途中、コンパネが足りなくなるハプニングがあったが、なんとかゴマカシた。ごまかし方はナイショ。大屋根のときは下からはったコンパネを、当初、デッキでは上からの方がやりやすそうな気がして上からはり始めようとしたところ、伊田さんから「下からはった方が何かあってもゴマカシが効く」と聞いてその通りにしたが、なるほどその通り下からはった方が、合わなくなったり足りなくなっても上でいくらでもなんとかなる(ゴマカシが効く)ことが分かった^_^;。
前回コンパネをはった西側屋根に断熱ボードと防水用アスファルトルーフィングをはった。西側屋根工事の時は初めてなので要領が分からず、講師の伊田さんの作業をら手伝いながら要領を覚える感じだったが、今回は古田さん、榎原さんと受講生3人ではった。だいぶ要領も分かり、チームワークも良く思ったより短時間で作業を終えられた。これでとりあえず雨はしのげるようになった。後は水切り板と屋根材をはれば屋根は完成だ。
高所恐怖症の私は、屋根工事をやりだした頃は立つのもやっとだったが、だいぶ慣れてきた。命綱のロープを付けて45度勾配の屋根を走り回れるようにもなってきた^_^。慣れというのは恐ろしいものだ。チェンソーの時もそうだったが、慣れてきた頃が一番危ない。来週から調子に乗って落ちないように気をつけよう。
一般にログハウス講習会というと、ノッチを刻んで丸太壁を積むところまでやって終わるケースが多いようだが、丸太壁を積むのは正直そんなに難しいことではない。屋根工事はやはり難しい。これはログハウスに限らず建築一般に言えることだと思う。どのような屋根にするかをしっかり想定した上で基礎工事から柱、梁、壁工事を計画しないといけない。建築で学ぶべきは細かな技術もさることながら、こういう構想力をつけることが大切だと痛切に感じる。
そしてもう一つ大事なこと、それは構想通りに行かなかったり、材の加工があわなかったりした場合のゴマカシ方だ(^_^;)。この長い長い?講習会で講師の伊田さんから学んだ、ログハウス教本にも書いていないもっとも有意義だったものは、この「ゴマカシ方」であった。やりながら自分なりに新しいゴマカシ方を工夫したところもあった (^^ゞ。これさえ習得しておけば少々の失敗も恐れることは無い (^_^)。
考えてみると、それって今の学校教育の問題点にも通じるものがあるように思う。指導要領に縛られた、いわゆる教科書的・教条的なことしか教えない教育では想定外の事態に対処する応用力、対応力が育たない。それこそがよく言われる「自立して生きる力」なのに。「ゆとり教育」「総合学習」はそうした力をつけることを目指したはずではなかったのか。
ところが先日の文科省教育審議会では、「ゆとり教育が学力低下を招いた」として、英語などの授業時間を増やしたりして以前の教育に戻すのだという。「点の取り方」「競争の仕方」ばかりを教える教育がいっそう推し進められることが懸念される。蜜を独占する女王と少数の蜂、そのまわりには大勢の規格品的働き蜂、落ちこぼれてヤケクソになり他の蜂を刺しまくる狂い蜂、すでに兆しが見えつつある博打資本主義と格差社会の究極の姿がその先に見えるような気がする。地球温暖化なんてのどかな心配より、そっちの方がよっぽど危ない気がするのは、わたしだけ~?
片岡さんからまたまたお米をいただいた。ビンボー暮らしには本当にありがたい。
帰宅したらちょうどバレーボールワールドカップ 日本vsポーランド戦をやっていた。フルセットのシーソーゲームでからくも日本は勝利した。この一勝は大きいが、実力伯仲のためかなかなか面白い試合だった。
中でも日本のリベロ、佐野優子選手。レシーブ専門の地味な役どころなのだが、長身のポーランド選手のとてもひろえそうもないような強烈なアタックを驚異的な反射神経でひろったり、他の選手がこぼしたボールを猫のような身のこなしですくい上げる。バレーボールはアタックだけではないことを華麗なプレーで表現している姿は光っていた。
アマゾネスをずらりと並べたような欧米のチームは、金で買い集めた4番クラスをずらり並べた巨人のように、勝って当たり前だ。そんなチームの試合は2、3回なら凄いなと思って見るが、だんだん飽きてくる。日本チームはセッターの竹下選手と佐野選手の2人が身長160cm前後と小柄だが、それぞれのポジションでは代わるもののない第一人者の専門プレイヤーだ。栗原、木村、高橋他の選手もそれぞれの個性あるプレースタイルを持っていて、彼女らのコラボレーションで作っていくコンビバレーは、見ていてとてもひき込まれるものがあった。
先ごろ、野球「星野ジャパン」の候補選手が報道されていたが、そんな「コンビ野球」とでもいえるようなチームを目指しているような選手構成で、面白い試合をしてくれそうな期待感が高まる。
爽やかな秋らしい天気だった。いつもにもましてバイオエタノール飲料に食べ物の差し入れが多く、恒例の“朝ミーティング”は少々長引いてしまった。私も昨日作ったベーコンを持っていったがまあまあ好評でホッとした。
今日の作業は西側屋根(写真右)の垂木の隙間にさらに垂木を追加。隙間があるとなんとなく間が抜けた感じだったが、埋まるとなかなかログらしい屋根の姿が見えてきた。とくに中側のロフトから見た屋根は秋の日差しと影とのコントラストが美しい。
今日は参加者が少なく、途中で帰らねばならない人もいて、みなフル回転しても残念ながら目標の野地板張りまではいけなかった。
初めて屋根に上っての作業にも大活躍の2期生福山さん。ご希望の記念写真、しっかり載せておきました。
福山さん、「2期生はログビルダーというより大工さんみたい」とおっしゃっていた。確かに2期生は、1期生が積んだログ壁に屋根を作るところから参加したため、まだログ壁積みを経験していないので、いわゆるログハウスを作っている実感は少ないかもしれない。
しかし1期生の私としては、屋根作りを経験してからログ壁積みに取り組めるのも案外良かったのではないかと思う。なぜなら1期生は、トラス作りや屋根工事の経験無しにログ壁積みから始めた(手順通りだから当然なのだが)ので、先の工事を見通してどの工程は慎重、正確にやらなければならず、どの部分は多少想定外でもなんとかなるのかが分からなかったからだ。やはり、ログハウスの本を読んだり説明を聞いたりしただけでは分からない、実際に工事してみて初めて分かるところも結構あるからだ。
久しぶりの正ちゃん(中島)、屋根で大活躍。
今日の参加者はタイトル画像のメンバー(桜井、足立、中島、福山、吉川、宮崎)に、途中まで参加の片岡さん(鹿肉、きゅうりにパプリカ差し入れありがとうございました)、こちらも久しぶりの榎原さんでした。
今日はようやく秋らしいさわやかな一日で、参加者が少なかったわりには仕事もはかどり、屋根片側の断熱ボードと防水シート張りを一気に完了した。急勾配の屋根なので命綱に頼っての作業だが、クライミング経験のあるAさんに初歩のクライミング技術を教えてもらいずいぶん役に立った。まったくこのグループのメンバーはいろんな知識や技術を持った人が多士済々で勉強になる。
今朝ログサイトへ向かう途中でヒッチハイク青年をピックアップした。ログサイトを見学した後、再びヒッチで鳥取へ向かって旅立っていった。うまく鳥取行きの車をつかまえることができただろうか。
私が学生のころは、ヒッチハイクをよく見かけたものだ。北海道を旅行したときはヒッチだらけで車の取り合い状態だったこともあった。最近はほとんど見かけない。豊かになったということか。しかしヒッチハイクには全く接点の無いもの同士の出会いがあり新しい世界が開けるワクワク感もあるし、交通費を節約することにより環境負荷を少しでも小さくできてささやかなエコにもなる。街を走っていると運転手一人だけの車がいかに多いことか。
どこかは忘れたが、乗合自動車通勤をして交通費を節約している話が新聞に載っていたことがあった。京都では路面電車復活論議がされているが、車の乗り合い制度も交通緩和と環境負荷軽減の有効な手段として考えてみてはどうだろうか。新しく交通機関を作ったりするのに比べれば経費も格段に少なくてすむだろうし。
ようやく屋根の半分の野地板張りが完了した。東側から見ると完成した姿をはっきりとイメージできるようになってきた。
さて、この1年半でさわったこともなかったチェンソー、クレーン車、ログソールなどにもずいぶん習熟できた。まだ不慣れだがユンボも少し動かした。「田舎暮らし応援団」は「田舎を元気にしよう」というシンプルな集団で、エコは決してメーンテーマではないが、結果的に多くの手作り技術を学ぶことができた。チェンソーカービングという全く知らなかった世界に触れることもできた。
エコがメーンテーマの他所ではこれらがあっても、「素人に触らせると危ない」、「素人向きの適正技術ではない」、「重機はエコな道具ではない(エコ関連施設で重機・石油の世話にならずに作られた施設を私は見たことがない)」というご都合主義的な理由で、触らせてもらえなかった。
「危ないから」という理由で、子供にナイフを使わせなければいつまでたってもその子はナイフを扱えない。ナイフと重機は違うというのは分かるが、これでは実践的なエコライフができる人間はいつまでたっても育たない。似たり寄ったりの体験教室、イベント、押し付けがましいエコ説法のお客さんのままで、頭でっかちにはなっても実践者にはなりえない。エコは説いても日常は実践者としては何もしていない(良くて一般消費者レベルの3R程度)という学者も多い。
「環境保全が重要な課題」というのは今や社会常識となっている。啓蒙、教育、体験はもういい。環境関連団体もそろそろ一歩進んで、資源・エネルギー・食糧・労働全てを金で買う生活から脱却し、衣食住をできる限り自分で作る生活技術を持った実践者を育てる方向に転換すべきときに来ているのではないだろうか。
啓蒙・教育すべきは、資源・エネルギーの大半を消費して、ビジネスに利用できる範囲でしかエコに取り組まない産業界と、相変わらずマネーゲームにうつつをぬかして間接的に資源・エネルギーを大量に浪費している「お金持ち」達だ。
屋根の一部に垂木をかけた。垂木も自家製材なので進行は遅いができる限り手作りするということに意味がある。詳しくは「田舎暮らし応援団」掲示板へ。
棚田上方から見たログハウス遠景。中央やや下が建築中のログハウス。
母屋を入れた。かなり家の形をイメージできるようになってきた。
それにしても、今日もムチャクチャ暑かった。母屋2本作ったら頭がモヤモヤになった。先日のニュースで、ニューヨークでは真夏なのにコートを着るほどの寒さになったとか言っていた。気象が不安定なのは確かだ。