WESTWOOD -手作りビンボー暮らし-

持続可能な社会とは、必要なものはできる限り自分(達)で作る社会のことだ。衣食住なんでも自分で作れる人が偉いのだ。

那覇大綱挽き

2023年10月08日 | 沖縄

午前中に津堅島を発って那覇大綱挽き会場へ。祭り本番は午後2時頃からですが、午後1時ころには交通規制が始まるので早めに行って会場まで徒歩で行ける近くのコインパーキングに駐車しないといけません。
会場の久茂地交差点を12時半ころ通過。すでに歩道は見物客で一杯。この通りももうすぐ通行止め。
通過時の動画をリンクしてあるのでご興味ある方は下の画像をクリックしてください。

祭りは午後2時ころから開始。主催者や来賓あいさつ➜関係地域「旗頭」パフォーマンス➜古琉球の歴史劇パフォーマンス➜東西両大綱(♂♀)をつなげる➜大綱挽き(午後4時頃)➜勝敗決定と閉会挨拶という流れで進められる。

「旗頭」パフォーマンス。京都で言えば剣鉾のパフォーマンスのような感じ。
地元の方に聞くと「旗頭」パフォーマンスは本番の綱引きと並ぶ見どころらしいが、ものすごい人が交差点車道に出てくるので、ルールを守って歩道から観覧していると何をやってるのかよく見えない。残念。
右は歴史劇パフォーマンス。望遠で何とかとらえた。


東西の綱をつなぐ作業。これもルールを守って観覧していると人垣で全く見えない。

報道ヘリが上空から撮影した動画がSNSにあったので下記リンクでご覧ください。
大綱連結作業のヘリ動画

勝敗が決するとくす玉が割れて終了。綱引きに参加した人は持った小綱を切って持ち帰ると何やらご利益があるそうです。

<おまけ>
平敷屋港から那覇へ向かう途中、なにげに有名な丸一食品のいなりチキンを買う。
これはうわさに違わず美味しかった。しかもお値段もリーズナブル。これは沖縄グルメの中でも自信をもってお勧めできる。特に「トリ皮の唐揚げ」はおススメ。


音楽ライブ@神谷荘

2023年10月07日 | 沖縄

神谷荘の音楽ライブ配信で知り合ったウクレレ演奏家のあーきーさんがランチタイムライブに誘ってくれたのでセッションに参加させていただいた。
過疎化する島を音楽で盛り上げようとランチタイムライブ配信をされています。しまの歌姫で民宿スタッフのHINAKOさん、常連演者のあーきーさん、リスナーのきむ熊さんと私。楽しい時間でした。


持参のギターにみなさんのサインをいただきました。この後の旅に、このサイン入りギターを持って、休憩中に弾いたり、ゲストハウスで同宿の方とセッションしてみたりしながら旅を続けました。下の写真は、道中サインいただける方にはサインをいただいて周った10日後くらいの写真です。


神谷荘前の海。


激近の離島 津堅島

2023年10月06日 | 沖縄

宮古島を朝発って津堅島へ。津堅島、うるま市与勝半島平敷屋港からフェリー30分(高速船15分)とお手軽に行ける離島。私が大好きな神谷千尋さん(ちーちゃん)がお生れになった島。主な産業は小規模な漁業、モズク養殖、ニンジン生産くらいで、高校も無く若者は島を離れていくため過疎化して現在は人口約300人。島の民宿神谷荘(ちーちゃんの実家)ではライブ配信を主に「音楽で島起こしプロジェクト」を実施中。

津堅島の海と神谷荘のにゃんこ達。海の透明度、美しさは宮古島や座間味にも引けをとらないと思います。てか、沖縄はどこへ行っても海は美しい。違いは海岸からすぐ近くでのシュノーケリングやダイビングで珊瑚や熱帯魚が見られるかどうかだけだと思う。

神谷荘の居候ニャンコ達。古参猫のモズクは避妊手術後で療養中だそう。



宮古島2日目

2023年10月05日 | 沖縄

朝一で予約していたレンタカーで観光スタート。
まずは地元の匂いに触れられそうな地域の島尻購買店へ。
宮古島でしか売られていないという「元気の子」と特産マンゴー。
「元気の子」はほぼ「カルピスウォーター」。1回試せば十分。てかあえてこれのために宮古島へ来る人もいないだろう
マンゴーはとっくに季節(7,8月)を過ぎていたけれど、冷凍マンゴーが売られていた。シャーベットのようで案外こっちの方が美味しいかも。無くなり次第販売終了。

観光案内の定番、池間大橋を渡ってみる。確かに海はきれい。ただ人口600人弱、特に産業上必要もないこれだけの大橋を海にかける意味はあるのだろうか?定期船で十分だろう。 池間島民の方には申し訳ないが、基地と引き換えの沖縄振興交付金を使い切るための大いなる無駄遣いとしか思えない。実際、目に入った車は観光客のレンタカーばかり。「わ・れナンバー」以外の車は見かけなかった。
池間島自体、申し訳ないが海の景色(これも沖縄本島とそう変わらない)以外これと言って観光に値するスポットも無いので渡ったらそのまま引き返す。

池間大橋手前にある「すむばり食堂」。タコ🐙料理が売りらしいのでタコ炒め750円を試食。期待していたのですが、こう言っちゃ何ですけど普通にタコ炒めでした。
「すむばり」とは「隅っこの畑」という意味だそう。地域の中でも貧乏で端の方の畑しか使わせてもらえなかった一家のことなのでしょうか?
 
宮古島特産。黒糖ピーナツ、雪塩黒糖、泡盛菊の露VIP。
黒糖は多良間産!?「宮古島は島の半分はサトウキビ畑なのになぜ地元産をつかわないの?」と尋ねたら、「宮古島には製糖工場がなく、多良間島にある製糖工場で粗糖にして、各地の黒糖製品製造地に卸されて商品化されるから粗糖製造地の多良間島が原産地になる。宮古島では多良間島産粗糖を「再輸入?」して最終商品化している」んだそうです。
雪塩黒糖は宮古島特産の雪塩と黒糖のコラボ商品。塩が加わって独特の柔らかで上品な甘みになっていて美味しいです。御茶菓子に良さそう。
 
人頭税石。
本島の首里王府は農民に重税を課した。この石の高さより大きくなると納税義務の対象(大人?)とされた、と言われている。が、大勢いの島民をいちいち石の高さと背比べなど現実的とは思えないし、観光用の作り話ではなかろうか。


ちょっと穴場かも。来間島大橋で来間島へ渡ってすぐ、入江橋のたもとに交通安全の看板と公園の案内板が。
石畳の道を行くと沖縄本島で有名な観光地ガンガラーの谷のようなジャングルが。約300m、5分ほど行くと突然、真っ赤なタコ🐙のオブジェ。
そこから波立つ宮古ブルーの海と来間大橋が一望できる。誰もいない。今日の収穫はここかも。


宮古島はオフシーズンのためか、休業中の施設も多かった。主な観光地は海岸沿いの景勝地とダイビングスポット。あとは夜のライブ居酒屋街くらい。
お金持ちは空調の効いたオーシャンビューの高級リゾートホテルであまり出歩かず1週間ほどノンビリゆったり過ごすんだろうな。
その他はビジネスホテルクラスやウィークリー利用で数日レンタカーで走り回って帰る。ダイバーは中長期でゲストハウスに住みついている人も多い感じ。
それにしてももう10月だというのに恐ろしく蒸し暑い。写真はエアコンの効いている車から降りてサトウキビ畑を撮影したときのもの。モヤがかかっているように見えるのはスマホカメラのレンズが湿気で曇ってしまったため。メガネも曇る。冬のスキー場と逆🤣 申し訳ないけど、正直よくこんなところに住んでられるなあと思ってしまった。
確かに海は抜群に美しい。しかしいくら美しくても毎日はさすがに飽きるだろう。島内部は一面ザワワのサトウキビ畑ばかりで何もない。
宮古空港や港のある平良周辺は夜だけライブ居酒屋で賑わうけれどどこも似たり寄ったり。住民、観光客とも行動パターンが一律で限定的。正直ちょっと期待外れだった。

初めての宮古島

2023年10月04日 | 沖縄

早朝6:20関空発のLCCで那覇へ。そのままスカイエアに乗り継いで宮古島下地島空港に11:00着。

バスで約1時間の終点、金持観光客御用達の東急リゾートホテルへ。途中伊良部大橋の動画は写真をクリック。


ホテルから高湿度炎天下を約30分歩いてかの有名な与那覇前浜ビーチへ。
左が東急リゾートホテル、バス終点。

ビーチまでの道中、街路樹によく見かける木。ヤシ科ではありますがいわゆる椰子の木ではない。「ビンロウ」というそう。

琉球国歌と言ってもいい民謡「てぃんさぐぬ花」(ホウセンカの花)。

与那覇前浜ビーチ。蒸し暑いが風があるのでまだマシ。

他に見るところもないのでホテル前からバスで宮古島市街地へ向かう。
市内中心部のまっちゃ屋さんで遅い昼食。本日のランチ、県産ゆで豚おろしポン酢1,000円ちょっと値は張るがとても美味しかった。沖縄は全般に外食の値段が高い。特に離島は。


ゲストハウスにチェックインして近くのライブ居酒屋さんへ行くも満席。近くのJoyfullで夕食。なんと配膳ロボットが活躍していた!宮古島、意外なところで先端(かどうかは疑問だが)を行っていた。

宮古島市内は、もう10月というのに経験したことのない蒸し暑さだった。とにかく湿気がものすごい。
ゲストハウスの管理人さんの話では「晴れていても洗濯物は一晩干しても乾かない。カビが生える」と。試しに干してみたら本当だった!カビが生えたら困るので、朝乾燥機にかけた。


マンゴー

2023年07月25日 | 沖縄

近所のスーパーの新聞折り込みチラシにマンゴーの写真と「特売超目玉798円!(税込862円)」の文字が踊っていました。エーッ激安。ホンマかいな!?一瞬我が目を疑う。これは何としても手に入れねば!

実は私、マンゴーを食べたことがありません。一生に一度は味わっておきたいと思いながらも、近隣のスーパーや青果店ではまったく見かけることがありませんでした。通販サイトで見ると1つ2,000円~3,000円、宮古島の「幻のマンゴー」など高級品になると3個で1万円以上してる!

とるものもとりあえず開店時間に行って青果売り場へ一目散に。
ありましたっ!なんと限定5個!でもまだ5個残ってる。一番乗りゲット
一番色合いが良くて大きそうなのを選んでレジへ。


プラスチックケースの底にはJA沖縄のラベル、生産者番号になんとシリアルナンバーまで!
さすが超高級果物。


取扱説明書までは行ってる。

取説によると、「常温保存で熟成し、甘い香りがしてきたら食べごろ」だそう。まだ香りはそれほど感じられないのでしばらく熟成してみます。食レポはまた改めてそのときに。


チョンダラー(京太郎)

2023年07月02日 | 沖縄

沖縄で夏といえば海、そして祭り。祭りといえばエイサー。
勇壮なエイサーの盛り上げ役に「チョンダラー」(「京太郎」、「サナジャー」)と言われる道化役のような人たちがいます。そう、あのバカ殿様みたいな白塗りに長~いチョンマゲ?、赤ふんどし、手には芭蕉うちわの姿で観客を鼓舞し、飲み物を配るなど踊り手をサポートしている人たちです。

沖縄超初心者の私は、仲良くしていただいているウチナンチュバスガイドの方に「チョンダラー」と「京太郎」はどう違うんだろう?と、実に頓珍漢な質問を投げかけてしまいました。全く恥ずかしい限りですが、丁寧に教えてくださいました。このバスガイドさん、4人も子持ちの若いお母さんなのにいつも笑顔でエネルギッシュ。本業の沖縄の観光ガイド知識はよく勉強されていて豊かで深いし、唄三線にも熱心に取り組まれて上手だし、それでいて私なんてまだまだととっても謙虚、末は社長か知事になっていただきたいお方です。蛇足ながらエライさんにはなりたい方よりなってほしい方を!

さて、そんなきっかけでちょっと勉強した「チョンダラー」うんちくを少々
「チョンダラー」は実は「京太郎」の方言読み(ウチナーグチ)で、「京太郎」とは「京都からやってきた!芸人の男たち」のことをそう呼んでいたそうです。今でこそ「チョンダラー」はエイサーを盛り上げる道化役として大方認識され、沖縄県民でもそう思っている(勘違いしてる?)人たちが多いようです。

実際、沖縄のある三線店の「チョンダラー」解説でも下記のように書かれていました。ま、分かってはおられても、三線店としてはとにかく三線が売れないことには話にならない。歴史的背景から説明するのも面倒だし、どうせ読んでくれないだろうし面倒くさくて販売ページから逃げられても困る、という諦めもあるのかもしれませんが
ーーーー<津波三線店HPより>ーーー
京太郎(チョンダラー又は、チャンダラー)はエイサーを盛り上げる演者の事いわゆる沖縄版道化師(ピエロ)的な役割です。 そのチョンダラーの衣装のバサーの着物、ちょんまげ、くば扇子、クバ笠、欠かせない白塗り化粧、フンドシ、ステテコ、荒縄などエイサーを盛り上げるチョンダラー道具が全て揃います。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

現代の祭り的要素の強くなった「エイサー」においては「チョンダラー=エイサー踊りの道化役」という理解も全く間違いというわけではないのですが、これが定着したのは戦後のことで、実は歴史的に本来の芸能集団としての「京太郎」を継承するちゃんとした伝統芸能が今も存在することを知り、「チョンダラー=京太郎」の歴史と文化を正しく理解、継承しなければなりません。

ガイドさんから教えていただいたYouTubeの講座、「【がらまん文化講座】チョンダラー(京太郎)の歴史と文化  久万田 晋(沖縄県立芸術大学教授) ①~④」が大変勉強になります。ぜひご覧ください。


以下、この講座で勉強したことを中心にまとめてみました。

【がらまん文化講座】チョンダラー(京太郎)の歴史と文化  久万田 晋(沖縄県立芸術大学教授)

袋中上人が浄土宗布教目的で琉球に滞在(1602-1604)時、教えを芸能化してその手助けをしたテーラシカマグチという人物がいたと伝わる。ただし、袋中上人の胸に秘めた本来の目的は琉球を介しての中国への仏教留学であったとも考えられている。というのは、当時本土の武家社会では、浄土宗系の一向宗の反乱などで禁教扱いされていた浄土宗門徒の、本土からの中国留学はとてもムリであったから。
テーラシカマグチの生まれについては以下の伝説がある。「仮死状態で埋葬された女性が産んだ子で、女性は産後死亡したが子供を心配のあまり幽霊になって近くの駄菓子屋に飴を買い求め赤子に与えていた」という。
ーーーーーーー 筆者注 ーーーーーーーー
京都市にも「仮死状態で埋葬され出産後亡くなった母が幽霊となって赤子のために飴を買いに来る」という、まったく同じ伝承話がある。東山区の六波羅蜜寺近くに伝承に由来する「みなとや幽霊子育飴本舗」があり伝承を伝える飴が売られている。伝説の起源も同じ慶長年間の出来事としており、袋中上人の琉球滞在期間と重なり興味深い。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


古来のチョンダラーは仏教の教えや念仏の布教伝道役だったようで。おそらく庶民にも分かりやすく伝わるように教義を物語風にアレンジして踊りと共にエイサーの原型として語り歩いていた。

それが現代のエイサーに伝承されてきたけれど、エイサーコンクールが行われるようになって制限時間内に演じなければならなくなった。そのため物語全てを語る時間がなくほんのさわりだけで済ませるようになって物語の全体が伝わらなくなり、本来の教義伝承の目的が消えて形式化してしまった。

現代エイサーのチョンダラーは、姿形だけが残って役目もエイサー行事の盛り上げ役というふうに変化した。
と考えられる。
泡瀬のチョンダラー保存会では本来の教義伝道目的の物語が、多少変化はあるけれど、全体として残されていて芸能として演じられていると推測(私見)。


宮良当壮 著「沖縄の人形芝居」(1925)に見るチョンダラーに関する調査。
1924年、アンニャ村にわずかに残存していたチョンダラー一家3世帯から聞き取り調査などが記録されている。日本の民俗学の重鎮、柳田邦男が中心となって刊行された全国民俗調査シリーズの一巻として刊行された。
それによると首里アンニャ村のチョンダラーには伝承されている念仏や漫歳他の詞曲が収録されている。

しかし、この論考に対し「おもろさうし」の研究者、比嘉盛章が異論を唱えている。
チョンダラーはもともと万歳講者であって、人形劇や念仏は後から演目に加えられた可能性がある、と。
念仏は最初からチョンダラーが持ち込んだものなのか、あるいは後からやってきた袋中上人がチョンダラー達に伝えたものなのかは今も有力な資料が無くはっきりしない。

一方、沖縄音楽研究家の山内盛彬(「ヒヤミカチ節」作曲者)はチョンダラーの念仏を楽譜として残している!
一例として、八重山のアンガマ行事で謡われている「親の御恩」の楽譜や「盆踊り」楽譜を紹介。

現在芸能として継承されているチョンダラーは、「念仏」の有無で大きく2つに分類できる。

③では念仏歌謡を伴うチョンダラーを紹介。
1.八重山のアンガマ  ちょっと滑稽話的なユーモアのある内容。
2.那覇市国場の念仏エイサー  地域の若者が先祖供養として「はなぐらん」という念仏を家ごとに歌い歩く。これは死者の立場から死後の世界と移り変わりを表現。次に「サフエン節」という手踊りを伴う歌で念仏のお礼に酒をねだり、こうして集めた酒でムラヤー(集会所)で酒盛りをするのである。
3.読谷村楚辺の庭念仏  「イリベーシ」という、神の降臨で家を清める意の舞の後「庭念仏」という念仏歌謡を歌う。

④沖縄各地に伝えられているチョンダラー
 念仏歌謡の無いチョンダラー
1.沖縄市泡瀬
「泡瀬チョンダラー保存会」(1958設立)の演目には念仏は無く、万歳や人形芝居、鳥刺し舞の詞曲(万歳芸)のみが残されている。
2.宜野座村宜野座
明治の終わりから大正初め(1910~1920頃)新渡久地のタンメーが那覇の寒川芝居で習ったチョンダラー芸を伝えたとされている。踊りが中心。
3.読谷村長浜
100年ほど前に那覇の仲毛芝居を習った人たちが伝えたとされる。芝居仕立てになっており、3人の道楽者がチョンダラー芸のマネをして金を稼ごうとしているところへ本物のチョンダラー芸人の親方(やんざい頭)が現れてドタバタする喜劇仕立てになっている。面や芝居小屋の模型などの小道具を使うところが特徴。
4.読谷村伊良皆
大正初期、首里久場川の玉城金三が伝えられる。伊良皆芸能保存会(1984年設立)が継承し、演者は地元高校生が中心。主にムラアシビなどの祝いの席で演じられる。獅子舞とその先導をする猩々の芸や人形劇が伝えられているのが他にない特徴。
玉城金三は北部の他の地域にもチョンダラー芸を伝えた人物といわれている。
5.現代の沖縄芸能への影響
組踊「万歳敵討」「義臣物語」(18世紀ころ田里朝直作)や歌劇「奥山の牡丹」などに影響が見られる。
今日、一般的にエイサーとして親しまれている芸能もチョンダラー芸が変化・伝承されたものである。

 


スポーツメンコ!?

2023年01月23日 | 沖縄

沖縄コザしんきんマルシェ
4日前に津堅島でライブされたじーまーみさんも出演されるのでやってきました。


わざわざ千葉から来られてた追っかけオジサンFさんと。

マルシェで見つけたスポーツメンコ。アイデアに脱帽。1個買いました、が、1個では遊べないことに後で気がついた🥴。マヌケー。
プレイヤーはゲーム用カードケースに好きなキャラクターカードを入れて、床に置いた相手のカードケースに自分のカードケースをあて、裏返せたら1点。それを野球のように攻守交代で何回かやって合計点で勝負を決める。
シンプルで分かりやすく大人も子供も平等に遊べる。テレビゲームのようなカード集めに狂奔する不健康さ無駄遣いもなく、健康的で経済的。カードを自分で作れば創造的でもある。

うさぎ焼きもおいしかった。
回転焼き(大判焼き)のプレートで焼いたでっかいたこ焼き。食べログでの評価は低いですが、関西人にとっては懐かしい味だった。





中城城

2023年01月22日 | 沖縄

15世紀ころの琉球戦国時代、もともと首里王府の出城でしたが、海洋貿易で勢力を拡大し首里王府を脅かす存在となった阿麻和利に備えるため、築城の名手と言われた王府家臣の護佐丸によって改良増築されました。石積み技術の博物館とも言われ、野面積み、布積み、あいかた積みへと続く技術の進展をまとめて観察することができます。芸術的な城壁の曲線と、東の太平洋から西の東シナ海まで360度の眺望を誇る、阿麻和利の勝連城とともに好きなグスクの1つです。


冬の沖縄の楽しみ方

2023年01月20日 | 沖縄

正月明け、1月中下旬は沖縄観光が最も落ち込む端境期。LCCの運賃も宿泊料金もほぼ年間最安値。
でもそんな時期だからこそお得に沖縄を楽しめるところがあるのです。

1.花見。1月中旬~2月上旬は寒緋桜の季節。おきなわ特有の桜でソメイヨシノよりピンクが濃い。開花期間が長い。ソメイヨシノのようにパッと一斉に塊のように木を埋め尽くすほど咲いて、一週間ほどで桜吹雪となってパッと散るはかない華やかさはありませんが、1ヶ月くらいは楽しめます。沖縄県人は歌舞音曲、お祭り好きですが、本土の花見のような場所を取りあって酒を飲んでバカ騒ぎといった風習はありません。

本部町八重岳桜まつりに花見ドライブ。


2.ミカンの食べ比べ
沖縄では各地でいろいろな種類のミカンが作られており、12月~3月ころの期間に順次熟して行くので食べ比べを楽しめます。もっともポピュラーなタンカン、シークワーサー、キンカンから珍しい大紅、四季柑などなど。
超酸っぱいイメージのシークワーサーも完熟するとすごく甘くてジューシーなのを知って驚きました。
とあるみかん農園で販売されていたミカン苗の画像でどんな品種があるのかご覧ください。

完熟シークワーサー。とても甘くてジューシーで驚いた。

タンカン。
この季節、沖縄で最もポピュラーなミカン。皮が見た目シミソバカス顔でイマイチの上、固くてむきにくいが中身はとても濃い甘さでジューシー。やはり味は一番かな。栽培量も多くタンカン狩りができる農園も多い。

四季柑。小粒だけど甘味強くジューシー。

大紅。
タンカンより一回り大きめで皮がやや赤みがかっている。甘さと酸っぱさのバランスよく、大きい分、食べ応えもある。


スウィートスプリング。
温州ミカンと八朔のハイブリッドだそう。少し酸味が強かったが、完熟はもう少し先とのこと。機会があれば2月頃に試食してみたい。

サンセットクィーン。
タンカンの改良種だそう。タンカンよりやや酸味は強い感じだが、外皮がつるんとしてむきやすく見た目は確かにタンカンよりよい。作付け量はまだ多くないらしい。観光客向けか。

天草。
長崎県で開発された超高級品種だそう。なので試食用も置いてなかった。残念。「清見タンゴール」、「興津早生みかん」、「ページオレンジ」を掛け合わせた品種だそう。と言われてもこの3種も知らないのでどんな味かは分かりません。

セミノール。
残念ながら実がついていなかった。これまた高級みかんだそうで試食用もなし。ただ本土でも栽培されており、沖縄より遅れて3月~4月頃出荷されるそう。百貨店か高級果物店で手に入るかも?


軽便鉄道節

2023年01月08日 | 沖縄

ライブカフェ森のくまさんで「軽便鉄道節」をやらせていただきました。動画をお送りいただいたのでお恥ずかしいですがあげておきます。
全体の歌詞は下記のとおり。80年以上前の歌だけど、1、2番なんてなかなかロックだと思いませんか😎

「シッタンガラガラ」は、ケイビンの雰囲気を端的に表現した何と秀逸なオノマトペであることか。これが「シュッポシュッポ ガタンゴトン」なんかだったらケイビンの雰囲気は伝わらなかったでしょう。
汽笛の音「アフィー」とおニィさんのニュアンスのウチナーグチ「アフィー」をかけた歌詞センスも抜群。歌詞内容にマッチしたノリのいいメロディー。

私、この歌は噛めば噛むほど味わい深い名作だと思います。

軽便鉄道は戦前の沖縄にあった県営鉄道で県民生活には欠かせないものだったようですが、ほんとうにほんとうに残念なことに沖縄戦で無くなってしまいました。
いろいろ調べていくと、沖縄の戦前戦後の変わりようを反映する悲喜こもごものエピソードがたくさんあります。それらはいずれまたの機会に。




軽便鉄道節(ケイビン)  作詞:徳田案周  作曲:三田信一

1.※1 シッタン ガラガラ シッタン ガラガラ
ケイビン汽車乗てぃ まーかいが ※
那覇(なふぁ)ぬ市(まち)ぐゎぬ 樽皮屋(たるかわや)
買うてぃ戻やい 砂糖代(さーたーでー)
だてぃーん儲けてぃ 家(やー)ふちゅん
シタイ あふぃ小(ぐゎー) ちばりーよー
※2 鳴ゆる汽笛ん アフィー アフィー
  シッタンガラガラ シッタンガラガラ ※
<大意>
ケイビン汽車乗ってどこ行くの?
おニィさーん、那覇の市場で砂糖商売でたくさん稼いだら家を建ててよね(そしたらウチはあんたのものよ)。がんばってー、ファイトォー。

2.※1繰り返し
那覇(なふぁ)いっぺー とぅんみぐる
桃売(むむうい)あん小(ぐゎー) 志情(すなさき)や
機関車やかてぃん てーちかてぃ
さーれー三貫 まんぶりー
※繰り返し
<大意>
さあ、那覇で一仕事してとんぼ返り。だって桃売り(果物の桃売りにかけて実際に売ってるのは...、ご想像にお任せします😅)のカワイイあん娘(こ)は俺にベタ惚れ、機関車よりも燃えてるぜ。誰にも手を出させやしねーさ。

3.※1繰り返し
九年母(くぬぶ)かみてぃぬ 昼あちねー
宜野湾村の カーブチー
池原(いちばる) 登川(ぬぐんじゃー)ぬ シークヮーサー
買(こう)んそらに 買(こ)みそうり
※2繰り返し
<大意>
沖縄では各地特産の多種類の柑橘類が栽培されています。
くぬぶ、宜野湾のカーブチー、池原、登川のシークヮーサーなどなど。それらもケイビンで大量消費地那覇に運ばれて商い(昼あちねー)された。

4.※1繰り返し
今日(ちゅう)や門中ぬ 御清明(うしいみい)
クワッチーしこうてぃ イーマール
親戚兄さん 中学生 
いとこの姉さん 女学校
※2繰り返し
<大意>
今日はケイビンであちこちから一族集まっての御清明(先祖供養のまつり)の日。みんなでご馳走(クワッチー)持ち寄って大宴会さ。親戚のお兄さん(このお兄さんは、「おニィさん」ではない普通のお兄さん)は中学生、いとこの姉さんは女学校生だよ。
(沖縄では祖先、一族を大事にし、事あるごとに一族集まっての寄り合いが行われる)


おきげい琉球古典音楽出前コンサート

2022年11月27日 | 沖縄
県立博物館に来たらタイミングよく「おきげい(沖縄県立芸術大学)琉球古典音楽出前コンサート」をやっていた。なかなかない機会なので、急遽予定変更で鑑賞させていただきました。
5曲演奏されたうちから「揚作田節」。言葉の意味は分かりませんが、月並みな感想ながら、心が洗われる感じがしました。
”新都心”、こういう街づくりをすべきだったと思う。
上の動画は、前半の部のメンバーの”野村流”での演奏でした。

琉球古典音楽には主要流派として「湛水流」「野村流」「安冨祖流」があります。「湛水流」で琉球古典音楽が完成し、そこから「野村流」「安冨祖流」が成立していった、とされています。
「野村流」では「聲楽譜附工工四」という歌い方まで示した楽譜が確立されていて、ほぼその楽譜に忠実に演奏するのが特徴。個人的にはより雅楽的な印象を受けました。

対して安冨祖流は楽譜などの教科書的なものより「口伝」をよしとしており、比較的自由で独特の抑揚や節回しを特徴とする。伝承の途中で歌い方に変化も起きやすいかもしれません。
ーーとまあ、ネット解説受け売り😅。興味のある方はご自分でお調べください。

同じ出前コンサート後半の部で同じ曲「揚作田節」の”安冨祖流”演奏が別のグループにて演奏されたので、ご興味おありの方のためご参考まで紹介しておきます(まあ、あまりおられないかとは思いますが😅)。
聴き比べてみると確かに安冨祖流では、演歌でいうところのコブシのような節回しとか、やや大げさな抑揚とかを感じることができます。
 
それにつけても、県独自の芸術、芸能がたくさんあって、しかもそれらを専門に教え育成する大学まである県が他にあるだろうか?京都には芸術系大学がはいて捨てるほどあるけれど、洋画、日本画、染色、陶芸とか一般的なもの以外で、京都独自の芸術、芸能ってあるのだろうか?

大失敗作 新都心

2022年11月27日 | 沖縄
沖縄は魅力いっぱいだけれど、当然ながら良いことばかりではない。

敗戦で米軍基地用地を「提供」し不労所得を得る軍用地主と持たざる者との分断、基地不満分子懐柔策としての「シャブ漬け」ならぬ「補助金漬け」による依存症体質化(もっともその補助金も大半が本土大手(土建)企業を通じて本土に還流されてしまうのだが多くの県民は気付いていない)。

その象徴の1つが、米軍返還地に(元)住民無視で安直に作った新都心。「東京砂漠」かと見紛う「沖縄砂漠」。「🎵だーれもいない海」ならぬ「🎵だーれもいない街」。これらの写真を東京、横浜か、はたまた名古屋、大阪と言って見せても誰もがそう信じて疑わないだろう。

都会は頭のいかれた自称都市計画専門家がミスリードしたこんな砂漠だらけだが、沖縄以外の砂漠都市には少なくとも都市砂漠に適応させられ家(社)畜化してしまった人間たちがうじゃうじゃいるけれど。ウチナーンチュはちゃっかり補助金(沖縄振興対策交付金)は受け取っても、都市砂漠にはさすがにまだなじめないようだ。

それにしても何でこんなウチナンチュがなじめない、人間を疎外してしまった都市のコピーを作ってしまったのか。その答えは新都心プロジェクトを主導したのが本土の、沖縄を全く分かっていない、てか沖縄を理解も真剣に考える気もないグランドデザイナーと大手建設企業だったからに他ならない。

ここまで見事な都市化失敗作を見せつけられると噴気を通り越して哀れを誘う。
 
 

見事なくらい閑散とした”新都心”


気持ち良い秋の日曜日の昼下がり、ゆいレール、新都心アクセス駅「おもろまち」。
おもろまち、なんか皮肉だなあ🥹
 
免税店を作りFENDI、LOUIS VUITTONを呼んでくれば賑わい活性化間違いなし?😞。典型的な浅薄都市脳の発想。
 

美ら島おきなわ文化祭2022 シンポジウム 「文化力の未来~沖縄から考える文化の役割」

2022年11月25日 | 沖縄
庁舎内の郵便局利用のため立ち寄った県庁に置いてあったパンフレットで知って聴講してきました。
YouTubeでもアーカイブ配信予定だそうです。
恥ずかしながら知らなかったのですが、沖縄は今年の国民文化祭の当番県だったんですね。
ぶ厚いパンフレットで盛りだくさんの催し。改めて沖縄の文化力の高さ(とりわけ庶民レベルでの)を再認識させられました。
宮本亜門さんが沖縄在住なのは知っていましたが、30年まえにネスカフェのCM(違いが分かる男)の仕事で沖縄に滞在していた時に沖縄の先祖、家族、他人や自然を想う(うむう)人間性に惚れ込んで沖縄移住を決めたそうです。

那覇散歩

2022年11月24日 | 沖縄

宿所近くの県民スーパーかねひでで今回の目的の1つ、特売のポーク缶を買う。1人3缶限定だったので何回かで20缶ほど買うつもり。京都だと倍の400円以上するから20缶も買えばゆうパックで送っても2千円はお釣りが来ます。沖縄以外は何であんなに高いんだろう?

アメリカさんに作ってもらった国際通りや返還軍用地に作った新都心、アメリカンヴィレッジなどではなく、庶民の頑張りによる戦後復興の象徴、太平通り、平和通、市場通りあたりをまちまい。こういう下町風情の雑多な街は楽しい。
 
おきなわ工芸の杜。
空手会館の奥にまだ開館2年の最新施設。しかし、よくある補助金目当ての無駄遣いハコモノと違ってコンセプトが素晴らしい。しかも観覧無料!!絶対おすすめ、いや沖縄に来たら行くべきと言っても過言ではないです。
メインホール以外は撮影禁止なので素晴らしい作品の数々を載せられないのが残念ですが、まあ当然でしょう。ぜひ訪れて自分の目で。
博物館にでも飾っとけばいいような「巨匠」の化石作品より、中堅、若手の可能性を支援、古き良き物から新しい物を創造し発展させようという生きた志が何より素晴らしい。若手を支援する貸し工房があり、しかもその製作現場を見ることもできる。