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てらまち・ねっと



 昨日は、2回目の抗がん剤の投与の1週間後の診察。
 前回の極めて高い腫瘍マーカーの値がどうなったか、その変化を診てこれからの治療を考える、という予定の日。

 (結論) 端的に言って、異常に高い腫瘍マーカーの値は、改善なく「前回と同値」。
 値を見た主治医は、なんと、「抗がん剤治療は効果がないから、もうやめよう」、と即決。 
 今回も、想定外に、話が混とんとしかけてきた。現代医療の標準療法の観点では、治療法がまた一つ減じていく・・・

● あとは、(昨日のブログに書いたように)こちらの想定パターンで次の治療や行動への方向付けを協議した。
 腫瘍マーカーの値が示す癌の活発度とは別に、身体の違和感、痛み、不調はまったくないから、このまま維持していても、「抗がん剤」は効いている、ということもできるとの考えも成立しないわけではない。
 この考え方は、患者は「治療ですべて 直したい、癌をなくしたい」という希望を持つのに対して、一歩引いた立場で見ると、「前回と同じ数値」ということは「癌が特に増えているわけではなく」「現状維持でとどまった」ということ。
 つまり、「何もしなかったらどっと上昇していた値が、増加せずに、前回と同じにとどまっている、という効果はあった」というべき。だから、抗がん剤の効果はあった、のだという視点、観点。医師、この観点すら採らなかった。

● もちろん、身体への負担がかかるのが抗がん剤だから、いつ、離脱するかは大事。
 投与を続ければ、いずれは「癌が抗がん剤に対して『薬剤耐性』を獲得」して、次に使っても効果が出なくるから、早くやめることは一種の前向きな策ともいえる。

 こんなことを前提に書いて、課題ごとの流れを整理しておく。
 ともかく、ハイリスク患者の置かれる現状の改善は、決してたやすくはないと今回も感じた次第。

 ★≪想定-1≫ PSAの数値が良かった場合。
  抗がん剤が効いているわけだから、3回目の投与までは進めて良いが、医師から勧められても、その次の4回目は断ろう。
 ★≪想定-2≫  PSAの数値が変わらないとか上がっていた場合。
  抗がん剤が効いていないのだから、抗がん剤は3回目の投与でやめて、次の治療に移る。


● 昨日4日の主治医の診察。
 「PSAは144のまま。(異常に高かったので念のため)前立腺の炎症かも、といったけやっぱりそうではない。
 これが本当の値ということになる。(前回12月28日は145) 」
 「抗がん剤の1コース目でこれだけ上がったから、一般的には2コース目でも下がらない可能性が高い。」
 「ドセタキセルはもう2回目でやめることにする」

● 寺町 「こんなにPSAが上り続けるのは何が原因か」
 主治医 「一般的には『骨転移(している癌)』が原因だ。」
     「(癌が発見された)一番最初に『組織』を採っていないから」 
 「抗がん剤の効果がない」
 「がんが ドギツイ」
 「次は200になるなるだろう」
 主治医 「ドセタキセルの3コース目をしないで、次の抗がん剤のカバジタキセルに行く方法がある」

 ※ カバジタキセルは前立腺がんでは最後の抗がん剤で、あとは、現代医療の治療として何も打つ手がない、とされていいる。

 寺町み 「カバジタキセルはドセタキセルは同じ系統。効果も同じ傾向ではないか」
  主治医 「それはいえるだろう」

 ※ 今回のドセタキセルも、最後のカバジタキセル(商品名ジェブタナ点滴静注60mg)も同じ「タキサン系」
 ※ 微小管阻害薬(タキサン系)の解説 日経メディカル処方薬事典/薬理作用・・・がん細胞は無秩序な増殖を繰り返し、細胞を障害し組織を壊したり、転移を行うことで本来がんのかたまりがない組織でも増殖する。本剤は細胞分裂に重要な役割を果たす微小管の重合を促進し(脱重合を阻害し)微小管の安定化・過剰形成を引き起こすことにより、細胞分裂を阻害して抗腫瘍効果をあらわす殺細胞性抗がん薬(細胞障害性抗がん剤)となる。なお、本剤はイチイ科の植物の成分から開発された経緯により、学名からタキサン系という種類に分類される。・・

  ★≪想定-3≫ 次の治療= ゾーフィゴ の点滴治療 (昨日のブログで解説した)
 次の治療とは、「ゾーフィゴ」(放射性医薬品基準 塩化ラジウム(223Ra)注射液)の点滴をする治療で、前立腺がんの骨転移の治療 (私にピッタリ)


● 寺町 「骨転移が主でもあるから、次はゾーフィゴの点滴の方を考えたい」
 主治医 「保険適用のなかでできる選択肢は、カバジタキセルとゾーフィゴの二つしかない」

 寺町 「11月に名市大の放射線・・・・・のセカンドオピニオンを受けた。ゾーフィゴをするなら、主治医の了解を得て、ここに来ると良い、といわれた。名大でもできるだろうが、あとの放射線関係の治療のことを考えると、向こうの方が良いと考える」
 主治医 「そんなにあちこち行くなら、もうも全部向こうに移って。ここだって、まだ3カ月しか診ていないから。」

 寺町 「もともと、基本的の所は名大がいいと思っているから、ここに来た。そういわれるなら、ゾーフィゴの治療自体はどこでやっても同じだから、(骨転移がとても多いわけだが)ここの放射線科でやってもらえるだろうか。」
 主治医 「そりゃ、ここの放射線科も喜んでやると思う」

 寺町 「では、最速でその方向でできるように、手配して欲しい」
 主治医 「(キーボードを打ちながら) いま、紹介状(てがみ)を書いている。今日は、もう診察は終わっているかもしれないが、あとで行って、自分で予約を取って」

 ちなみに、この次の治療= ゾーフィゴ に関しては、岐阜に戻る車中に、放射線科から電話がかかってきて、 14日に担当医の診察予約が決まったと連絡があった。

 ★≪想定-4≫ 遺伝子検査を受ける手続きの開始
 私のガンは極めて「たち」の悪いがん。その私のガンへの対応のウィングを広げるために、遺伝子の検査をして、「特殊な遺伝子に対応する新しい治療薬に適合するか、しないか」の可能性を探る。


●  寺町 「今の話の今後の治療法とは別に、保険適用の無い『自由診療』での遺伝子検査を受けるために、早急に手続きを進めたい。そこで、今朝、遺伝子検査の担当と話をして、担当医師にも話を通してもらってある。あと、主治医の了解があれば、すぐに話が進むことになっている」
 「昨年12月25日に、去勢抵抗性前立腺がんのBRCA遺伝子変異に関するリムパーザが日本でも承認されたことだし」
        (そんな簡単に、適用に合致するとは思っていないけど・・・)

 ※ ★≪リムパーザ、進行卵巣がん、前立腺がん、膵がんの治療薬として日本で適応拡大を同時取得≫ ★BRCA遺伝子変異を有する転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)に対するPARP阻害剤リムパーザの承認/ アストラゼネカ社 公開日2020年 12月 28日
「転移性去勢抵抗性前立腺がん、転移性膵がんは、いずれも大きなアンメット・メディカルニーズを伴うがんです。

患者さんにとって、治療の選択肢は非常に限られてきました。

リムパーザは、
前立腺がんおよび膵がんに対して承認された
日本初のPARP阻害剤であり、
分子標的薬が新たに承認されることで、
個別化医療の新たな時代をさらに前進させ、

日本におけるこれらのがんの治療法が大きく変わっていくことが期待され・・・

 主治医 「すぐに連絡する」 (と答えて、当該医師に電話で連絡、調整を進めて、「話」を成立させてくれた)

 なお、診察後に、指定された担当窓口に前日に自宅で書き込んでおいた必要書類を提出した。
 そして、この遺伝子検査に関しては、昨日午後、岐阜に着いたころ担当者から電話があって、 「最短だと、明後日6日の14時に、遺伝検査の担当の医師との話し合いを組める」、との日程予約の確認の連絡が入った。もちろん、即座にOK。

● 次回の主治医の診察
 主治医 「次回は、1月18日にしよう。3回目の抗がん剤の日に当たるがそれはやめるから、血液検査なども入れない。ちょっと遅いが15時に予約を入れるので、その時に今後のことをいろいろと相談しよう」。
 寺町 「仮にその日までに、ゾーフィゴの話が進んでも良いか」
 主治医 「もちろん、進むなら、進めて」
 ・・・ということで、具体的な今後のことは次回の診察で相談することになった。

● 以上のようなことで、13時過ぎに病院を出た。
 向かったのは、パートナーのヘルペスの治療のために、岐阜市内の皮膚科へ直行。
 15時過ぎからの診察で薬など処置してもらう。

 それが済んで、10月から行っている標準治療とは別の治療法の一つを行うために個人クリニックに向かった。
 全部済んで、家に帰ったのは、18時頃。

 なお、昨日12月4日の私のブログへのアクセスは「閲覧数12,101 訪問者数803」。

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