一乗寺にある穴場、波切不動尊はボケ防止のお不動さん。
年寄りになってからの人生訓、なかなか含蓄のあるボケ防止の教えです。
最近、野山で見かけた面白い虫、4題。
小枝で鉄棒の“大回転”をしていた虫。
ガガンボという虫です。
野山の清流にたくさん生息していて魚や両生類の格好のエサになっているようです。そのためフライフィッシングでは、ガガンボの姿に似せた羽毛ルアーをガガンボの動きに似せて飛ばし魚を食いつかせて釣る、という技があるらしい。
“大車輪”についてのはっきりした考察は見つけられませんでしたが、ガガンボの飛び方は羽の動かし方が“ピッチング”という独特の動きである上に、この虫、脚が極端に長いためバランスが悪くスムーズな飛行が苦手で、瞬時に飛び立つのも難しくて、アホウドリが飛び立つ際に海面滑走が必要なように、大車輪のような飛翔のための準備運動が必要なのだと考えられているようです。そんなガガンボの飛翔メカニズムを科学的に解析している研究があるのには驚きました。
このような一見、お金になりそうもない研究にもかかわらず“果敢に、真面目に”挑戦された研究者に拍手。チョッピリ笑えて考えさせられる、こういう研究大好き!。ガガンボ、恐るべし!
玉虫のような緑がきれいな、蚊を大きくしたような、トンボのような顔の虫。
マダラアシナガバエという虫です。“ハエ”と付いていますが“アブ”の仲間だそうです。
巣にバッテンを作るクモ。
コガネグモの仲間。
クモが身を隠すために作るということで「隠れ帯」と呼ばれているそうです。クモは自分の形状に合わせていろんな形の「隠れ帯」を作るとありました。
笹の葉に等間隔の穴をあける虫。
ネットで調べた限りでは、根拠の明確な情報は見つかりませんでした。有力な情報としては、
笹の葉は若いうちは巻かれて丸まっているが、その状態の若芽を蝶や蛾などの幼虫が貫通して食した後、葉が成長して開いた結果、穴状の食痕が並んで現れる
という見方。最も“もっともらしい”解釈でした。
それにしても、居ながらにしてこれだけのことが簡単に調べられるネット社会。個人情報流出や詐欺など何かと陰の部分が話題になることが多い昨今ですが、正しく使えば便利な世の中になったもんです。
学校周辺の町を地名の由来や史跡をたずねながら散策し、最後に学食で学生時代を思い出しながら食事をするという、「学食めぐりの会」に行ってきました。
本来の趣旨は上記のようなことなのですが、ヘソ曲がりの私は史跡に興味がないわけではないのですが、ついつい町の「なんでやねん」な事象、物件に興味をそそられてしまうのです。
今回はそういう意味では見所満載で面白かった。
晴明神社
一頃の爆発的ブームは去ったようですが、相変わらず修学旅行生や若い女性には人気の様子。境内になにやら告知掲示(クリックで拡大)が...。要するに「隣の土産もん屋で売ってるグッズはうちとは関係おまへん、迷惑してまんねん。持ち込まんといとくれやっしゃ」と書いてある。
で、隣の土産もん屋
結構修学旅行生らしき一団で賑わっていました。
さすがの晴明さんの怨力も及ばないようで
微笑ましい町名板
武者小路千家の「官休庵」がある武者小路通り沿いに隣り合って「武者小路町」と「西無車小路町」があるんですが、「西無車小路町」の町名板の「武者」が手描きで「無車」に訂正してある。
おそらく町名板を製作した会社が、まさか「武者小路町」と「西無車小路町」とで「ムシャ違い」であるとは夢にも思わず、「西武者小路町」としてしまったんでしょう。看板屋に文句を言うのでなく、自分で手描きで直してしまった住民のおおらかさがなんとも微笑ましかったです。
ちなみにこの町名板、定番の仁丹ではなくフジイダイマル(京都人にしか分からない)。仁丹より新しいのでしょう、郵便番号までちゃんと書いてありました。
思わず一礼二拍してしまいそうな隣どうしのお宅
左は「神田」さん、そして右はなななんと「神」さん!!
“ろうじ”の表札
この辺りは「~図子町」という町名が多いのですが、「図子」は「辻子」の意で、「辻子」とは街区(英語で言うところのblock)を通り抜けられる区画のこと。通り抜けられず行き止まりになっているところは「路地」(京風に読むと“ろうじ”)と言いますが、その“ろうじ”入り口に、路地に並ぶ家々(いわゆる長屋)の住民の表札が並んでいる。木屋町や先斗町の飲み屋街にもこんなのがあったなあ。
ど根性!?
電柱の支えワイヤーのカバー内を伸びて頭を出したど根性植物。
とある民家の軒先に置かれた木彫りネコ
限りなく上手いヘタウマ木彫り。
「う」と「ん」があるからなんとか推測で読める看板、「うどん そば」
ひらがな草創期はこんな感じ(漢字)だった?
府立病院御用達!
このあたりは井上牛乳だらけの独占地域
壁のデザインが秀逸。
角材の隙間を短材で埋めて木をデザイン。
トマソン。(路上観察学会)
小川児童公園にある、コンクリートの円の真ん中に装飾された鉄柱が立つ???
帆布カバン屋さん
帆布カバンは、例のお家騒動の会社だけの専売特許じゃない。
水火天満宮のお守り
神様も単メニューでは商売になりません。
「安産」「厄除」「学業成就」「心願成就」「出世成就」「就業成就」「家内安全」...例によって、なんでもありの~、
左から2番目は「和合成就!」。「わごう」って、もしかして、あれ? キャー、恥ずかしい。
写真を撮り忘れましたが、大谷大学の正門に、
「・・・・本学では、読み書き教育に力を入れております」とあった。大学生にもなって「読み書き教育」って....ダイジョウブ?
なお、正規散策ルートは、武者小路千家→晴明神社→一条戻橋→小川河川跡→報恩時水子地蔵→表・裏千家→水火天満宮→紫式部のお墓→夜泣地蔵、安産地蔵→大谷大学食、途中に堀川改修碑、水害記念碑、欄干跡、その他地蔵尊多数と見所盛りだくさんでした。
地域めぐり(学食めぐり)の会に行ってきました。
3月例会は山科東部の寺社史跡めぐりと橘大学の学食でした。
コースは、勧修寺→佛光院→隋心院→一里塚→岩屋神社→橘大学。
勧修寺。
真言宗のお寺。真言宗は今年、弘法大師空海から開闢1,300年、その一大聖地高野山では今年いろいろなイベントが計画されています。私も4月、和歌山市四季の郷公園で開催されるクラフトフェア出店のついでに高野山詣でしてくるつもりです。
寺の由来などウンチクに興味ある方はネットで適宜お調べいただくとして、ここでは真言宗の宗教的矜持とも言うべきものを見かけたのでご紹介しておきます。
「原発と人権」という小冊子。真言宗御室派 明通寺住職 中嶌哲演 講演録。
2014年3月、発行は「真言宗各派総大本山会」。無料!
以下、冊子から要約する中嶌哲演師のプロフィール。
師は、思うところあって東京芸大を中退し、高野山大学で真言密教を学ぶことになるのですが、1963年、在学中に友人に誘われて広島の原水爆禁止世界大会に参加、被爆者から戦争と被爆体験の話を聞いて原子力問題に関心を持つようになります。
もともと“原発銀座”福井県出身だった師は、弘法大師の教え「自利と利他の円満、双修」の観点から原発の危険性と推進の愚かさに気付き、以来50年間にわたって反原発の活動を続けておられるということです。
「自利と利他の円満、双修」とは、平たく言えば、「自分(達)さえ良ければ」という考えではいけない、他の人にとっても良いことかを常に考え、行動しなさい、ということです。
原発の電気のおかげであなたは快適で豊かな暮らしを享受できるかもしれない。でも、ひとたび事故が起きれば大変な目にあわされるたくさんの人がいる、またあなた自身の子孫にも影響が及ぶだろう。そういうことをよく考えて原発に向き合おう。
原発を例にしましたが、この教えは原発や原爆だけではない、広く人権ひいては人としての生き方の基本的規範とも言うべきもの。
独りよがりでいたずらに難解な教義を振り回したり時の権力と結ぶようなエセ「宗教」ではなく、人としての生き方を分かりやすく自らの行動を通して説く、宗教者本来の宗教者たるべき矜持のようなものを見せていただいた気がしました。真言宗、真面目にちょっと勉強してみようと思いました。ま、入信することはありませんけどね。
翻ってこちらは真逆、皇室を戴きまさに政教一致、権力におもねる宗教の典型、国家神道のお手本のような岩屋神社。
ご朱印をもらいに行った社務所には、町の食堂よろしく厄除け、縁結び、安産、学業成就などなど、お値段の書かれたご利益メニュー札が並べられ、皇室アルバム的雑誌がたくさん置かれていました。
たかが300円のご朱印、8,000円-12,000円の厄除けご祈祷客にかなうわけもなく、高額客の受付が終わるまで待たされてしまいました。
ま、神職だって神様が飯を食わしてくれるわけもなく、下鴨神社の神さんだって自社の修復維持にマンション身売りせざるを得ないご時勢、「ご利益だって金次第」も“憲法に保障された信教の自由”だからよしとしましょう。
そんな神社にわざわざやって来たのも、奥の院にあるという“秘宝館”を見てみたいがため。
岩屋本社から橘大学沿いに坂道を登ること約300m、5分ほど、舗装路の行き止まりに奥の院への入山口があります。
伏見稲荷のような鳥居の並ぶつづら折れの坂道を登ること10分。
まず現れるのは陰厳(岩)。
全体像は下の写真のような感じですが、
ほんとうに陰厳(岩)らしいのは祠の少し右。これぞ言葉通りの“穴場”。後ろに回ってみるとまさにお尻のような...。
陰厳(岩)からさらに登ること20m、陽厳(岩)。斜面を少し上り右横から見るともっとそれらしく。
プリミティブな石座信仰というものは、まっこと邪心の無い純粋なものだったことが偲ばれますな。
あっ、忘れてた。橘大学の学食、ライスLはボリュウムがあった。シソチキンカツ+きんぴらごぼう+レンコン天ぷらで600円、おなか一杯になりました。味は普通。
毎月恒例の学食めぐりの会に行きました。今回は花園大学周辺。
双ヶ岡。
いわゆる双耳峰でここは「一の岡」。6世紀頃の地方豪族のものと推定される古墳がある。
山頂、といっても高々100mほどですが、周りにさえぎるものがないので結構な眺望です。
西南を望む。写真では小さすぎて分かりづらいですが天王山から生駒山らしき山容まで見通せました。
北東にはすぐそこに仁和寺。
臨済宗大本山妙心寺。見所たくさんなので詳しくは寺の案内サイトを参照ください。
三門と鬼瓦。通称「赤門」。寺の入り口は一般的に「山門」ですが、ここは「三門」。
「三門」には空・無相・無作という、禅の境地による3つの解脱の意味が託されている(妙心寺の案内文)そうです。
仏殿と鬼瓦。
この他法堂、大方丈などそれぞれに表情の異なる鬼瓦が乗っかってます。
法輪寺(通称だるま寺)。だるまがいっぱい。
私はここが一番見たかった。期待を裏切らないだるま攻め。
花園大学の学食で昼食。
仏教系に似合わない?明るいモダンなカフェテリア食堂。メニューは少ない、人も少ない。
私はタマゴ丼210円とポテサラ110円をチョイス。安いけどネギだけの卵とじで味薄く(精進料理風?)お腹も膨れない。イマイチ。他にカツカレーなど普通に殺生系もありました。
学舎には仏像、さすが。 お地蔵様サミット。お地蔵様が集まってなにやら会議?
大学の宣伝ポスター。「ハイブリッドな私を見てよ」。???う~ん禅問答!
近くにあった“佐藤のヒヨコ屋さん”!
年末にむかしの職場仲間と滋賀県坂本周辺の名所巡りをした時のことでした。
西教寺という天台宗の一派のお寺の境内に並べられていた異形の仏様?群の中にこんなのがいました。
シュワちゃん主演の映画プレデターに出てくる宇宙人にそっくり。
監督はプレデターの造形についてこれからヒントを得たのかしらん?
6月初旬、山仲間のTさんが丸ノコで木を切っていたときのことでした。
丸ノコに寄ってくる虫が。
ハルゼミでした。体長約4cm。
松の木が好きなセミで松林に生息し他ではほとんど見られません。
また、松林でも高い梢の方にいるため「ジージー」という鳴き声は聞こえてもその姿を確認するのは難しい昆虫です。
この丸ノコのギューンという音の波長がちょうど合っていたようで、丸ノコを使うとすぐにどこからともなく集まってきました。しかも他の丸ノコでは全く反応がないので、たまたまこの丸ノコの波長だけがベストマッチだったようです。不思議なものですね。
made in Chinaのパチモンその②。発電機検討中の方へ情報公開。
ヤフオクで新品送料込みで17,000円で落とせました。うまくすればもっと安く落とせるのかも。amazonでは30,000円で出てます。このスペックで日本メーカーだとヤマハEF23Hが近所のホームセンターでサンキュッパでした。多分原価なんて5,000円くらいのものなんでしょうね。
もっとも、ヤマハもホンダもナカトミ、デンヨーその他得体の知れん数々の直輸入パチモンたちも色やコンセントなどのレイアウトこそ違え、エンジンと発電機本体は皆同じようです。おそらく出所は中国の同じパチモンメーカーなんでしょうね。
問題は性能。いくら安くても使えなければ意味がない。
試しに850Wのドリルで使ってみました。モーター系は始動時に定格以上の電力が必要ですが問題なく使えました。電圧も100V余で安定していますし、始動も軽く一発でした。ま、日本の有名メーカーにも廉価版として供給してるんですからそこそこ使えるんでしょう。ただし、重い!し騒音は想像以上にデカイ!。住宅地やキャンプ場で使ったら間違いなく顰蹙を買うでしょう。軽くて低騒音のもっといいの欲しいけどビンボー人にはムリ。あ、発電機買えるだけましか。
ヤフオクで激安ソーチェーンを見つけたので試しに買ってみました。
左がmade in Chinaの91VX互換激安パチモンソーチェーン、1,200円。
右は天下のオレゴン91VX。
左端パチモンパッケージのイラストは完璧に真ん中のオレゴンパッケージのコピー。もっとも、最近のオレゴンパッケージは右端のように“間伐”されて木の数が少なくなっています。パチモン対策?
右の写真のようにピッチ3/8"、ゲージ0.05"で一応互換には間違いないんですが、刃がデカイ!。オレゴンに同じ3/8"、0.05"で刃だけが大きい(大排気量向け)72DPなどがありますが、それらよりは小さい。ちょうど91VXと72DP(LP等)の中間くらい。いったいどんな切れ味なのか、使ってみたらまたレポートします。
昨年、採集して軒先に干してあった大根の種を山の畑に持って行って蒔いたのですが、そのときにこぼれた種が庭のそこここで勝手に育っています。
畑に蒔いた大根も、間引きもしなかったけれど束になってそれなりに育っています。むしろ肥料をたっぷりやって大きく育ったものよりも菜っ葉も柔らかくておいしく食べられました。
一頃、都会の歩道の片隅などに生えた「ど根性大根」が話題になったことがありましたが、大根というのは結構どこででも育つ、もともと生命力の強い植物のようです。
2週間前、友人の案内で嵯峨野へお花見に行ってきました。
ここは知る人ぞ知る(MOA美術館は行ったことありますが、この施設は永年京都にいて不覚にも私は知りませんでした)とある宗教団体の庭園施設。さすが信者から金を集めてるだけあって、無料茶接待、広沢池からの無料舟遊覧花見サービスと余裕たっぷり。もっともわずか3日間だけの一般開放ですが。
ま、超有名教団なので匿名にすることもありませんわね。
世界救世教。言わずと知れた「手かざし」グループの古手。祖、岡田茂吉の説いた自然農法、大衆的芸術活動には共感する部分もないわけではありませんが、近代医学を否定し浄霊による救済を説くにいたってはかなり胡散臭い。まして、岡田亡き後四分五裂し、各分派の勢力争いは、信者から巻き上げた巨万の富による華美の競い合いに発展、とまあ宗教界にはよくあるパターン。とりわけMOA美術館、滋賀県信楽のMIHOミュージアム(大分派の一つ「神慈秀明会」)の金にあかせた美術骨董品買い付け争い、それぞれのコレクションは一見の価値ありではありますが(エコノミック リリジョン ジャパン)。宗教のことを考え出すと気分が悪くなるので興味のある方はあとはWikipediaででも見てください。
日本の「破綻財政」建て直しの一環で宗教法人課税が検討されているそうですが、大賛成。
さて頭を冷やして、ここでほんとに紹介したかったのは胸糞悪い宗教施設ではなく、近くにある“雅な”京都の知る人ぞ知る隠れた穴場。京都で代々ある仕事を受け継いでいる超有名人のお庭。
行ってみたい方はご自分で探してくだされ。
所用で富士山の見える山梨県へ行ってました。
遮るものない秘密の絶景ポイント。
富士山ナンバー発見!
山梨県富士吉田市と静岡県清水市で取得できるそうです。2つの都府県どちらでも登録できるナンバーも日本で唯一。東名清水から山梨県にかけて結構見かけました。
だまし絵展(兵庫県立美術館)を見に行ってきた。
展覧会では“だまし絵”を“イリュージョン”とも呼んでいた。イリュージョンというと、最近ではプリンセス天功の脱出マジックのような大掛かりなマジックのことを指して言われることが多いが、もともとは幻想、幻覚、錯視(錯覚)と言ったような意味合いで、極めて人間的な高度な脳の働きがあって初めて可能になる現象だ。動物にも錯覚のようなものはあるかもしれないが、幻想に思いを寄せる、幻覚を見る、また錯覚を楽しむといったことはないだろう。
初期の“だまし絵”として紹介されていたダブルイメージ、アナモルフォーズ、トロンブイユなどの手法はいわゆる錯覚、幻想といった意味での“だまし絵”とはちょっと違う気がした。
ダブルイメージは、「要素の集合体でイメージを表現する手法」と言う意味で印象派の代表的画家スーラらの点描画と同様の発想で、現代でも様々な色のペットボトルキャップを並べて構成した絵や色合いの異なる米で描く田んぼアートなどに通ずるものがある。
アナモルフォーズは道路に描かれた縦に長~い「止まれ」の文字も車から見るとちゃんとした文字に見えるという、あの原理だ。
アナモルフォーズの一例。
千円札を折って上から見ると...
なんか芥川龍之介みたいになってしまった野口英世さん。
下から見ると情けない。
トロンブイユは絵の中に現実の物があるように描く手法だが、写真がなかった時代には面白かったこの手法も、写真のある現代では一瞬シャッターを押すだけで作れてしまう。
ということで、本来的な意味での“だまし絵”と言えるものの登場は、本展でも紹介されているマグリット、ダリ、エッシャーに始まる20世紀を待たねばならないことになる。そして近代以降では立体造形による“だまし彫刻”とでもいうような試みも数多く発表されるようになっている。
さて、エラそうなウンチクはこのくらいにして錯覚の一例。
じっと見ていると円が回転しているように見えてきませんか?クリックで拡大して見ていただくとよく分かるはず。
さらに錯覚の一例。
何に見えますか?犬に見えましたか。一つ一つの黒い要素は不定形だけれどある配置で置かれると犬が見えてくる。
人間は、見えたものに必ず自分が知っている何らかのイメージを当てはめて見ようとする性向がある。岩や雲に顔や動物のイメージを見たりすることは誰でも経験があるはず。とりわけ人間は“顔”をイメージする傾向が強いらしく、多々ある怪談話もそうした人間独特の性向によるものだろう。
と、長々と書いてきたが、今回の失敗作。
ある動物の全身像に挑戦していろいろいじっているうちになにやらわけの分からない動物になってしまった。何に見えますか?
虎に見えたらあなたはちゃんと前頭葉が働いて正常に錯覚を起こしている“人間”です。おめでとう。
という、言い訳をするための長い、長~い前フリでした。