●水責めの拷問復活も=テロ容疑者尋問でトランプ米大統領
時事 2017/01/26-14:32
【ワシントン時事】トランプ米大統領は25日放送されたABCテレビのインタビューで、テロ容疑者の尋問に関して、拷問に当たる水責めなどの手法は「機能する」と主張した。さらに、治安当局に求められれば、法律の範囲内で復活に尽力すると明言した。
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トランプ大統領は、「過激派組織『イスラム国』(IS)はキリスト教徒という理由で斬首するなど、中世以来聞いたことがないことをしている。火には火で対抗しなければならない」と強調。情報機関幹部に拷問の効果を聞いたところ、「確実に機能する」との答えがあったと説明した。
米メディアは25日、トランプ政権が水責めなどを復活させる大統領令案を用意していると報道。しかし、スパイサー大統領報道官は同日の記者会見で、報道について「ホワイトハウスの文書ではない」と否定した。
●トランプ氏、CIAの「秘密収容施設」復活の検討指示へ=関係者
ロイター 2017年 1月 26日 10:37
[ワシントン 25日 ロイター] - トランプ米大統領は、オバマ前政権によって廃止された外国人テロ容疑者収容のための中央情報局(CIA)の海外「秘密施設」について、復活させる必要があるかどうかを検討するための大統領令に近く署名する見通し。2人の政府関係者が25日、明らかにした。
秘密収容施設は2001年9月11日の米同時多発攻撃後に拘束した容疑者を収容するためポーランド、リトアニア、ルーマニア、タイ、アフガニスタンで開設。拷問を用いた厳しい尋問を行ったとして非難されてきた。
関係者によると、トランプ氏は大統領令に数日内に署名する見通し。ワシントン・ポスト紙が伝えたところによると、大統領令の原案は、「米国外で重要度の高い外国人テロリストを尋問する制度を復活させるかどうか」、あるいは、施設をCIAの管轄下に置くかどうかについて、高官レベルの見直しを行うよう指示している。
●トランプ大統領、「水責め」など拷問について肯定的な姿勢示す
fnn 01/26 12:06
アメリカのトランプ大統領は、選挙期間中に主張していた「テロ容疑者への水責め」などの拷問について、ABCニュースのインタビューで、肯定的な姿勢を示した。
トランプ大統領は「最近、情報機関の高官に、拷問は効果があるかと聞いた。そうしたら、答えは『イエス』だった。本当だ」と述べた。
トランプ大統領は、アメリカの安全を守るためだとしたうえで、テロの容疑者などから情報を得るための水責めなどの拷問に、就任後も肯定的な姿勢を示した。
トランプ大統領の水責めをめぐる発言では、選挙期間中から、激しい批判が上がっていたほか、トランプ政権の閣僚は、否定的な発言をしている。
こうした中、反トランプの動きは続いている。
トランプ大統領が、今週中に、シリアなどイスラム教徒が多く住む国々に対し、ビザの発行を一定期間、停止する大統領令に署名する方針であることに対し、ニューヨークでは、イスラム教徒などが「移民の人権は守られるべきだ」と反対の声を上げた。
デモ参加者は「大統領が紛争の続く国に対し、こんなに大きな権限を持つのは、非人道的だ。全ての人間が生まれた時から持つ権利を、奪い取るべきではない」と話した。
また、首都ワシントンのホワイトハウスの近くでは、環境保護団体のメンバーが、大型クレーンに登って、「抵抗する」と書かれた横断幕を掲げて、ぶら下がり、付近は一時、騒然とした。
前日に、カナダから原油を運ぶパイプライン計画の指示文書に署名し、地球温暖化問題に否定的なトランプ大統領に抗議したもので、こうしたデモ活動は、今後も各地で続くとみられる。 |