WESTWOOD -手作りビンボー暮らし-

持続可能な社会とは、必要なものはできる限り自分(達)で作る社会のことだ。衣食住なんでも自分で作れる人が偉いのだ。

なんちゃって「唐衣」

2018年05月29日 | ビンボー技

お茶席の和菓子に「唐衣」というのがあります。
(google画像検索より)

「唐衣 着つつなれにし つましあれば はるばる来ぬる 旅をしぞ思ふ」(在原業平)
の和歌の各句頭の文字を連ねた(か・き・つ・ば・た)に由来するということです。
お菓子の形が、身ごろを深く重ねて着る中国の衣=「唐衣」に似ていること、また、形や色をカキツバタに似せていることから、かの歌の上句「唐衣」と呼ばれている、なんとも風雅なお菓子ですね。本物は1個500円!くらいします。

で、もっと安価な材料で簡単に作ってみました。

本物とは微妙に違いますが、まあ、ビンボーなシロートには十分です。

<作り方>
材料:餡入り生八ッ橋(あんなま(本家西尾)、夕子(井筒)、聖(聖護院)、おたべ(美十)など)

今回は、比較的カキツバタの色に近い、薄い水色の本家西尾八ッ橋さんの「あんなまラムネ」(5個250円)を使いました。
実は季節商品でよりカキツバタの薄紫色に近い「あんなまブルーベリー」というのがあるらしいのですが、販売期間が6月のみとのことでした、残念。6月になったらこれを買ってもう一度作ってみようと思います。

作り方:「あんなま」をいったん開いて「唐衣」の形(上の画像)に折り直すだけ。超簡単に高級和菓子に変身

 


舎弟どもが次々ヘタを打って親分登場

2018年05月25日 | 今日の出来事

日大アメフト部の反則事件に対する23日の監督、コーチの釈明会見では、”危機管理”とは縁遠いヘタな仕切りでますます混迷を深めさせた「司会者」米倉氏。
「どこかで見た名前だなあ」と思っていましたが、思い出しました。

「日本の森列伝」の著者でした。
先日、立山へ行ったときに立山の森の予備知識として再読していました。

美女平から室堂へ上るアルペンルートでバスの窓越しに撮った巨大杉。

その日、アルペンロートは雨(途中から雪)だったのでこんな写真になってしまいましたが。

著者の米倉氏について、日本の森の成り立ちについて書かれたこの本を読んだ限りでは、よく取材された勉強になる内容で、あんな高飛車で常識外れの方とは予想もつきませんでした。
日本各地の杉がその生育環境によってさまざまな様相を見せると、著者が本書で語られているように、転任された日大という環境がこのような人格に変質させてしまったのでしょうか。

危機管理能力の無い舎弟任せではらちがあかないと今日ついに、親分、大塚学長が表に出て来ざるを得ない事態に”追い込まれた”のか、今ちょうど学長の記者会見がTV実況中継されています。記者からは「危機管理学部」と絡めての皮肉を込めた質問も出ていました。
ちなみに、司会は米倉氏ではありませんでした


金属も接着OK

2018年05月20日 | すぐれもの

セメダインスーパーX2

ハンガーに引っかかって落ちた拍子に、眼鏡のツル付近の金属製レンズ枠が折れてしまった(部分)。
眼鏡量販店に修理を相談すると6,000円もかかるそう!
もともと在庫一掃セールで5千円台で買ったメガネ、購入価格より高い修理代はさすがにためらわれた。
で、自分で直してみてダメならあきらめることにして、金属もOKというセメダインスーパーX2で接着してみた。
見事にくっついた!!セメダインスーパーX2恐るべし!


雷鳥と雪の大谷

2018年05月11日 | 山の温泉

今日は快晴。とにもかくにも晴れてくれてよかった。
昨日は吹雪で視界が利かず迷いそうになりながらようやくたどり着いた道が、ウソのように近い。

ご来光もバッチリ見られた。

雷鳥荘を出て100mほど行ったところの石段で雷鳥に出会う!ヤッター、ラッキー。

地獄谷。現在、火山活動が活発になってきたため立ち入り禁止。

分岐点で来た道を振り返る。左が来た道で雷鳥荘へ向かう、右へ行くとみどりが池から立山三山へ向かう。
こちら側は
室堂ターミナル。

みくりが池温泉。こんなに近かったっけ?

途中、雷鳥の足跡があちこちに見られるも姿は無し。朝9時ころには第一陣の観光客がどっと押し寄せてくるので、人を怖がらないと言われている雷鳥もさすがに警戒するのでしょう。

はしゃぎまわる中国人?観光客。
南アジアの人たちは雪、しかもこんな一面の大雪は初体験?でテンション上がりっぱなし。

雪の大谷入口。

雪の大谷最高地点。4月オープン当初は17mあったそうだが、気温の高い日が続いたため今日は15mに減少。
6月にはおそらく半減するとの予測。

室堂ターミナルにある立山自然保護センター。雷鳥目撃情報の電光掲示板がある。
雷鳥遭遇情報を報告すると観察記念ステッカーがもらえる。

ターミナルにある天候などの最新情報掲示板。

 


日本最高地点の温泉

2018年05月10日 | 山の温泉

標高2,410m、日本最高地点にある立山「みくりが池温泉」。

立山アルペンルートが開通して、富山電鉄立山駅から室堂平まではケーブルカー、高原バスを乗り継いで行けます。
この日は前線の通過により富山は雨、アルペンルートから上は雪でした。


標高2,450m、室堂ターミナルは、団体ツアーの中国人を中心とするアジアからの観光客でごった返していました。
大混雑のゴールデンウィークを避けてツアーが組まれているのでしょう。

バスターミナルからみくりが池温泉までは1km弱。天気が良ければ徒歩30分ほどの距離ですが、外は吹雪にガスで道が良く見えず寒くて、5kmくらい歩いたように感じました。

雪まみれになりながらなんとかみくりが池温泉に到着。
早速、温泉で冷え切った体を温めました。

インドネシア!から来たという、温泉大好き青年と一緒でした。

一休みしてまた、吹雪の中を勇気を振り絞って、みくりが池温泉からさらに1kmほど奥にある今日の宿、雷鳥荘に向かう。
雷鳥荘は、予想していた山荘イメージを裏切り、鉄筋コンクリート造りのとても立派な施設でした。
この全景写真は夕方、天候が急激に回復したときに撮りました。


右は談話室。その奥が喫茶室。写真では隠れていますが左手に玄関ロビー。

暖炉もある談話室。

カイコ棚の4人部屋、1泊2食9,450円+入湯税150円。

トイレも清潔でキレイ。しかもウォシュレット!!

夕食はとても豪華、普通に旅館や民宿のよう。


朝食はバイキング形式。

現在、男湯が改修工事中で、女湯を男女が時間帯交替で利用。

夕方6時ころから一気に天候回復。よかった~。さすが女心と山の天気?

 

 


庶民も楽しんだ和算

2018年05月03日 | すごい人たち

「京都府立丹後郷土資料館」で開催中の『春季企画展「丹波の算法少女-楽しみながら学ぶ和算と算額-」』に行ってきました。
  (4月28日(土)~6月10日(日)毎週月曜休館)

”和算”とは江戸時代に日本で独自に発達した”数学”で、”算額”とは和算の問題と答を絵馬にして社寺に奉納したものです。江戸時代、武士から庶民まで多くの和算家(和算の研究者)が活躍し、関係する書物もたくさん出版されました。特別な道具やお金がなくても知的好奇心と探求心さえあれば身分に関係なく親しめる和算は、庶民の間でもゲーム感覚で広く楽しまれたようです。

 「算法少女」は、そんな時代に発行された和算書の一つで、和算研究者により著者は江戸の町医者”千葉桃三”とその娘”おあき”ではないかと推定されています。そうした時代背景と「算法少女」発刊のいきさつを、児童文学者の遠藤寛子さんが小説に書かれました(1973年 岩崎書店、2006年 ちくま学芸文庫所収)。小説「算法少女」はその後コミック化され(2010年 月間コミック乱)、2015年にはアニメ化もされました。こうした普及の努力もあって、小説「算法少女」は2018年度日本数学会出版賞を受賞されました。

 ところで、和算書「算法少女」の発刊は1775年(安永4年)、おあきさん13歳!のころとされています。あの天才浮世絵画家”葛飾北斎”は1760年(宝暦10年)生まれ。とすれば”葛飾北斎”と”おあき”さんはほぼ同い年、”葛飾北斎”とその娘”お栄”さん(画号 応為)もほぼ同時代の人ということになります。町衆と町娘が活躍できた江戸時代の下町は案外、現代よりも「男女共同参画社会」だったのかもしれませんね。

 私も、ひょんなことから初期和算書の1つ「塵劫記」と「算額」に触れる機会があり、小説「算法少女」を知りました。和算というユニークなテーマに、封建身分制度の時代背景や江戸庶民の暮らし、少女の淡い恋も絡めて描く小説としての面白さにも惹かれました。
 アニメ化された「算法少女」が、5月3日と6月2日の2回だけですが「丹後郷土資料館」の企画展で上映されると知り、これは見逃せない機会と何はともあれ見に行ってきました。

 アニメ「算法少女」は、エンターテイメントとしても面白いだけでなく、和算という世界に誇れる日本文化に、子供たちだけでなく大人にも興味を持ってもらうための啓蒙ツールとしても大変良くできた作品だと思いました。アニメ化プロデューサーの三村さんによると、「大人の事情」により残念なことに、アニメの上映はアート系独立映画館や自主上映頼みで、なかなか広く一般の方々に観ていただく機会には恵まれていないようです(アニメ「算法少女」オフィシャルサイト)。

丹後歴史資料館。なかなか立派な建物です。
なんと65歳以上は入館料無料!太っ腹~!(一般200円 でも安い!)

企画展「算法少女」のチラシ。アニメ「算法少女」パンフ表紙。

アニメは13:30から。先着30名に整理券発行。1番だった!

以下に展示されている和算書と算額の一部を紹介します。

「塵劫記」
先駆けとなった江戸時代の代表的な和算書。岩波文庫にも所収されています。

開かれているページはネズミ算の解説。
有名な類題に「米問答」があります。
庄屋が小僧に「よく働いてくれるので米を褒美にやろう。いかほどが良いかな?」
小僧「では今日はコメ一粒をください。明日は2粒。あさってはその倍、1年間毎日倍々に増やしてください」
庄屋「欲のない奴じゃ。分かったそのとおりくれてやろう」
1年後、庄屋は小僧に米約200俵(2の364乗粒)をやるはめになったとさ。

「古今算法記」

「算法知恵の輪」
算法の基礎を解説。現代の小学校算数教科書にあたる?解説にある「油分け算」、なかなか楽しい。

「探賾算法」

「算法新書」

こちらは算額の例。天橋立近くにある智恩寺には算額が複数残されている。

京都市左京区岩倉にある同志社高校では、数学教育に算額作りを取り入れているそうです。
自分で問題を作ってみる創造的な数学学習と和算文化を多角的に学べるとても良い試みだと思います。

施設名本来の丹後地方の郷土歴史に関する常設展示も充実していました。その一部をご紹介します。

銅鐸。レプリカですが実際に鳴らすことができます。

本館横に移設されている「永島家住宅」。
昔の暮らしがよみがえります。アニメ上映はここで行われました。

手回し式洗濯機!?

 


岩倉お寺巡り

2018年05月01日 | 岩倉発見記

三宅八幡宮奥の山麓に変わったデザインの多宝塔が見えます。
この辺りは岩倉地区ではなく隣の上高野地区になります。

「あれは何だろう?」とずっと思っていたのですが、確かめに行ってきました。
「三明院」という真言宗のお寺でした。

山門を入ると陶製の羅漢さんが並んでお出迎え。

本堂。

境内には吐水龍の井戸と手水鉢。なかなかに手作り感のあるほのぼのとした龍。
そういえば、江戸時代の手押し式火消しポンプは「龍吐水」と呼ばれていた。

妙にリアルな地蔵?

多宝塔は観覧フリー!何ともおおらか。ただし土足禁止。
上高野の町が見渡せる。天守閣から民の暮らしを眺める殿様のような気分。