●「過去顧み深い反省」天皇陛下お言葉 戦没者追悼式 テレ朝 2017/08/15 15:02
終戦の日の15日、天皇皇后両陛下が全国戦没者追悼式に出席し、天皇陛下は今年も「深い反省」という表現を入れて追悼の言葉を述べられました。
天皇陛下:「ここに過去を顧み、深い反省とともに、今後、戦争の惨禍が再び繰り返されないことを切に願い」
15日の式典には両陛下のほか、安倍総理大臣や戦没者の遺族など約5700人が参列しました。天皇陛下は毎年、追悼式で言葉を述べられていますが、2年前の戦後70年の式典から「深い反省」という表現が盛り込まれています。また、静岡県で静養中の皇太子ご一家も正午に合わせて黙祷(もくとう)をされたということです。
●陛下「深い反省」3年連続 追悼式出席、18年最後の見通し 共同 2017/8/15 21:25
日本武道館で15日開かれた全国戦没者追悼式のお言葉で、天皇陛下は3年連続で「深い反省」に言及された。政府は陛下の退位時期を2018年末か、19年3月末とする方向で調整しており、陛下が天皇として追悼式に出席されるのは来年が最後となる可能性が高い。
退位を実現する特例法が成立して初めて迎えた追悼式。陛下は例年と同じく、皇后さまとともに臨まれた。
戦後70年の節目となる15年の追悼式で初めて用いられた「さきの大戦に対する深い反省」との表現を今年も踏襲。「戦禍に倒れた人々に対して、心から追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります」と述べ、平和を願う思いを込められた。
今年6月に成立した退位に関する特例法は施行日を「公布日から3年を超えない範囲で政令で定める」と規定。政府や宮内庁は「18年末退位・19年元日改元」「19年3月末退位・4月1日改元」の2案で皇位継承に向けた準備を進める。
いずれのスケジュールになった場合でも陛下が追悼式に出席するのは来年が最後になる見通し。 今回の追悼式では式壇中央に設けられた「全国戦没者之霊」と記された標柱を見つめる時間が例年より長く、「非常に感慨深げに感じた」(宮内庁幹部)。
陛下は昨年8月8日、退位の意向を強くにじませた「お言葉」をビデオメッセージで表明。高齢となり象徴としての役割が果たせなくなる懸念を示された。
厚生労働省によると、15日の全国戦没者追悼式に参列予定だった遺族5225人のうち、1945年8月15日以降に生まれた「戦後世代」は1339人で全体の25.6%に上り、4年前の13.2%からほぼ倍増。戦没者の父母の参列は2010年を最後に途絶えて、07年には110人が参列した妻も今年はわずか6人にとどまった。
総務省統計局の推計によると、戦後世代が人口に占める割合は14年に8割を超えた。戦争体験者の高齢化と減少が進み、戦禍の記憶の継承が難しい課題になっている。
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