WESTWOOD -手作りビンボー暮らし-

持続可能な社会とは、必要なものはできる限り自分(達)で作る社会のことだ。衣食住なんでも自分で作れる人が偉いのだ。

小塩山のカタクリの群生

2019年04月18日 | 里山

京都の西、大原野にある小塩山(おしおやま 642m)へカタクリの群生を見に行ってきました。

カタクリの花が見られるのは4月、今がちょうど旬です。関東ではわりと普通に見られるらしいですが、関西から西では限られた群生地でしか見ることができません。

一般的な軽登山コースは、洛西ニュータウンの西、南春日町バスターミナルから出発して、大原野神社から府道141号線を行き、住宅地を抜けてゲートを越えて少し上ったところから府道を外れて直登の登山道を登ります。
下の地図が参考になります。「青い道」は府道141号線、「黒い道」は登山道。

ただ、直登コースは郊外の里山にしては結構険しい道なので、脚に自信のない方は府道をそのまま道なりに上ることもできます。府道の方は傾斜は緩やかですがその分、かなり山腹を大回りに巻いていくことになります。でも途中の市街地の眺望は府道の方が優れています。

バスターミナルからゲートまでは約1km、15分くらい、ゲートからカタクリ群生地までは府道、登山道どちらを利用しても普通の人で1時間30分くらいでしょう。カタクリ群生地から山頂まではさらに30分くらい。

地元の保存会が、ポイントとなる地点に地図を設置されています。
下図は、「Nの谷」カタクリ群生地に設置してあったものに少し書き込んでいます。

府道141号線の小塩山入口ゲート

ここまでは車でも行けますが、ここから先は一般車両は通行止め。

府道から京都市街の眺望が開けている所が何カ所かあります。

飛び込み板みたいなものが。たぶん、パラグライダーのスタート台?

昨年秋の台風で山はかなり荒れています。

今にも落ちてきそうな架かり木もあるので要注意。

つづら折れの府道を1kmほど登った4つ目くらいのヘアピンカーブあたりから府道を外れて、カーブミラー奥の登山道に入ります。

しばらく急登が続き、30分くらいで再び府道と交差します。途中、カエデの群生地があります。秋には紅葉がすばらしいことでしょう。

府道に出たら横切って案内板に従って先の登山道を登ります。途中結構荒れています。

最初の群生地「炭の谷」への案内板の奥に群生地入口があります。シカやイノシシの食害から守るために群生地はネットで囲われています。4月は20日くらいまで保存会の方が案内されていますが、不在の時は出入りの際、入口ゲートの開け閉めをきちんとしましょう。

「炭の谷」群生地。

白い花はミヤマカタバミ。

次の群生地「Nの谷」へ向かいます。


NTTdocomoの鉄塔が見えてきたらそのそばに「Nの谷」群生地はあります。

群生地の前は少し広場になっていて、舗装路が山頂方向へ伸びています。

シーズン中は保存会の方が常駐されているようです。


つぼみです。

他にも花が。ニシキゴロモ。紫色の葉脈が美しく錦の衣の様というところから、らしい。

シハイスミレ(葉の裏側が紫色なのが特徴)

ミヤコアオイ。ギフチョウが卵を産み付けるそうです。ギフチョウの食草はカンアオイですが、京都ではミヤコアオイと呼ばれている。ミヤコマツタケみたいなもん。

エンレイソウ。花期は4-6月、もう少しかな?根は漢方薬にも。
仲間のオオバナエンレイソウの花は北大の校章のモチーフとなったらしい。

白いカタクリを見つけました。色素遺伝子を欠いた変異株でしょう。