アメリカはまだしも、日本にテポドン落として北朝鮮に何のメリットがあるのか。無い。面倒なことになるだけだ。少し考えれば分かることだ。

 北朝鮮にとってもっとも困るし腹立たしいのは「無視されること」、「誰もかまってくれないこと」なのだ。
 今世界は、南米や欧州の一部が多少自己主張しているにしても基本的にはアメリカ中心に回っている。アメリカさえ自分の方に向けさせておけばあとの有象無象はくっついてくる。これが北朝鮮の読みであり戦略の基本だ。ある意味かしこい。日本政府よりよほどかしこい。

 だいたい過去に何度も実験を繰り返し、すでに弾道ミサイルや核兵器を持っている国連常任理事国が、まだ持っていない後進国に「実験をするな、核兵器を持つな」などということ自体、エゴではないか。ありもしなかった大量破壊兵器を「持っているはずだ」と言ってイラクをメチャクチャに引っかき回してトンズラした、あの国と同じ論理だ。それを言うならまず自分達が非核・非武装化をしなければ全く説得力に欠けるではないか。

 今世界が、日本がなすべきことはアメリカ中心に回る世界を終わりにすることだ。それぞれの国が正しく自己主張をきちんとすること。日本対北朝鮮について言うならば、「アメリカだけ挑発していても埒が明かない」ということを思い知らせることだ。そのためにはアメリカ合衆国ジャパン州のような今の状態を脱し、諸国が認める正論を主張して影響力を与えられるような国にならなければならない。それなくして「拉致問題」の解決など永久にありえないだろう。


飛翔体!?

2009年04月04日 | どうでもいいことだけど...

林業報告書いてたら今、テポドンが発射されたと速報がありました。

政府発表では「飛翔体」と言うんですね。「未確認飛行物体」ではないにしてもあれだけ騒いでおきながら、なんで「ミサイル」と言わないんでしょうかね。「飛翔体」ならヤツラの言うように“人工衛星”でもありうるわけで...、国連決議に違反はしないではないの?。よう分からん。

と言ってるうちに「実は誤探知」と発表されたそうな。
“駄々っ子”北朝鮮に振り回されて右往左往。いったい何なんだこの騒動は?なんか別の意図があるようで胡散臭いなぁ..。


やってみて分かる林業の大変さ

2009年04月04日 | ログハウス

ログ材搬出と森の整備。ユンボのトラブルなどもありましたが、作業そのものも予想以上に大変でなかなかすすみません。以下、3月後半で行った作業、まだやってます。こればっかりやってるわけにも行きませんので一時休んでまた来週12日からやります。

応援に来てくれた「まつたけ十字軍」のMさん、M君と。

 「まつたけ十字軍」の仲間は、さすがふだんから里山整備をやっているだけあって、ちらかった枝、粗朶の片付け整理はお手のもの、光がたっぷりと入る見違えるようにキレイな林になってきました(下の写真。整備前の森の様子は2つ下の写真参照)。

 森から出した木は200本以上、潅木も含めれば300本にはなるでしょう。しかし、ログ材として使えそうな木はそのうちわずか70本あまりしかありませんでした(下写真)。
 この森は、今、日本のあちこちで問題になっているのと同様、大戦直後の植林ブームの後ほったらかしになっていた森です。整備前の森は下写真奥のような鬱蒼とした光も十分入らない状態でした。
 やはり、光が良くあたる森の南側の木は成長が良く、日の当たらない内部や北の方の木はひょろひょろとして使えない木が多かったですね。今さらながら間伐の大切さを実感させられました。

 山や森は、木という作物を10年という長い単位で栽培する“畑”だとも考えられると思います。そうした長いスパンで山や森を育てられる施策を、国や行政にはぜひ行っていただきたいものです。企業でも学校でも、とかく短期間での成果ばかりが求められる昨今、考えさせられますね。
 今回は、ありがたいことに手弁当のボランティアで手伝ってくれる頼もしい仲間がいてくれたからなんとかなりましたが、もしこの方々に人件費を支払い、機械や交通・宿泊費などの経費も持ち出しでなく事業経費として考えるととても採算の合うものではありません。この森の所有者さんが、「森をキレイにしてくれるなら欲しい木はタダであげる」と言ってくれた訳がよく分かりました。


 搬出した木の大半は、細すぎたり、曲がりが大きかったり、割れが入っていたりとログ材としては使えそうもない木ばかり。一部は間伐材として土留めなどに使えるかもしれませんが。下の写真は、そうしたログ材にはならない木々の山です。これらはパルプ用材として引き取ってもらうため枝は払っているので、森に積み上げた枝や小潅木、粗朶も合わせれば相当な量です。使える材の5倍はあるでしょう。もったいないと言えばもったいない。

 しかし、そんな木でも森の中に放置しておいては、伐りっぱなしのゴミ投棄と一緒です。森の地力にも悪影響を及ぼすし景観上も良くありません。で、これらの“ゴミ木”も搬出しなければなりませんが、はっきり言ってこの作業が実は大変な作業なのです。例えれば「無農薬栽培の畑にぼうぼうに繁った草を手作業で取りのぞく作業」といったところ、いやそれ以上の重労働です。

 今回、約2000坪弱の本格的な森の伐採と整備を実際にやってみて思ったのは、はっきり言って木を切るのは簡単!(もちろんそれなりの技術と知識は必要ですが)。
 重要で大変なのは、いかに継続して木を育てられる、美しい森に整備するかということです。こちらの方がよほど高度な知識と技術と、体力と忍耐、そして“センス”を必要とします。昔の人達はこの作業を里山からの建材調達、薪などの燃料やキノコ山菜といった食材採集などを通じて日常不断に長い年月をかけて行ってきたということなのですね。
 実際、今回も伐採は一週間ほどでできたのですが、搬出、後片付け、整備に3週間以上を要して未だに完了できていません。来週からもう一週間、最終整備に行ってきます。これでようやくなんとかカタをつけられると思います。結局キレイに整備するのに都合一ヶ月かかってしまうことになりました。