昨日8日は、長野県知事選の投票日。
以前の田中知事のときの副知事だった阿部氏が、わずか「5千票
差」で勝った。
阿部氏と腰原氏の差は5021票、
有効投票数に占める得票率は、
阿部氏39・85%、
腰原氏39・30%、
松本氏20・84%。
候補者と政党の関係は次。
元県副知事の阿部守一氏・・・[民][社][国]
元安曇野ちひろ美術館長の松本猛氏・・・[共]
元県副知事の腰原愛正氏・・・[自] 公明は自主投票
民主党は、党をあげて応援、閣僚を続々と投入。政党色を前面に出し、地方の知事選としては異例の総力戦。参院選に続く敗北となれば、首相の政権運営への打撃は避けらないからだという。
対して、「県民党で戦いたい」との候補者の希望で政党色を薄めていた自民党は、実態は全面支援。
「自主投票」とした公明も最後は自民と組んで実質的に積極応援。
そんな激戦となったらしい。
菅内閣の民主党は、内紛に近づきつつあるが、今回の勝利で風当たりが一時的に弱まるか。
(関連) 2010年8月1日ブログ ⇒ ◆長野知事選/政党系が3つに分かれた/一部の政党は色を消すように配慮
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7位あたり
●長野県知事選 民主党など推薦の阿部氏が初当選
テレビ朝日
参議院選挙後、初の大型地方選挙となった長野県知事選挙で、政権与党の民主党などが推薦した元副知事の阿部守一さん(49)が初当選を果たしました。
田中康夫前知事のもとで副知事を務めた阿部さんは、民主・社民・国民新党の推薦を受け、自民党が全面的に支援した前副知事の腰原愛正さんなど新人2人を抑えての初当選です。
参院選で惨敗した民主党は、今回の知事選期間中、現役閣僚や党幹部などが続々と阿部さんの応援に入るなど全面的に支援しました。阿部さんは、政府の事業仕分けに携わり、「信州型の事業仕分け」を公約に掲げています。
●長野県知事に阿部氏 腰原氏に5000票差で初当選
中日 2010年8月9日 00時36分
長野県知事選は8日投開票され、無所属新人で元副知事の阿部守一氏(49)=民主、社民、国民新推薦=が、いずれも無所属新人で、前副知事の腰原愛正(63)、元安曇野ちひろ美術館長の松本猛(59)の両氏を破り、初当選した。
激戦を反映し、腰原氏とは約5千票差だった。引退する村井仁知事の4年間の県政運営への評価が主な争点で、有権者は「刷新」を選択した。参院選後初の大型地方選で、民主が全面支援した阿部氏の勝利は政権与党の面目を保った形だ。
阿部氏は「信州型事業仕分けを進め、県民の声が届く県政をつくる」と抱負を述べた。
投票率は52・70%で、村井知事と田中康夫前知事の一騎打ちとなった2006年の前回選を13・28ポイント下回り、戦後最低となった。当日有権者数は174万5560人。
民主や自民が知名度がある国会議員らを続々投入する「政党対決」の選挙。阿部氏は民主や連合長野などの推薦を受け、信州型事業仕分けなどによる県政改革のほか、「村井県政は県民から遠い」として刷新を主張し、支持を広げた。
民主は蓮舫行政刷新担当相ら現職閣僚らが応援に入り、枝野幸男幹事長も二度駆け付けるなど、大敗した参院選の流れを食い止めようと国政選挙並みの態勢を組んだ。
腰原氏は「市町村などとの信頼関係を修復した村井県政をさらに発展させる」と訴えた。自民県連、公明県本部が全面支援し、自民の小泉進次郎衆院議員らが応援に立ったが、出馬表明の遅れが響いた。
田中前知事の支援者や、共産県委員会が加わる市民団体の支援を受けた松本氏は、県営浅川ダム再検証などを訴えたが及ばなかった。
◆長野県知事選確定得票
当 362,903 阿部守一49 無新1
357,882 腰原愛正63 無新
189,793 松本 猛59 無新
●知事に阿部氏初当選 腰原氏に5000票差
信濃毎日 8月9日(月)
任期満了に伴う県知事選は8日投開票し、無所属新人で元副知事の阿部守一氏(49)=民主、社民、国民新推薦=が36万2千票余を獲得し、ともに無所属新人で前副知事の腰原愛正氏(63)、前安曇野ちひろ美術館長の松本猛氏(59)を破り、初当選した。阿部氏と腰原氏の差は5021票(0・55ポイント)で、戦後の県知事選では最も小差となる大接戦だった。投票率は52・70%で、前回選(65・98%)を13・28ポイント下回り、過去最低となった。
1期目の村井仁知事(73)が引退を表明し、県政の新たな針路が問われた選挙で、県民は行政改革の徹底などを掲げた阿部氏を選んだ。
7月の参院選後、初の大型地方選となり、民主党が阿部氏、自民党が腰原氏を全面支援。幹部や閣僚を応援に投入した民主は、参院選大敗からの態勢立て直しに一定の手応えを得た。自民は来春の統一地方選もにらみ、戦略の再構築を迫られそうだ。
有効投票数に占める得票率は、阿部氏39・85%、腰原氏39・30%、松本氏20・84%。県選挙管理委員会は11日の選挙会で阿部氏の当選を確定する。任期は9月1日から4年間。
田中前県政で副知事を務めた阿部氏は5月に立候補を表明。「信州型事業仕分け」などを通じ、県民主権の県政実現を掲げた。推薦する民主、社民、国民新の各党のほか、連合長野が組織面の中核となった。副知事時代からつながりのある市民グループや個人も支援。最終盤、無党派層を中心に支持を広げ、腰原氏をかわした。
腰原氏は、自民党県議団など県会一部会派や県内経済団体幹部らの出馬要請を受け、7月初旬に立候補表明。村井県政を副知事として支え、県政の「継承と発展」を訴えた。村井知事や自民党、公明党県本部、県内経済団体、市町村長有志らの支援を受けて組織選挙を展開したが、無党派層などへの浸透を欠き、及ばなかった。
松本氏は、前回選で田中康夫前知事を支持した企業経営者や文化人の要請を受け、4月に立候補を表明。文化振興や建設中の県営浅川ダム(長野市)の再検証を打ち出した。共産党県委員会が加わる団体の支援も受けたが、終盤は阿部、腰原氏の激しい争いに埋没気味となった。
●【長野知事選】阿部氏が初当選、自民支援の前副知事ら破る
産経 2010.8.8 23:32
任期満了に伴う長野県知事選は8日投開票され、元長野県副知事の阿部守一氏(49)=民主、社民、国民新推薦=が、自民党の支援を受けた前長野県副知事の腰原愛正(よしまさ)氏(63)、元安曇野ちひろ美術館長の松本猛氏(59)の2人を破り、無所属新人による三つどもえの争いを制して初当選を果たした。
参院選後、全国初の知事選とあって民主、自民の両党による対決の構図となったが、民主党から公認候補並みの支援を受けた阿部氏が初当選を勝ち取った。
田中康夫県政下で副知事を務めた阿部氏は、企業経営者らの要請を受けて5月に出馬を表明した。民主党は枝野幸男幹事長、蓮舫行政刷新担当相、前原誠司国土交通相、原口一博総務相らが相次いで長野入りして阿部氏を応援。「信州経済戦略会議の設置」「信州型事業仕分けの推進」などを掲げて、都市部だけでなく農村部にも知名度が浸透し、追いすがるほかの2人を突き放した。
引退を表明した村井仁知事(73)を副知事として支えた腰原氏は、自民党県連の全面支援や公明党県議の応援を受けた。自民党の小池百合子元防衛相や小泉進次郎衆院議員が応援に駆けつけたが、出馬表明が7月になったことで最後まで出遅れが響いた。
最も早い4月に出馬表明した松本氏は、共産党県委員会などが組織する「明るい県政をつくる県民の会」から支援を受けたが、浸透し切れなかった。
投票率は52・70%(前回65・98%)で同県知事選の過去最低だった。
●民主安堵、代表選に影響も=勢いそがれる自民-長野知事選
時事 2010/08/09-00:50
参院選後初の大型地方選挙となった8日の長野県知事選で、民主党などの推薦候補が勝利し、同党内には安堵(あんど)が広がった。これを機に攻勢に転じ、政権の安定化につなげたい考え。選挙結果は菅直人首相が再選を目指す9月の党代表選に影響を与える可能性もある。
民主党の安住淳選対委員長は8日夜、都内で「地方選とはいえ、参院選後初の大型選挙で競り勝てたのは大きい。党の再生の第一歩になる」と述べ、喜びを素直に表現した。安住氏は首相に勝利を電話で報告、首相は「良かった」と語った。
選挙戦で同党は枝野幸男幹事長ら幹部のほか、知名度のある蓮舫行政刷新担当相や前原誠司国土交通相ら閣僚を続々と投入。政党色を前面に出し、地方の知事選としては異例の総力戦を展開した。先の臨時国会は「ねじれ」下で守勢を強いられ、参院選に続く敗北となれば、首相の政権運営への打撃は避けらないからだ。
参院選大敗を受けて、党内では執行部批判が噴出したが、今回の勝利でその風当たりが一時的に弱まりそうだ。執行部の一人は「(環境は)随分違ってくる」と指摘した。
ただ、小沢一郎前幹事長に近い議員は「代表選と知事選は無関係だ」とけん制、首相の対抗馬擁立への動きを強める考えを強調した。
一方、知事選を「参院選の勝利を来春の統一地方選、次期衆院選につなげる戦い」と位置付けていた自民党は勢いをそがれた形だ。大島理森幹事長は「惜敗したことは残念だ。この結果を謙虚に受け止め、統一地方選に向けて万全を期す」とのコメントを発表した。
同党の戦いぶりは「県民党で戦いたい」との候補者の要望で政党色を薄めていたものの、実態は全面支援に近かった。人気がある小泉進次郎衆院議員や小池百合子元防衛相らが現地入りし、てこ入れを図ったが、及ばなかった。(2010/08/09-00:50)
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