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てらまち・ねっと



 明日の午前は、名大病院の放射線科、地下1階の特別なスペースで、放射性ラジウムの注射をする「ゾーフィゴ」という治療がある。
 午後14時に、担当している教授の研究テーマの一環として特別(=費用は研究費持ち)に「ラジウムの骨への転流状況」を見る映像処置もある。
 そのあと、15時から今年から設置されるという泌尿器科(1月の説明)のゲノム担当医の診察予約。

 ゾーフィゴのことは、数日後から報告することにして、今日のブログは、後者の癌ゲノムのことを整理しておく。 
 1月冒頭に自費(約40万円)で行った血液からのゲノム検査で「BRCA2遺伝子変異の陽性」と判定された。
 自費で行った理由は次。
 
 昨年5月にアメリカで、欧州では9月に「前立腺がん患者のうちのBRCA2遺伝子変異陽性」に対して特効薬(PARP阻害薬)が承認された。
 日本でも、昨年12月25日に承認された。それで、前立腺がんに対する標準療法としての「ホルモン療法」や「抗がん剤」が効かずに、前立腺がんの腫瘍マーカー PSAが上昇していく私の場合、違う方法をみつけるしかないと思っていたところでの新薬の認可。そこに期待したわけ。

 但し、自費検査では保険適用のレールには乗れないから、1月5日から日本でもスタートした保険適用での「泌尿器科の診断の元でのBRCA遺伝子変異の検査」「BRACAnalysis」(3割負担で6万円)を1月22日に行った。

 その結果の通告・通知と今後の相談が明日の15時、というわけ。
 万が一、BRCA2遺伝子変異が出なければ、標準療法としての治療は「抗がん剤(カバジタキセル)」を残して、ほぼ終わることになってしまう。

 もちろん、悲観的見方はしていない。一つは元来の楽観的な視点や性格、もう一つは1月にゲノム担当医師やゲノムカウンセラーから、「あなたの場合はまず、保険の検査でも陽性と出るでしょう」と付言されているし・・・

 ということで、今日は、3年ほど前から乳がん、卵巣がんに治療薬リムパーザ(オラパリブ)が認可されているので、その情報から理解を深めておく。乳がん、卵巣がんの場合は、BRCA遺伝子変異の占める割合がずっと多いので、対処となる女性たちは多いから、現在は課題がなくても、いずれ・・・という懸念のある人たちは少なくないと思うし・・・

 遺伝に関係しているBRCA遺伝子の変異がある患者さんは、乳がん、卵巣がん、前立腺がんの発症リスク(がんにかかる可能性)が、一般より高いといわれていることを事実として、まず、乳がん関係などにリンク、抜粋などしておく。
●遺伝性乳癌卵巣癌症候群(HBOC)診療の手引き 2017年版
●遺伝性乳がん卵巣がん症候群の保険診療に関する手引き/ 日本乳癌学会 将来検討委員会 HBOC 診療ワーキンググループ

●PARP阻害薬の試験結果が示唆する卵巣がん治療の劇的な変化 /DRG海外レポート 2019/10/23
● PARP阻害薬3剤、卵巣がん初期治療に有望な結果/海外がん医療情報リファレンス 2019年11月19日
●11. PARP阻害薬による新規卵巣癌治療 ―PARP阻害薬の作用機序―

●BRCA変異陽性乳癌の検査・治療の現状と解決すべき課題 Beyond PARP阻害薬の開発とBRCAness乳癌への化学療法の適用は?/八倉巻尚子=医学ライター 2020/11/12/検査対象が広がるとともにリスク低減手術など検討すべき課題も増えてきた。治療ではPARP阻害薬以外の薬剤の開発、さらにBRCA変異がなくても相同組み換え修復不全(HRD)となるBRCAnessに対する治療開発も行われている

 実は、もっとわかりやすいのが、★≪前立腺がんの基礎知識 CRPC(去勢抵抗性前立腺がん)について/What's前立腺がん/転移性のCRPCの個別化治療≫ 
 こちらは、本文へのリンクや詳しいまとめは、明日のブログにするとして、今日は次を抜粋しておく。
 なぜなら、乳がんと前立腺がん、両方のデータが載っているから。

★≪遺伝に関係している変異は、2分の1の確率でお子さんに受け継がれます。ただし、遺伝子変異を受け継いでも必ずがんを発症するわけではありません。・・・(略)・・・この性質は、性別を問わずお子さんやお孫さんに受け継がれます。

 がんになるリスク(%) BRCA1変異 乳がん-57 卵巣がん-40 前立腺がん-25
 がんになるリスク(%) BRCA2変異 乳がん-49 卵巣がん-18 前立腺がん-15≫


 BRCA変異のある場合、乳がんになるリスクが50%以上とは、驚きをもってみた。
 私に関係する前立腺がんは、ま、10から20%、とある。
 でも、当事者として見過ごせない確率。
 それと、BRCA変異の前立腺がん患者は、通常の治療がほとんど効かないタイプ、ということも今ではわかってきているという事実がある。

 ということで、今日は上記のうちの女性関係の情報に、以下でリンク・抜粋しておく。
 なお、昨日2月28日の私のブログへのアクセスは「閲覧数1,702 訪問者数816」。

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●遺伝性乳癌卵巣癌症候群(HBOC)診療の手引き 2017年版  ホーム
   序  
遺伝性乳癌卵巣癌症候群(hereditary breast and ovarian cancer syndrome:HBOC)は,その存在自体がわが国では医療者および一般社会において,まだ十分に認識されていない病態である
・・・(略)・・・今回,われわれの厚生労働科学研究班(がん対策総合推進総合研究事業)では,
・・・(略)・・・今後,わが国でもBRCA 遺伝学的検査の情報に基づいた,リスク低減手術やマネジメントが一般に普及すると思われる。さらにPARP 阻害薬の適応を決めるためにBRCA 遺伝学的検査が実施されるようになることも予想され,

・・・(略)・・・2017 年9 月 「わが国における遺伝性乳癌卵巣癌の臨床遺伝学的特徴の解明と遺伝子情報を用いた生命予後の改善に関する研究」班  研究代表者 がん研有明病院 遺伝子診療部 新 井 正 美

●遺伝性乳がん卵巣がん症候群の保険診療に関する手引き
      日本乳癌学会 将来検討委員会 HBOC 診療ワーキンググループ 会員各位 2020 年 4 月 1 日
規約委員会
① これまでの HBOC 診療
HBOC は BRCA1 遺伝子または BRCA2 遺伝子の変異に代表される常染色体優性の遺伝性疾患です。主な腫瘍は女性の乳がん・卵巣がん(卵管がん、腹膜がんを含む)ですが、男性の乳がん・前立腺がん・膵臓がんの発症も報告されています。

・・・(略)・・・
② HBOC 診療の保険収載の意義
HBOC は稀な疾患ではなく、日本国内でも年間数千人の女性が乳がんあるいは卵巣がんの治療をされていると推測されます。その近親者も 2 分の1の確率で遺伝子変異を受け継いでいる可能性があります。
乳がん既発症者に BRCA1/2 遺伝子変異が判明すれば、リスク低減手術などにより、健

●【ESMO2019】PARP阻害薬の試験結果が示唆する卵巣がん治療の劇的な変化 
    DRG海外レポート 2019/10/23
2028年に卵巣がん薬市場でシェア41%と予測
PARP阻害薬は、まったく新しい卵巣がん治療アルゴリズムに道を開く極めて有望なデータを示してきたし、実際、患者に有効性の高い治療を受ける機会を提供してきた。それゆえPARP阻害薬は、卵巣がん治療薬市場で2028年に41%もの市場シェアを占め、最も成功を収める薬剤クラスになると予測されている。

今年のESMO(欧州臨床腫瘍学会)では、英アストラゼネカと米メルクの「リムパーザ」(一般名・オラパリブ)、英グラクソ・スミスクラインの「Zejula」(niraparib)、米アッヴィのveliparibがそれぞれ、卵巣がんを対象に行った「PAOLA-1試験」「PRIMA試験」「VELIA試験」の結果を発表し、注目を浴びた。・・・(以下、略)・・・

● ●PARP阻害薬3剤、卵巣がん初期治療に有望な結果 海外がん医療情報リファレンス 2019年11月19日
PARP阻害薬であるniraparib[ニラパリブ](Zejula[ゼジュラ])、オラパリブ(リムパーザ)、veliparib[ベリパリブ]の、おのおのの臨床試験では、高悪性度の漿液性上皮性卵巣がん、卵管がん、または原発性腹膜がんの患者が組み入れられた。

11. PARP阻害薬による新規卵巣癌治療 ―PARP阻害薬の作用機序―

●BRCA変異陽性乳癌の検査・治療の現状と解決すべき課題 Beyond PARP阻害薬の開発とBRCAness乳癌への化学療法の適用は?
  八倉巻尚子=医学ライター 2020/11/12
 生殖細胞系列BRCA1/2遺伝子検査はPARP阻害薬の適応を決めるコンパニオン診断として用いられてきたが、2020年4月に遺伝性乳癌卵巣癌症候群(HBOC)診断の検査として使用可能になった。検査対象が広がるとともにリスク低減手術など検討すべき課題も増えてきた。治療ではPARP阻害薬以外の薬剤の開発、さらにBRCA変異がなくても相同組み換え修復不全(HRD)となるBRCAnessに対する治療開発も行われている。

 第28回日本乳癌学会学術総会のパネルディスカッション「BRCA陽性乳癌の治療について理解する」では、BRCA1/2遺伝学的検査の方法と検査時期、BRCA1/2変異陽性乳癌に対する手術選択、周術期あるいは転移時の全身療法の選択、さらにBRCAnessについて、解説と議論が行われた。

gBRCA変異陽性乳癌診療における発症予防と治療選択 ・・・(略)・・・
HBOC診断を目的とした検査が飛躍的に増加・・・(略)・・・
gBRCA1/2変異陽性原発乳癌は温存手術か全摘か・・・(略)・・・
周術期および転移時のPARP阻害薬の有用性・・・(略)・・・
トリプルネガティブ乳癌に対するプラチナ系薬剤の役割・・・(略)・・・

Beyond PARP阻害薬の開発/ BRCAnessは、「BRCA遺伝子に変異がない野生型においても、他のエピジェネティックな変化により相同組み替え修復機能が障害されること」・・・(略)・・・

BRCAnessおよびHRDに既存の治療薬の適用は広げられるか・・・(略)・・・


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