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てらまち・ねっと



 政権民主党の周辺で、ここのところ、いっそう注目が高まってきているのが「代表選」。

 小沢氏は25日に講演を行うのだけれど、そこで「代表選」にどう触れるかが、ますます注目されている。
 テーマは持論の「官僚主導政治の打破」。
 「ここのところ、官僚寄り」と評される菅総理との意見の対立が明確になるのだろう。

 私なんかは、「カネ」とか「ダーティ」とかと縁の切れない小沢氏より、そして、ころころ替わる無責任さより、ともかく今の菅総理で行くしかないと外から思う。
 政権交代を望んできた人には、そう考える人が多いと感じる。

 そうなのに、民主党内の小沢系の人たちが堂々と「小沢氏の立候補」をプッシュするという。
   ・・・なんと外れた目線、と写る。

 仮に、民主党内の小沢勢力が代表=総理をとったとしても、国民はそんな代表を選んだ民主党に愛想を尽かすことは間違いない。
 それは、自民党政権の復活とはすぐに行かないまでも、二大政党の均衡が取れる方向に行くことになる。

 そんなことは、政治のただ中にいる小沢系議員だって、本人だって分かっているはずなのに・・・・
 不思議な思いで、いつもニュースを聞いていた。

・・・・それが「氷解」するような記事があった。
 今朝、8月23日の毎日新聞。
 ある側近はこう政局を読む。「代表選で負ければ党を割ればいい。80人でも出れば民主党は野党になる」

 ・・・そうか・・・・小沢氏ならではと納得できる話。
 かつて、自民党政権の最後のころ、小沢氏が自民党有力者らと「民主党と自民党大連立」を相談したという報道があったことは、記憶に残る出来事。

 そのスタンスからすれば、「民主党を割って出て、他と連立」なんてことは想定の範囲内ということか。

 国民としては、こんな可能性も見ておく必要があるのか感じた報道だった。
他にも、
  検察審査会は、「首相になればそう簡単に訴追の判断はできなくなる」。仮に強制起訴されても「国務大臣は、その在任中、内閣総理大臣の同意がなければ、訴追されない」との憲法75条を盾に訴追を阻むことも可能との見方もある。
 「代表選で負けても与党内野党に徹すれば、政界再編のイニシアチブがとれる。


 ・・・それら動向などを記録しておく。

(追記) 2010年8月25日ブログ
   ⇒ ◆小沢氏は立候補断念か/民主党代表選/『脱小沢』の方針の撤回を獲得してから

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●山岡副代表、小沢氏に代表選出馬直談判へ
         2010年8月23日06時01分 スポーツ報知
 民主党の小沢一郎前幹事長(68)に近い山岡賢次副代表(67)は22日のフジテレビの番組で、9月1日告示の党代表選へむけ、今月26日にも小沢氏に代表選出馬を要請したいとの考えを表明した。山岡氏は、小沢氏が25日に行う講演で「かなりの考えを述べるのでは」とし、講演後に関係者と協議する考えで「小沢氏が出るべきだとの結論になれば、26か27日に申し入れに行く」と述べた。

 小沢氏は22日、自らが主宰するセミナー「小沢一郎政治塾」を都内で開始、1回生議員約10人も参加。小沢氏はこの日は出席せず、25日に塾長として講演する予定だ。小沢氏周辺によると、小沢氏は自らのセミナーに日程をぶつける形で首相側が集会開催を決めたことに不快感を示し、影響下にある新人議員に首相の集会への参加取りやめを指示したという。

 出馬が取りざたされた原口一博総務相(51)は22日「開かれた代表選で複数の候補がしっかりとした理念と改革の道筋を示して争うことは極めて大事」と述べた。25日には、当選1回の衆参両院議員約50人に呼びかけた暑気払いの会を開く。だが、小沢氏を担ぎ出そうとの動きが強まり、「第3の候補」は厳しい状況に置かれている。

●小沢氏出馬をけん制 閣僚、擁護論も
     2010/08/20 13:34 【共同通信】
 9月の民主党代表選をめぐり20日、閣僚から菅直人首相の再選支持などの発言が相次いだ。出馬の是非を検討している小沢一郎前幹事長をけん制する声が出る一方、一部に擁護論もあった。

 蓮舫行政刷新担当相は閣議後の記者会見で「これ以上、政治とカネの問題でことを起こしてもらいたくないという思いが政権交代につながったと思う」と述べ、小沢氏を強くけん制。千葉景子法相も「政治とカネの問題で国民に十分納得をいただいているか懸念する」と足並みをそろえた。

 これに対し、原口一博総務相は「挙党態勢は大事だ。派閥抗争をしたり特定の人を排除すれば、自民党政権と同じ運命をたどる。誰かを排除して何かをやれる体力はない」と述べ、民主党内の「脱小沢」論に反発。小沢鋭仁環境相も挙党一致の必要性を強調した。

 一方、前原誠司国土交通相は、小沢氏に近い原口氏の言動について「一閣僚が、誰を登用しろとか言うべきではない」と不快感を表明した。

 仙谷由人官房長官は代表選に関し「一般論としては、競争相手が出て選ばれる形が望ましい。投票により、権力を行使するレジテマシー(正統性)が確立する」と述べた。

●【閣僚発言集】「頻繁な首相交代はマイナス」「起訴の可能性…首相になるのは違和感」
      産経 2010.8.20 23:06
 岡田克也外相 起訴される可能性のある方が代表、首相になることに違和感を抱いてしまう。小沢(一郎前幹事長)さんに出てくださいという皆さんは立党の原点に返ったときにどうなのか。国のトップが何回も代わるということは国益上大きなマイナスだ。菅直人首相を選んでわずかなのだから、しっかりと支えていきたい

 仙谷由人官房長官 (小沢氏は代表選出馬を)検討しているんですか? 私は存じあげない。私は現時点でも挙党態勢であり、しかるべき部署で頑張っていただいていると思う

 原口一博総務相 小沢氏が(政治とカネ問題を)しっかりと説明をし、党員サポーターに自らの政策を明らかにし、民主党の路線をしっかりと総括をすることはどなたが出ても大事なことだ。長期政権を維持した自民党と同じような振る舞いをして誰か特定の人を排除すれば、自民党と同じ運命をたどってしまう。誰かを排除して何かをやれるような体力は民主党にまだない

 北澤俊美防衛相   首相がころころ代わるのはきわめて国益上よくないので、そういうことにならないようにしっかりやらないといけない

 蓮舫行政刷新担当相 民主党のすべての国会議員が代表選に出る権利を有している。代表選がらみの動きは出てきていると思うが、国民が民主党に何を求めているのか、代表選に願っていることは何かを忘れないようにすべきだ。国民が民主党に求めていただいたのはクリーンな政治。政治とカネの問題で、さまざまなことを起こしてもらいたくないという思いが昨年の政権交代につながった。その声を無視できない

 長妻昭厚労相 どういった顔ぶれが出るか分からないが、われわれは菅首相を支えていく立場だ。ただ、党内で政策議論を中心に戦わせるということは、民主党の政策や考え方を国民に示す意味で、本人が出る意思があって推薦人が集まれば、一概に否定するとことはあってはならない。

 玄葉光一郎公務員制度改革担当相(党政調会長) 構図が固まったわけでもないからコメントは控えた方がいい。一般論として言えば、代表選を通じて信任を得る方が今後の求心力やリーダーシップを考えると望ましい

 前原誠司国土交通相 菅さんの対抗馬を模索される方々の中に、あたかも菅政権が政権公約をおろそかにしている、あるいは実行していないという意見があることには違和感を持っている。そうした前提に基づき、対立候補を出すのは事実に反しているし、無理がある

 中井洽国家公安委員長 昔、民社党で委員長選挙が激しく実施されたことがあったが、その度に支持率が下がった。小さな政党なのに内部で争っているのかという批判だ。私どもは政権を担っており、厳しい現実対応を必死でやっていかないといけない。(代表選に関する発言は)概算要求がまとまってからでもよいのではないか

 千葉景子法相 (小沢氏の政治とカネ問題について)国民の皆さんにはまだ十分納得というところまで至っていない部分があるのかなと思う。民主党は野党の時、毎年首相が変わることを厳しく指摘をしてきた経過がある。民主党政権になったら、さらに頻繁にかわるというのはどうなのか。日本の国益、あるいは国際的なことを考えてもあまり望ましいことではない。


●25日の講演で去就言及も 民主小沢氏、出馬要請受け
     中国 '10/8/21
 民主党代表選で小沢一郎前幹事長の出馬を求める山岡賢次副代表らは9月1日の告示に向けて、働き掛けを強める方針だ。25日には小沢氏が都内で講演を予定。同日には党選挙管理委員会による立候補予定者への事前説明会が開かれるとあって、小沢氏が講演で自らの去就に関して言及するかどうか注目を集めそうだ。

 山岡氏は24日をめどに小沢氏に決起を促す「直訴」を検討。21日のTBS番組では「参院選でノーという結論が出たのに、首相を代えないのが民意に応えることなのか。ここはやらなければいけない」と表明した。政治資金問題を抱える小沢氏への世論の批判には「政治家はエンターテイナーではない。当面の人気でやっていては政治は成り立たない」と述べた。

 平野博文前官房長官、樽床伸二国対委員長、三井弁雄国対委員長代理らも20日夜の会合で、出馬環境を整備するための多数派工作の展開を確認している。

 小沢氏は19日の鳩山由紀夫前首相グループ研修会で「お互いに力を合わせて一生懸命頑張って、国民の期待に応えられるようやりましょう」とあいさつ。小沢氏待望派の間では「意欲を示した」と受け止める向きもある。ただ小沢氏周辺は「本人は相当に悩み苦しみ、日々揺れている」と指摘、最終判断が26日以降になる可能性もある。

 25日の講演は小沢氏が主宰する政治セミナー「小沢一郎政治塾」が舞台。政治家志望の若者を対象に例年2回の集中講義を開催しており、今回も最終日に塾長の立場で約1時間、熱弁をふるう。テーマは持論の「官僚主導政治の打破」だ。

●民主代表選、高まる主戦論(その1) 小沢氏「9月勝負だ」
      毎日新聞 2010年8月23日 
 ◇側近「菅続投ならつぶされる」
 民主党代表選を1カ月後に控えた今月14日夜、京都市内の料亭旅館。民主党の小沢一郎前幹事長側近として仕えた高嶋良充前参院幹事長、佐藤泰介前参院総務委員長らを慰労する会が、小沢氏の主催で開かれた。

 「今、勝負しなくても、菅政権は来年春には行き詰まる。その時に小沢さんが出ればもっと支持は集まる」。一人が水を向けると、小沢氏は言い切った。

 「正々堂々と戦うのなら、9月の代表選しかない」

 高嶋氏らには、菅直人首相がこのまま続投しても、首相問責決議案が可決され、求心力を失って、11年度予算案審議前後で退陣に追い込まれる--との読みがある。だが、小沢氏には「菅氏を延命させれば、『政治とカネ』を材料に小沢氏をつぶしにかかる」(側近)との警戒感がある。9月代表選で実権を握り返さなければ展望は開けないとの思いだ。

 小沢氏が「9月勝負」にかじを切ったのは7月29日の党両院議員総会だった、と別の側近は明かす。総会では、小沢氏系議員から「首相退陣論」が渦巻いたが、首相は「代表選まで現執行部体制で対応する」と宣言。仮に首相が執行部刷新に踏み切り小沢氏に協力を求めていれば、「小沢氏も応じた」とこの側近は語る。

 小沢氏の反応は素早かった。6月2日に「ダブル辞任」を表明した鳩山由紀夫前首相との連携を模索する。

 「小鳩連携」を印象付けた19日の長野県軽井沢町での鳩山グループのバーベキューパーティーに小沢氏は参加。17日に訪中中の鳩山氏から誘いを受けた小沢氏は18日、鳩山氏に直接電話で「参加させてもらう」と応じていた。小沢、鳩山両グループに加え、旧社会党、旧民社党グループを固めれば国会議員票で過半数を制することができると計算する。

 資金管理団体「陸山会」の政治資金規正法違反事件で、今秋に東京第5検察審査会から2度目の議決が出される予定で、「起訴すべきだ」との議決なら強制起訴されることが小沢氏出馬を阻む要因とされる。

 しかし、党幹部は、小沢氏が出馬を検討するのは、検察審査会の機先を制する狙いもある、とみる。「首相になればそう簡単に訴追の判断はできなくなるからだ」と指摘。仮に強制起訴されても「国務大臣は、その在任中、内閣総理大臣の同意がなければ、訴追されない」との憲法75条を盾に訴追を阻むことも可能との見方もある。

 こうした国民の反発を買いかねない「荒業」を小沢氏が視野に入れているかは不明だが、17日には、小沢氏に側近が、「代表選で負けても与党内野党に徹すれば、政界再編のイニシアチブがとれる。検察審査会を気にしていたら、検察の思うつぼだ」と助言すると、小沢氏はうなずいたという。


 ある側近はこう政局を読む。「代表選で負ければ党を割ればいい。80人でも出れば民主党は野党になる」

●読む政治:民主代表選、高まる主戦論(その2止) 首相、両刃の「脱小沢」
    毎日新聞 2010年8月23日 
 ◇鳩山氏、挙党態勢迫る「党のカネで派閥、許せない」
 「党のカネで派閥を作るのは許せない」

 菅直人首相は7月の参院選大敗後、政権運営について折に触れ、相談している鳩山由紀夫前首相らに小沢一郎前幹事長へのこんな不信感を漏らしてきた。

 03年、民主党と合併した小沢氏率いる自由党のメンバーは30人に過ぎなかったが、06年の代表就任から今年6月の幹事長辞任まで政党交付金(今年は約170億円)など「党のカネ」を握り続け、「選挙の小沢」として党勢拡大を果たす中で小沢グループは約150人の党内最大勢力に膨らんだ。

 小沢氏の党中枢への返り咲きを許せば、「カネと人事」を奪還されかねない。そう警戒する菅首相の本音は、「小沢氏はもちろん、小沢氏の息のかかった人も幹事長にはしないことだ」と、鳩山氏側は受け止めている。

 これに対し、鳩山氏は「挙党態勢」を唱える。その真意を側近は「党分裂を避けるため」と説明する。菅首相が「脱小沢」路線を続ければ小沢氏側の出馬論が強まり、双方の対立が党分裂につながるという最悪の展開を見通すからだ。

 19日に長野県軽井沢町で開いたグループ研修会で「小鳩」連携を演出したのも「(政府・党人事で)鳩山グループをしっかり使えということだ」(鳩山系議員)との見方がある。菅首相が代表選で勝利した場合、小沢氏直系を幹事長に起用しなくても、鳩山グループが「つなぎ役」になれば小沢氏側の不満を抑えられるという鳩山氏側のメッセージだ。

 グループ内では鳩山、小沢両氏に近い海江田万里衆院財務金融委員長や、旧民社党系の川端達夫文部科学相らの幹事長起用を期待する声が強まる。菅首相も今後の政権運営で「鳩山前首相にはいろいろ相談に乗ってもらう」と秋波を送る。

 ただ、菅首相の続投を支持する仙谷由人官房長官、前原誠司国土交通相らのグループと、野田佳彦財務相のグループには、「挙党態勢」が小沢氏復権につながることへの警戒感が消えない。小沢氏の出馬意欲は幹事長ポストを奪還するための駆け引きとみて「脱小沢」路線の維持を菅首相に要求。首相が鳩山氏らの「圧力」を受けて小沢氏に配慮する事態になるよりは、「菅対小沢」の一騎打ちで小沢氏を降した方がすっきりするとの意見もある。小沢氏が党を割っても「ついていくのは30人もいない」との分析に基づく主戦論だ。

 首相の足元、菅グループは割れている。中堅・若手は前原、野田グループに同調。週明けにも合同の「菅選対」を東京都内のホテルに構え、本格的な支持固めに動く。これに対し、ベテランは挙党態勢派が多く、荒井聡国家戦略担当相は19日の「小鳩」研修会で、小沢氏に「一緒に写真を」と頼んで笑顔を振りまいた。菅グループ内には前原グループ重用への不満もくすぶる。

 脱小沢派に軸足を置く菅首相に対し、鳩山氏ら挙党態勢派が党内融和を唱える構図の中、9月1日の代表選告示が9日後に迫った。

 ◇’09マニフェスト修正で「本格政権を」 「反菅」勢力結集許す
 「反菅」姿勢を強める小沢グループは代表選で「09年衆院選マニフェストの原点に返れ」を旗印に掲げる。無駄削減などで16・8兆円を捻出(ねんしゅつ)するマニフェストの財源論は政権交代後、早々に破綻(はたん)。子ども手当の満額支給断念など参院選マニフェストでの修正方針が決まったのは、鳩山首相-小沢幹事長の時代だ。しかし、菅首相になって消費税関連の文言などを党内論議なしに修正。「反菅」勢力に「公約軽視」批判の武器を与える結果となった。

 菅首相は参院選マニフェスト発表を翌日に控えた6月16日、枝野幸男幹事長、玄葉光一郎政調会長らを首相官邸に次々に呼んだ。17日の記者会見で話す内容を相談するためで、首相が示した消費税関連の発言メモには「超党派協議で来年3月までに結論を得る」「自民党の10%が参考になる」「参院選直後に検討を開始する」など5項目が記されていた。

 政府・党人事で打ち出した「脱小沢」路線が世論の高い支持を受けた菅首相は政策面でも「小鳩」体制からの脱却を急いだ。参院選マニフェスト原案にあった「(衆院解散)総選挙後、速やかに消費税を含む税制抜本改革を行う」との記述を「早期に結論を得ることをめざして、消費税を含む税制の抜本改革に関する協議を超党派で開始」に修正した。

 自民党が参院選公約に「消費税率10%」を明記したことを奇貨とし、一気に財政再建と社会保障改革に道筋を付けることで「本格政権」を構築する--。これが菅首相の描いたシナリオだ。「超党派協議が整えば衆院選前の引き上げもあり得る」と前のめりに語る首相を玄葉氏らは必死に押しとどめたものの、記者会見で首相は5項目に沿って発言し、「消費税引き上げ」公約が民主党を参院選大敗に追い込んだ。
・・・ 

●コラム > 社説  民主党代表選 党内政局に矮小化するな
        西日本 2010年8月22日 10:54
 民主党代表選に向けて、党内で議員グループの動きが活発になってきた。

 菅直人首相は再選を目指して立候補する意向を表明している。焦点は対立候補を擁立する動きで、立候補の是非を検討しているとされる小沢一郎前幹事長の動向に注目が集まっている。

 その小沢氏は、鳩山由紀夫前首相が率いるグループの研修会に出席した。代表選には直接言及しなかったが、参院選で大敗した菅首相の続投に批判的な議員の間では、小沢氏の代表選出馬に期待する声が高まっているという。

 これに対して、菅首相の再選を支持する閣僚からは、小沢氏が政治資金規正法違反事件で検察審査会の議決を控えている事情を踏まえ「起訴される可能性のある方が代表=首相ということには違和感を感じる」(岡田克也外相)など、小沢氏の出方をけん制する発言が相次いだ。

 政党のリーダーを選ぶ党首選が、党則に従って実施される以上、複数の候補者が名乗りを上げて競い合うことが望ましい。政党の新たな活力を生むからだ。

 ここで民主党が断じて忘れてならないのは、事実上「次の首相」を選ぶ政権党の党首選だという重みである。議員グループの合従連衡による数合わせや、「小沢対反小沢」に象徴されるような党内政局の次元に矮小(わいしょう)化させてはならない。

 もし、菅首相が代表選で敗れれば、わずか3カ月余で首相が交代することになる。前任の鳩山氏が首相在任8カ月余だったことを考えれば、あまりにも短期間にトップ交代が続くことへの手厳しい批判は免れまい。批判の矛先は、民主党の政権担当能力そのものにも向けられることを覚悟すべきだ。

 それでも、代表=首相を代えるべきだというのなら、党内はもとより国民を納得させるだけの大義名分と、それにふさわしい対立候補を擁立しなければなるまい。また、野党時代の民主党が長期政権末期の自民党を批判したように、「政権たらい回し」の政治にしないためには、「ポスト菅」を狙う代表候補は早期の衆院解散・総選挙で国民の信を問うことを確約すべきであろう。

 菅首相の姿勢もあらためて問いたい。

 代表選で再選を目指す最大のよりどころが「頻繁に首相を交代させるべきではない」という消極的理由では情けない。首相は参院選で問題提起した消費税率の引き上げについて、代表選の争点とはしない考えを早々と表明したが、それでは代表選で何を訴えるつもりなのか。

 参院選敗北の反省を踏まえ、政権公約はどこをどう見直すのか。経済成長と財政再建を両立させる道筋をどう付けるのか。ねじれ国会の展望をどう切り開くのか。党員・サポーターに限らず、私たち国民が聞きたいことは山ほどある。

 徹底的な政策論争を通じて党の針路と政権運営のあり方を問う。首相がその先頭に立って、政権党にふさわしい代表選にすべきである。

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