WESTWOOD -手作りビンボー暮らし-

持続可能な社会とは、必要なものはできる限り自分(達)で作る社会のことだ。衣食住なんでも自分で作れる人が偉いのだ。

平和がいちばんコンサート

2023年08月12日 | 音楽広場
いつもお世話になっているsmileCafeさんで「平和がいちばんコンサート」が開催され、僭越ながら私も参加させていただきましたました。
つたない「イマジン」を撮っていただいたので、恥ずかしいですがそれでも伝えたいことがあるので恥を忍んで共有させていただきます。

私が物心ついたころ「戦争を知らない子供達」という歌が流れていました。私もその1人でした。今年は戦後78年、「戦争を知らない子供達」もいつしか「戦争を知らないオジイ、オバア」になりました。
その間、朝鮮戦争、ベトナム戦争、イラク・アフガンへの自衛隊派遣、尖閣島や釣魚島をめぐるいざこざなど「戦争を知ってるオジイ、オバア」になってしまいそうな危ない場面もありました。1つ間違ってればのんきにFBなんかやってる場合ではなくなっていたかもしれません。

この年までまがりなりにも「戦争を知らないオジイ、オバア」で居続けられたのは、アメリカさんに守ってもらったからでも、自衛隊があったからでも、増える一方の「抑止力」「先制攻撃能力」軍備増強のおかげでもない。ひとえに憲法9条「私たちは二度と愚かな戦争はいたしません。軍備・軍隊も持ちません。」と世界に向けて宣言したおかげだと強く思います。
たとえそれが二枚舌であったとしても、世界に約束した以上、これを破るのはまともな国ならかなりのプレッシャーがかかるでしょう。多くの友達国を失うことになるにちがいありません。これこそが平和で最強の抑止力というものではないでしょうか。

その国のあり方の基本を世界に約束する憲法。今世界に「我が国は戦争をしません」と憲法で明記している国はたった3国しかありません。コスタリカ、パナマ、そして日本です。逆に軍事同盟を組んで(組まされて?)いる国は山ほどあります。外国と戦争どころか自国内の同じ国民同士で内戦までする国まであります。
「国連憲章」では憲法9条同様「紛争解決手段として武力を使ってはいけない」と明記しています。まあ、そうはいってもケンカをしてしまう国も後を絶たない悲しい現実があるので、「他に手段がない場合には、一般民衆の被害をできるだけ抑えるために国連軍を派遣することもやむを得ない」との「但し書き」つきではありますが。
憲法に「我が国は戦争をしません。揉め事は話し合いで解決します」と明記する国が多数派になれば世界平和にずいぶん近づけるでしょう。

「核抑止力」として核兵器を保有すべきとよく言われます。しかし、今世界で核兵器の使用を抑制しているのは「報復力としての抑止力」では断じてない。「どんな言い訳をしようが核兵器は絶対悪でしかない」の声が世界中に増えていることこそが「抑止力」です。
「核兵器禁止条約」への参加国が92か国(2023年1月)にまで増えました。残念ながら世界の国々(約200弱)の過半数にはまだあと一歩足りません。核兵器保有国といくつかの先進国、とりわけ唯一の被爆国日本が参加していないのが大きな問題であることはいうまでもありません。

人類を含むすべての生き物が、いろいろな意味で有限のこの地球で共存していくために、まずは知恵を得た人類が世界の憲法としての国連憲章を尊重し、その精神に倣って自国の憲法に不戦の意志を明記し、真摯にそれを守ることが最強の安全保障です。私なんぞがエラそうに言うまでもないことです。

未だに「そんなのただの理想論だよ」と、争いの歴史が始まって以来言い古されつくした一言で片づけようとする人たちもいます。「やられる前にやり返せる力=抑止力を持つ」「強国が盟主の同盟グループごとに群雄割拠」、そんな「現実的?」やりかたを2000年以上も続けて未だに「平和を」と叫ばねばならない人類史のおかしさにそろそろ気づいてもいいのではないでしょうか。
ジョンも清志郎さんもそんなことが言いたかったのだろうと思います。