誰もが一度はやったことがありながら、なぜかマイナーなスポーツ、卓球。
マイナーなのは、日本人が認めたくない中国がダントツ強いからなのだろう。残念な国民性ではある。
今、卓球世界選手権団体戦が開催中。
弱い男子はさておき、昨日の女子準決勝、香港に勝てば中国との決勝戦という試合を日本はみごと3-1で勝ちあがった。その立役者は平野早矢香選手であったのはまちがいない。
確かに石川選手も愛ちゃん欠場の中、エースとしての重責を果たしてよく頑張ったし、準々決勝オランダ戦では石垣選手の頑張りもあった。しかし、平野さんの驚異的な粘り勝ちには、これがほんとうに「強い」ということなのだと思い知らされた。
2戦目で1勝1敗、3戦目。負ければ絶体絶命の崖っぷち。2ゲーム先取され0-2。私は正直、終わったと思った。
しかし、ここから平野選手はまさかの巻き返しをやってのける。3ゲーム目を12-10で取ると勢いに乗って4ゲーム目を11-2と圧倒。しかし、最終第5ゲーム、一時は最大5ポイント差、今度こそ終わったと思った。ところが諦めず10-10に追いつき、みごと12-10とフルセットを勝ちきったのだ。
とかくビジュアルでもてはやされがちなスポーツ。卓球も例外ではなく、愛ちゃん、佳純ちゃんが人気で、平野選手は“卓球の鬼”と言われるほど試合中の表情はきびしい。しかし彼女は本当に卓球が好きな真のアスリートだった。2度も「終わった」と勝手に諦めた自分が恥ずかしくなった。すっかり平野選手のファンになってしまった。