WESTWOOD -手作りビンボー暮らし-

持続可能な社会とは、必要なものはできる限り自分(達)で作る社会のことだ。衣食住なんでも自分で作れる人が偉いのだ。

頑張れば、応えてくれる幻の、京まつたけ復活記念日!

2007年10月30日 | まつたけ

日本ハムは苦戦しているが、「シンジラレナーイ」事が起こった!
 今日は、まつたけ十字軍の定例活動日。日ごろから手入れしている山にみんなでマツタケ調査に入った。もっとも、みんな99.999%マツタケが出ているなんて思ってもいなかった。
 私もほとんど期待もせずに地掻きをしながらマツタケを探すともなくあたりを見回していた。
  
すると下の方でマツタケがどうとか騒いでいるような声がした。
何があったのだろうかと下りてみると...。0.001%の奇跡が起こった。
日ごろ皆が整備していた尾根でOさんがマツタケを発見したのだ!
 
幻の京(みやこ)まつたけ復活の瞬間だ!
そこで一句。
『頑張れば、応えてくれるまぼろしの、京まつたけ復活記念日!』
(ツトムちゃんよりはよくできた
 
「おうおう、カワイイやつよ」
記念写真を撮ったり、いいオジサンがみんな大はしゃぎであった。「生きてるうちに見られるかどうかと思っていたのに、これでもういつ死んでも大丈夫」と言う人まで出る始末。
←この辺少し下に京まつたけ
(↑吉村先生の写真集からいただきました)
 それにしても、この山の整備を始めてからわずか2年足らずなのに、がんばれば山の神は応えてくれるものだ。京都新聞の記者さんも飛んできた。みんな大いにモチベーションが上がった。

で、午後はみんな目の色変わって澤田山の調査へ。

残念ながらこちらは空振りであったが、いい雰囲気に整備できているところもあるので今後が大いに期待できる。

 また、撤水をしている山本山では今日現在、累計39本が見つかり、昨年の31本を早くも大幅にクリアしたそうだ。まつたけパーティーを楽しみに頑張ろう。


つるべ落とし

2007年10月29日 | えぶりでいず3丁目の夕日
三丁目の夕日ではないが、2階のベランダから見ると、真っ赤な夕日にすじ雲がかかって平安絵巻のようだった。
無粋な電線がなければなおよかったのに。電気はないと困るが、こんなときには「なければよいのに」と人間は勝手なものだ。
秋の日はつるべ落とし。この後10分ほどで山の陰に日は沈んだ。

規格品

2007年10月28日 | チェンソーカービング

今月から加わらせてもらった「チェンソーアート倶楽部京都」で初練習を行った。お題は初心者の定番=フクロウである。今年春頃から見よう見真似の自己流で何体か練習したが、羽や毛並みといったようなものの加工・表現の仕方がいまいちつかめず、経験者から教わる方が手っ取り早いと考えたのである。

 写真はその記念すべき第1回作品である。左は講習をしていただいたベテランの作品で私の作品は右側だ。フクロウやイーグルなどの定番には最低限の型というかお約束がある。とにかく観客に見せるショーとしての要素を満たし、また常に一定水準の定番を作るための規格品的要素が必要なのだ。

 チェンソーカービングでは3つの主要な目的に応じて要素の重点の置かれ方異なるのだ。
1つはショーであり、2つは工芸品、そして3つめが芸術としての彫刻である。チェンソーカービングそれ自体はそれぞれの要素がミックスされたエンターテイメントではあるが、主要な目的はそれぞれで異なる。
 1) ショーの目的はまず観客を楽しませることである。作品もさることながら、その製作工程自体がパフォーマンスとしての魅力を持っていなければショートしては成立し得ない。近い例としては寄席の紙切りや風船アートだろうか?  
 2) 工芸品は一定の規格に基づいて同じものが作られ売れなければならないし、規格品であるためにはメッセージ性は抑制されざるを得ない。観光土産品、贈答品などがその代表例である。
 3) 芸術としての彫刻は技術的要素もさることながら、作品に何らかのメッセージ性が求められる。このあたりは人によって異論もあるかもしれないが、何も伝えない芸術は存在する意味がないと思う。
 通常、チェンソーカービングは観客を前にして決められた時間内に作品を仕上げるデモンストレーション、ショーとして行われ、できあがった作品はただちにオークションにかけられる。そのためには、決まった時間内にしあげることができ、観客をひきつけて売れる作品を作らなければならない。どうしても一定の条件に適合した規格品・定番が求められる。今のところそれらは、フクロウ、イーグル、クマのベストスリーにアライグマ、ウサギ、魚、犬、などがつづく。そしてそれぞれに“型”があるのだ。

 チェンソーカービングは技術的にはバードカービングがイメージ的に近く、それにショー的要素をミックスさせたエンターテイメントだ。したがって、現状のチェンソーで彫刻をするパフォーマンスをチェンソーアートと呼ぶのは、個人的にはやや違和感を覚える。この半年、あちこちの大会やイベントデモを見聞きしてきたが、芸術表現の手段としてチェンソーカービングを行っている人はまだ少ないようである。


デッキ工事

2007年10月27日 | ログハウス

降りしきる雨の中、デッキ工事を行った。
自分は西部劇が好きだ。出来上がったデッキをウェスタンブーツでコツコツと音を響かせながらクリントイーストウッドのように歩いてみたい。
デッキの梁をわたす頃には暗くなっていた。「秋の陽はつるべ落とし」とはよく言ったものだ。全体の様子がよく見えないが、ストロボの届く距離だとこのくらい近くないと撮れない。


2007びわこ環境ビジネスメッセ

2007年10月25日 | 環境・エコ・共生・持続・温暖化とか・・

10月24-26日開催中の「2007びわこ環境ビジネスメッセ」という環境産業総合見本市を見て来た。
会場は滋賀県北部、長浜市の長浜ドーム。


会場周辺の芝生には温暖化の影響か?タンポポが咲いていた。愛知万博(愛地球博)の払い下げ?ベロタクシーも。駅との送迎はお約束のBDFバス。


出展をパンフレットで数えると268もあるから相当な数だ。NTT、ナショナル、キャノン、大阪ガスといった大企業から、中小企業、ベンチャー、自治体・公共団体、大学、NPO、海外と実に多彩だ。

内容件数では多い順に、省エネ・新エネルギー関連、リサイクル関連、廃棄物処理・浄化システム、ソリューション・コンサルティング・支援事業、啓発事業、その他といったところ。以下、個人的に興味を引いたものを紹介します。その他は「2007びわこ環境ビジネスメッセ」のHPを参照ください。

バイオマス発電

木質、家畜排泄物、食品廃棄物から熱・電気エネルギーを得るシステム。天候に左右されないが、初期投資低減と効率アップが課題か。家庭用ではない、小地域共同利用には有望かもしれない。

風力発電
 
展示は2社のみだった。太陽光発電と併用して電池に蓄電し、無風・夜間でも継続使用可能なシステムとしていた。1社は風速12.5m、300Wで60万円(風力のみ)、1,500Wシステムもある。もう1社は電力200W程度で太陽光併用システム価格120万円。発電量的に外灯など小電力機器専用でしか使えないだろう。

小水力発電
 これも意外に少なく1社のみだった。効率不明。まだまだ研究段階で実用レベルではないということか。

太陽光発電
最多、といっても風力との併用含めて3社のみ。すでに普及しているのであえて展示宣伝するところもないのだろう。太陽光専用システムの1社は3kwと一般家庭なら実用レベルでシステム価格200万円程度とのこと。やはり現状では太陽光発電がコストパフォーマンス的にも最も実用レベルか。

ガス発電

ご存知、エコウィルだ。 うちの学区周辺でも2、3見かけた。設置している人の話では以前に比べてガス代が倍、電気代が1/3くらいになったそうだが。エコキュートに対抗できるか。快調の余裕か電力会社系では、エコキュートは展示の一部で前面に押し出してはいなかった。

地中熱利用システム

井戸水でよく知られているように、地下数10mでは年中温度が15℃くらいで一定している。この地熱をヒートポンプで熱交換して空調などに利用しようというもの。アイデアとしては面白いと思った。ただ、ヒートポンプを動かすのにやはり電力がいるのでどうだろうか。

地域熱供給事業

べつに応対のお姉さんがきれいだったからというわけではないが、エネルギー有効利用対策として最も現実的かつ効率的だと思われた。一定の小地域ごとに太陽光、風力、水力、廃熱、各種廃棄物処理熱などを総合的に管理し利用するシステム。「地域総合エネルギー利用協同組合」といったところだ。遠くへの送電や運搬による損失を抑えられるし災害などの場合でも被害を小地域に限定できる。地域間格差を生じやすいだろうから、そこをどう少なくするかが課題だろう。

エコかどうかアヤシイが、個人的にはツボにはまったオモシロ「環境」グッズ達

エコ将軍
ペットボトル減容機 リング・ラベル切取り装置付(特許出願中)!

PETボトルをつぶす機械。同時に口金とラベルも切り取ってくれる優れもの。「一家に1台どうぞ」ってか。ナイフで切った方が断然安上がりだし早いぞ。でもこういう発想大好き。

自然流炭焼き窯 炭焼き達人

 移動式炭焼き機。右下のが家庭用T105型、容量105L、定価378,000円。左奥の丸い五右衛門風呂みたいのは業務用?、405L。電気やガス、石油などは一切不要。要するに昔ながらの「炭焼き窯」と原理はいっしょ。移動式なのがミソ。また容量5L分のハンパがいかにも関西のり。メーカーは職人の町東大阪のとある小企業。あのNASA御用達、宇宙開発になくてはならない優れた技術を持った小企業がある町だが、一方で浪速の職人魂には常に遊び心がともなってうれしい。数ある展示品の中で唯一、即買いしたくなった逸品だ。

ソーラー和船
和船は櫓で漕ぐのが風情あるしエコでしょうが。

エコ花火

 花火大会用の大玉と並んで、ロケット花火が展示してあった。「ロケット花火は環境に良くないでしょう」とからむと「いや、プラスチックを使わず、生分解性の材料を使っているからどっかへ飛んでいってもいずれ自然に帰るので、環境にやさしいロケット花火なんです」ときたもんだ。笑いをこらえるのが大変だった。まさにエコ便乗商品の典型、商魂たくましい。

練習用和太鼓

なにがエコなのか?というと、タイコの胴が電線か何か巻いてあった紙管、皮がブルーシートの廃物利用。リサイクル、リサイクル。値段次第では買いたくなった。が、思い直した。自分でも作れそうだし。音は意外にタイコっぽかった。

滋賀県版 ペレットストーブ

 昨年11月、高取森の感謝祭でプロトタイプが展示されていたが、あれから1年、ついにベールを脱いで華々しく?登場。予価40万円はまあ、スウェーデン製に比べれば格安だ。今日、NHKの番組で、政府の補助金をもらって立ち上げた木質ペレット事業が、売れなくてどこもうまくいっていない、と。なんという皮肉。

不法投棄監視システム

べつにエコちゃうやん、アホらし。

マイカップ自販機

「マイ箸」と同じ発想、悪乗り。んなもん売れるかい。売れるようではエコは遠いね。
しかも「環境」をうたう会場は自販機だらけだしPETボトルだらけだし...。

災害対応型自動販売機

 コカ・コーラはじめ飲料業界は環境ブームではむしろ逆風企業、と思っていたらこんな手があったか。なかなかしぶとい。環境とは関係ないと思うけど、ま、災害時にタダで飲み物が出るようになるのは、よいわな。取り合いにならなきゃいいけど...。
この間テレビでもやってて、主婦風のオバサンに「それはありがたいですねえ、地震の時まず欲しいのは飲み物ですから」と言わせていた。展示ブースも出してリキ入ってた。

最後に、USAミシガン州、インドネシア、韓国などの外国ブースの中でひときわ異彩を放っていたのが中国湖南省ブース。

「中国湖南省は、環境に配慮して産業開発に力を入れており、経済活動も急進中です。魅力ある投資市場ですよ、日本の皆さんぜひ投資を」とヘンな中国版略漢字と日本語で呼びかけていた。中国はたくましい!

 全体の印象として、環境、エネルギー問題に対する危機感といったものが感じられなかった。やはり、環境ブームに乗っかって新しいビジネスを開拓し、環境問題さえも経済拡大の原動力にしてしまおうという、いささかマッチポンプ的な貪欲さばかりが目に付いてしまうのは「ビジネスメッセ」だから仕方ないことなのかもしれない。しかし、これでは本当の環境問題解決は遠のくばかりだ。
 実際、「余計なことをしてかえって環境負荷を増大させている」印象の展示も多かった。そもそもこのイベント自体、環境に余計な負荷をかけているとも言えるかもしれない。


マツタケ 発生!

2007年10月24日 | まつたけ

 信州から帰ったとたん、山本さんから「マツタケ出たよ!」のメール。で今日、とるものもとりあえず山本山に見に行ってきた。

今日現在、27本が確認されている。昨年が31本だったそうなので昨年を上回る勢いだ。京都では夏の高温と初秋の雨不足で大凶作らしいから、山本山では整備の成果が現れてきていると言えそうだ。

クロカワも7本出ていた。

クロカワは人によってはマツタケより珍重される。表面は黒褐色で、ぬめりがなくさらっとしていて、かさの裏は白い網状、少しかたいと感じるほど身はしっかりしている。足が短く地面にへばりつくように生えるため、その色とあいまって見つけにくいキノコだ。

醤油つけ焼きにして食べてみた。

苦いと言われているが、食べてみるとほのかに苦味を感じる程度で決して強くはない。むしろ淡白な味だ。食感が独特で、うまい例えを思いつかない。あえて例えれば、エリンギとコンニャクと落雁をたして3で割ったような、少し粉っぽくシャキシャキ・プリプリした感じ。この他にない独特の食感が、好き者にはこたえられないのかもしれない。正直、私にはまつたけよりうまいとは感じられなかった。


安曇野チェンソーカービングショー(3)

2007年10月23日 | チェンソーカービング

 10月21日の講習会は、9:30-12:00と13:05-15:00の計4時間半弱の予定だったが、午前のデモが延びて11:00頃の開始となった。結果、講習の時間が押してしまったが、できれば講習生全員そろって一人ずつ複数の講師からの講評の時間をとっていただけたらもっと勉強になったと思う。
 イベント終了後、伴さんにそのことをお話したら、「今回はカーバーどうしの交流が主目的だし、講習の中で講評はしていただいたと考えているけれど、要望は考慮してみる」とのことだった。確かに丸太代を除けばタダみたいな講習料金でそこまで求めるのは少々ずうずうしかったかも。

 当初は、「フクロウは全ての要素を含む基本、これが彫れたら何でも彫れる」と聞いてすでに何体か練習はしていたフクロウの出来を講評してもらうつもりだった。
 割り当ての丸太をもらって運んでくるとすでにカービングブースの中は人が一杯で、重い丸太を運ぶのがしんどいためか、たまたま一番遠くの端で空いていたスペースを使わせてもらうことになった。そのスペースを担当されていたのが静岡のカーバー宮澤五郎さんだった。
 
  宮澤五郎さん    この恐竜の頭骨?も宮澤さん作

 それぞれにキメたファッションと派手なアクションでフクロウやイーグル、ベアーといった定番を彫る方が多い中、淡々とジョン・ウェインを彫っていた方だ。一見どこにでもいそうな普通のおじさん(失礼)だったが、実は凄い方だった。「人と同じような物を彫っても面白くねえから、金魚でもやってみたら」とお題をいただき、急遽予定変更の初挑戦となった。

 フナとか鯉のような普通の魚ならまだしも、この何十年、金魚なんて飼ったこともないしよく見たこともないのでどんな姿だったかもよく思い出せない。荒彫りした後のディテールの仕上げに戸惑っていると、一言「チェンソーの先端を横に滑らせて、波形に表面処理をする技」をアドバイスいただいた。言われたようにヒレを処理してみると水の中で揺らいでいるような感じがなんとなく出たではないか!
 
尾びれに注目!魚体の形や胸びれの形と位置はさておき、尾びれは金魚特有の揺らいでいる感じが出ているように見えませんか。横にするとよく分かります。あとはもっと滑らかな動きがつけられるようになれば、まさに水中をゆらゆら泳いでいるような表現ができそう。布の表現なんかにも応用できそう。練習する意欲がわいてきた。
 宮澤さん、急所を突いた的確なアドバイスをありがとうございました。いつか人まねでない独創性が出せるように努力したいと思います。

伴さんと。熊の展示台は伴さん作。後ろはゼノアショップ。


巡回指導?で横にして彫るアドバイスをいただいた風来坊さん。サムライ対決では準決勝進出されてました。本名は知っていても明かさないのが業界のオキテだそうなのでナイショ。シャイな方でお願いしてやっと写真に入っていただけました。



<オマケ>(某有名チェンソーアートポータルサイトにも出ていなかったので)
「伴塾長に勝ってチェンソーをゲットしよう!?ジャンケン大会」
(チェンソーは出ません。ゼノアのIさん、首が飛ぶと言ってました。でもこの盛り上がり。来年は出るかも!?♪チェンソー、チェンソー(チェンソーコール))

                   ↑
闘志むき出しの大人に負けずがんばったお姉ちゃんはぬいぐるみをゲット


来年に向けて耳寄り情報。伴さんはの確率大!

          伴さん↑   餐場さん↑
餐場さん、トレーナー(Tシャツ、タオル)提供ありがとうございました。寒さ対策を持って来なかったのでほんとに助かりました。フックは東北勢提供「第2回 東日本チェンソーアート競技大会記念」品。帽子は新生ゼノア提供。コンタックは伴さん提供。


相部屋だった講習生、岡田さん、棚岡さんと。


(おわり)


安曇野チェンソーカービングショー(2)

2007年10月23日 | チェンソーカービング

 さて、カービングショー(クイックカービング含む)などの詳細は、おなじみ某有名チェンソーアートポータルサイト掲示板に譲るとして、受講生の目から見たショーレポートを。
 ここ長峰山の秋は雲海とマツタケ。
雄大な北アルプスを背景に、広い安曇野平野が一面雲の海となるのが見られるのは10月がベストシーズンなのだそうだ。その雄大さでは一番かもしれない。荘厳な富士の雲海、天上界にいるような錯覚を起こさせる赤岳の雲海、幽玄さを漂わせる京都福知山の大江山の雲海も含めて「日本の雲海百選」にエントリー決定。

長峰山頂から北アルプスを望む。安曇野平野を覆いつくす雲海。
タイトルの集合写真はこの草原で撮影。


雲海がはれると安曇野平野が一望できる。


 京都では、松が次々とマツクイムシにやられて、貧弱な松が薄毛の頭のようにまばらにしかない山が多くなっている。行政や市民ボランティア、わがまつたけ十字軍もささやかな抵抗をしているが、その勢いはとどまるところを知らず抜け毛?(松枯れ)も多い。温暖化の影響かどうか、この夏の暑さでマツタケも大不作になりそうな様子だ。
 ここ長峰山は杉、桧の植林が見られず、立派なアカマツだらけで、「猿の惑星」ならぬ「松の惑星」に迷い込んだような錯覚さえする山であった!戦後政府の杉・桧植林奨励政策にだまされず松山を守り続け、冷涼な気候も幸いしてマツクイムシの侵入を妨げているのだろうか?


初秋に雲海が発生するような適度な湿潤環境も好影響を及ぼしているのだろうか、さぞかしマツタケも採れるのだろう。山中、入山禁止の札だらけであった。


(つづく)


安曇野チェンソーカービングショー(1)

2007年10月23日 | チェンソーカービング

 10月20-21日、信州安曇野の長峰山で「第1回安曇野チェンソーカービングショー」に参加してきた。
 このイベントは、日本におけるチェンソーカービングの創始者で、後進を指導するカービング塾(講習会)も開催されておられることから通称「塾長」と呼ばれている、安曇野在住の彫刻家伴正史さんを中心に開催された。1日目はプロ、セミプロ級カーバーさんのフリーデモンストレーションと超クイックカービング対決競技。2日目がデモおよび初心、初級者対象の講習会だ。

 作風の異なる一流のカーバーさんのデモが同時に見られるだけでなく、通常のカービング大会のように観る側も単なるお客さんではなく、受けたい講師を選んで指導を受けることができる。ウェルカムパーティーでは全国からの酒や特産の差し入れ、スポンサーさん提供品をかけてのジャンケン大会も。さらにここは安曇野、西に雄大な北アルプスをいただき、東に浅間、美ヶ原から立科っを遠望、南は国宝松本城を有する松本、近隣いたるところ観光地という絶好の立地。2度いや3度も4度5度もオイシくてたまらない超満腹イベントだった。

 しかも料金が「何かの間違いでは?」と疑ってしまうほど格安! 私は19日に前泊し、21日も後泊して翌日観光して帰った(3泊4日)が怖くて料金は明かせない。まあ、諭吉さんお一人で済んだとだけ言っておく。このイベントの趣旨がチェンソーカービングの普及とカーバー同士の交流・研鑽および安曇野観光のいっそうの興隆にあるということ、そしてその趣旨に賛同され全面協力を惜しまれなかった「NPO法人」、「長峰山森林体験交流センター天平の森」、チェンソーメーカー「ゼノア」および販売店さん、そしてなにより忙しい中遠方からも伴さんのもとに駆けつけてこられたカーバーの皆さん等の総合力あってのことと思う。

 さすがにこの料金は2回目以降は再考されることになるかもしれない。もし来年もこの内容で同じ料金だったら、人数限定にしないと全国からカーバーや講習受講希望者が大勢殺到し、運よくゲットできた参加登録証にプレミアがついて大変なことになるにちがいない。あまりブログなどで広めず、第1回参加者だけの秘密にしておいた方がよかったかも f^^;)。伴さん、第2回はぜひ第1回参加者に優先権をください。ボランティアスタッフでも何でもいたしますから

(つづく) 


テンさん

2007年10月18日 | ねこ
 猫鍋がブレイクしてDVDまで出るらしい。テンさんは、ハナにもかけなかったが。
 今日はネタがないので、テンさんにツナギをお願いすることにした。オヤジカンガルーのハッチというのがいたが、テンさんもオヤジな猫で小ネタを提供してくれるので、これからも時々ツナギで登場してもらうことになるかもしれない。

-明日から信州方面へカービング修行に行ってきますのでしばらく休みます。-

フウセントウワタ

2007年10月17日 | 今日の出来事

 イメージは浮かぶのに名前が思い出せず、モヤモヤした気分が続くことがある。
そんな感じでずっとひっかかっていた、小豆島おまけ(10月10日)で紹介した風船のような実の植物のことがようやく判明した。はぁ~、すっきりしたー

 フウセントウワタという植物であった。近所の花屋さんに教えていただいた。
南アフリカ原産(アラビアとしている説もあった)で、日本に入ってきたのは70年位前と意外に古く、花束や生け花などではけっこう使われるわりとポピュラーな植物なのだそうだ。亜熱帯原産なので寒さに弱いため暖かい地方や温室で栽培されているという。なるほど、温暖な小豆島はちょうど良かったというわけだ。

 花言葉は、隠された能力(花)、いっぱいの夢(実) となかなか洒落ている。
今度小豆島に行って種が手に入ったらうちでも栽培してみよう。


「持続(使用)可能な」物

2007年10月16日 | 環境・エコ・共生・持続・温暖化とか・・

 3年ほど使っていたデジカメが故障した。某、大手写真メーカーF社の製品だ。液晶画面に変なノイズが入って画面の約三分の二が見えなくなってしまった。被写体をファインダーで見ながらなんとか撮影はできていのだが、電池を交換する際に時間設定がリセットされてしまった。再設定を勘で行っているうちにメニューのどこかで迷子になってしまったようなのだが、どこにいるのか分からない。ついに撮影自体もできなくなってしまった。

 320万画素で使い勝手もよく日常使用には十分で、このブログの写真撮影にも大活躍していた、お気に入りのデジカメだった。液晶が壊れても撮影はできていたから、そこだけ修理すればまだまだ使えるはずだ。
 購入したカメラ屋さんに修理を頼んだところ、1万円以上!はかかると言う。当時、特売で18,000円ほどで買ったカメラですよ。思わず「え~っ!」と心の中で叫んで、ひっくり返りそうになってしまった。さらにたたみかけるカメラやさんの一言にもう一度ひっくり返りそうになった。

 「このカメラの後継機種で600万画素のカメラが今特売で9,800円!です。修理するよりお得ですよ。」確かに「お得?」だ。釈然としないけれどカメラがないと困るのでしかたなく買うことにした。すかさず「今お使いのカメラのメモリーカードだと新しいカメラでは5枚しか撮れませんよ。」で、結局メモリーも買う羽目に

 購入時は比較的安いと思っても修理代はバカ高い。プリンターなどのように消耗品がバカ高い。「売らんかな」、「いかにして金を使わせるか」の社会、こんなことを許していては、一方で「環境」だの「エコ」だのと言われてみても虚しくなる。「環境活動家」も含めて、どうして誰もこの不合理に何も言わないのだろう?そんな例はたくさんある。
 はやりの「エコバッグ」。環境関連のイベントなどでも売られていたり、中には無料配布などというバカなことをやっていたりする。これなどエコを騙る「偽エコ商品」の象徴だ。持参用買い物袋などどこの家庭にも3つや4つはある余りものの袋を使えばいいだけのことなのに。名前は「エコ」だがエコではないという皮肉。環境家ものせてしまう、売るための高等戦術としてはみごとだ。
 近くの生協では、利用者が寄付していった余り物の紙袋をマイバッグを忘れた人用に置いている。この方がよほど「エコ」だ。

 後4年後にはうちのテレビは全て使えなくなる。うちだけではない、日本の「ビンボー人」の家庭は全てそうなる。テレビを見たければ買い換えるか、子供の頃のように「お金持ち」のおうちに「もらいテレビ」に行くしかない。地デジなんていらないが、せめて今までのままでよいか地デジにするか、選べるようにして欲しい。「なんかヘンだな?」と思う人が多いと感じたのだろう。最近、「バラ色の地デジCM」が増えた気がする。

 省エネだの、二酸化炭素を出さないだの、でも高い、無くても困らない。そんなものも本当の「エコ商品」ではない。永く使えて修理代も安く、ランニングコストも安い、そんな商品こそ本当の「環境にやさしいエコ商品」だと思う。

 例えば車。ハイブリッド車でなくても一定の排出基準をクリアして永く使えれば、多くの資源とエネルギーを使って新しい「エコ自動車」など次々開発し、これまた多くの資源とエネルギーを使って得た金が無いと買えない高い「エコ車」を買わされるような無駄遣いをしなくて済む。それなのにまだ、エタノールだ、バイオフューエル(BF)だ、水素電池だと売りつけることばかり考えている。エタノールもBFもCO2は出すし、水素電池の燃料の水素を作るためにはどっちみち石油を燃やしてCO2を出すのだから。
 余計なことをしないで長持ちする車をガソリンで走らせればよい。いよいよ石油が無くなったら、どうしても必要な人はイヤでも「エコ自動車」を買うからそのとき売ればよい。

 私の愛車は頑丈なことでは定評のあったI社の車だ。14年落ちを中古で買い、荒れた山道もずいぶん走ったが、車にとって最も重要な動力系統と足回りは故障知らずだ。車としての本当の良さが理解されずに、今では絶版になってしまった。
 確かに「エコ車」よりガソリンは食うが、永く使うことで「エコ車」の無駄な開発資金やバカ高い購入資金には関わらずに済む。安くてメンテナンスフリーで30年は持つ車こそ名車だ。繰り返すが無用に金を使わないことこそ最大のエコだ。
 
 かつて「家電リサイクル法」施行時に、「『アンティーク音響機器』が古物店で取り扱えなくなるのは困る」という理屈で反対運動が起きたことがあった。理屈は多分に私利的だが、結果的には「使えるものは永く使う」という、ささやかだが「エコ」につながるシステムを守ることになった。

 「エコ」のためにかえって資源やエネルギーを使うようなバカなことは、もうやめよう。いや、そんな人たちは実はよく分かっていて、単に「エコブーム」に乗っかって、ビジネスチャンスと物を売ったり、自分の「政治的思惑」や「運動」や「研究」に利用しようとしているだけなのかもしれない。それならもはや救いようも無いが。

 真の意味でのエコ商品=永く使える「物とシステム」を売る企業 (衣類の会社なのに製品衣類の修理システムがあるパタゴニア社がよく引き合いに出されるが) を応援し、できる限り自らももの作りをして、必要最小限のものを永く使い続ける社会、ライフスタイル=「ビンボー暮らし」をめざしたい。ビンボーは貧乏ではない。


日本の米(2)

2007年10月15日 | このごろ思うこと
「NHKスペシャル ライスショック」の後半の放送を見た。眠い目をこすってわざわざ見るほどのものでもなかった。時間を損した。

 取材の基本視点は、自由競争による市場経済を前提とした迫りくるグローバル化に日本はどう対処すべきかという、外国からの圧力や事が迫ってきてから右往左往する相変わらずの受身で主体性のないものでしかなかった。コストのかかる米自給をあきらめて大量生産国から買い付ける道か、集約化などの競争力強化をもって対処するべきか、という二者択一的議論に終始して終わってしまった。
 レポートされている政府の陳腐な食糧自給率アップ政策はすでによく知られて、いまさら報道するほどのこともない、昔習ったソ連のコルホーズ(集団農場)の日本版だ。

 秋田では、小規模個人農家の農地を集約して会社組織とした大規模協同農場に再編しての効率化、生き残りが模索されている。各農家はその会社の社員として働く。
 米価保障はすでに打ち切られ、その他の農家への支援策も順次廃止されつつある。農機購入の負債や諸経費で首が回らなくなった個人農家は農地を借金のカタに取られる。モザイク状に点在する農地や間にある水路、墓地、他の用地は再編される。しかしもともと耕作可能地が狭い上に山間農地が多い日本で、いくら土地を集約したところで所詮、中国やアメリカ、オーストラリアの圧倒的に広大な農地と安い労働力や機械化力にかなうはずもない。

 協同農場会社もいずれは、昨夜放送の台湾の農家のように商社などの大企業が支配することになるだろう。さらに一枚農地に再編されて付加価値の付いた広大な土地は、外資やファンドのマネーゲームの餌食になってしまう可能性もある。実はそれが真の狙いなのではないかとさえ思えてくる。

 小作人で苦労した先代が農地改革でタナボタ式に手に入れた農地。それをあんのんと受け継いだ次世代達が、自らの既得権を守らんがために、進駐してきたアメリカの支配政策=自民独裁に加担してきた結果の自業自得という面も、確かにあるだろう。しかしことはもはや、そんな一部特権農民の利害問題では済まなくなっている。
 自由競争による市場経済を前提とした議論では解決策はない。食糧は国家存立の基盤であり、自給のための保護策をとるのは国家安全保障のための基本的権利であり、欧米先進国がその権利を強く守っているのは報道を聞くまでもない。
 そういう視点で対策を立てていかないといずれ日本という国自体が溶解してしまい、殖民属国化していくことになるだろう。すでにアメリカ合衆国ジャパン州だとか、中華人民共和国日本省だとかと揶揄されても笑えない事態にあることは確かである。既得特権を残した個人営農だろうがコルホーズ型社会主義農業化だろうが、今はどちらでもよいことだ。まずは国家安全保障としての自給農業を他国の干渉を排して維持するのか否かの日本国の独立主体性が問われているのではないのだろうか。

幸せの丹波黒豆?

2007年10月14日 | 今日の出来事
 yuyuさんからいただいた丹波黒豆(一昨日のブログの「紫頭巾」は間違い。私の知識不足でした)も教えていただいたとおり、「煮立ってから2分」を守って茹でるとその通り、とてもおいしく茹で上がった。普通の枝豆もそうだが、茹ですぎると鞘が割れうまみが逃げてしまうようだ。鞘の中の薄皮?も剥がれて豆をせせるときに食感を邪魔するものだが、それもない。この「2分」がポイントなのだろう。茹で湯に塩を入れないのも、沸騰温度が高くなりすぎなくて茹で具合に良いのかもしれない。
 
 さて、普通の枝豆は、一鞘に豆3つ、丹波黒豆は一鞘に豆2つが標準だと聞いた。比べてみると確かにそのようだ。yuyuさんからいただいた丹波黒豆も大半が豆2つまたは1つだったが、1個だけ豆3つのものがあった!四葉のクローバーのように幸せを呼び込んでくれるのだろうか。期待をもっていただいた。

日本の米

2007年10月14日 | ビンボー技

 一昨日、昨日と大江で米を作られているyuyuさん、OZWさんから丹波コシヒカリをいただいた。早速今日、昼はyuyuさんの米と丹波黒豆、夜はOZWさんの米を試食させていただいた。お米はどちらも炊き上がりに米が立っていてツヤがあり、もっちりとして噛むほどにコクのある甘さが広がってとてもおいしかった。
 ふだんはオカワリをしないムスメ達も珍しく、「おいしくてご飯だけでも食べられる」オカワリをした。yuyuさん、OZWさんありがとうございます。

 さて、今日のNHKスペシャル、「ライスショック! 世界がコシヒカリを作り始めた」前半。台湾の食糧商社の社長の行動を追いながら世界の米事情をリポートしていた。

 アメリカでは、おなじみのあの超広大な農場で巨大なトラクターを使って大量のコシヒカリを作っていた。10kg1,500円、アメリカの米生産農家は日本の米輸入自由化を今か今かと待っている。その米産コシヒカリを試食した商社社長は、「日本のコシヒカリとかわらない、驚いた」と言っていた。
 コシヒカリは作るのが難しい、寒暖差が大きくないとおいしく作れない、と聞いていたがそうでもないようだ。中国では独自に気候に合ったコシヒカリを品種改良して作っているらしいが、遺伝子組換えお手の物のアメリカもそうなのだろう。だとしたら農産物にも工業特許を適用してくるアメリカに対して日本は甘すぎはしまいか。

 中国のコシヒカリはなんと10kg750円!すでに米輸入を自由化した台湾では、米、中、タイなどの米が出回り、地元農家は大打撃を受け、生き残った農家も米卸会社の言いなりに計画生産するしか生き残りの道は残されていない(それって政府が企業に代わっただけの社会主義じゃないの?)。 
 台湾の高級寿司店。新潟コシヒカリを使った寿司は昼食でなんと3万円!金持ち相手に商売しているそうだ。商社社長は、日本のコシヒカリは世界の金持ちに売り、米中の安いコシヒカリを日本人に売りつけて儲けようと企んでいる。

 日本の食糧自給率が先進国中最下位の40%以下というのは誰でも知っている。番組では、学者サンに「日本はコストのかかる食糧自給率100%などを目指すより、工業製品を売って世界から食糧を買えばいい」などと相変わらずの能天気な発言をさせていた。この学者は、主食の米ではなく総食糧自給率を念頭においた文脈で発言していたはずだ。その発想自体安直で危険だとは思うが、本番組のテーマは米である。なのにそれを米の自給率にすりかえて論点を誘導するような番組構成はいかがなものか。

 番組の言うように、食糧は安全保障上の戦略物資だ。私は、食えもしない戦闘機やミサイルなどより、食糧確保はエネルギーと並んでよほど大切な安全保障だと考える。明日の後半では日本側の対応についてのリポートも放送されるようだ。注目して見てみたい。