木津川アートでなぜか心にとまったクリオネ人形。
何がそんなに気になるのか、はっきりせずモヤモヤしていましたが、ようやく分かりました。
一体だけだと何の変哲もないただの陶人形。しかしこれを複数組み合わせると、驚いたことにいろいろな表情や場とその空気を作り出してくれるのです。例えば、
このように二体並べてみると、何か二人で話をしているようです。さてどんな話をしているのか。
これが配置と見る角度によって口ゲンカしているように見えたり、一人がもう一人を慰めているように見えたり、...。
また集団になると、お笑い芸人さんのコントだったり、ロンドだったり、北朝鮮の軍隊の行進だったり、バレーボールの試合開始前の「ファイトー!」の輪だったり、野球の乱闘シーン、町の雑踏...。
人形単体はまったく無表情で、右手を下げぎみ左手を上げぎみに少しうつむき加減に顔をひねったシンプルなデザイン。しかしそれが複数組み合わさったときに絶妙な多様性を生みだす、デザインの妙。
このすごい人形は、なんとあの百均で売られていると聞いて二度ビックリでした。
それではそのデザインの妙をスライドショーでお楽しみください。
スライドショー以外にも多くの表現が可能なはず。演出効果の検討にも使えそう。