読書と旅行の感想記 Impression of reading and travel
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マルガリータ
2010年松本清張賞受賞作品でした。
歴史小説でした。
天正遣欧使節の4人の少年の中で、帰国後ただ一人棄教した千々石ミゲルを主人公にした話でした。
8年半の遣欧の後に、帰国した日本での半生を描いた物語でした。
戦国時代に、13歳の少年4人が、8年半掛けてローマに行ったことと、帰国後の人生に興味をもって、この小説を読みました。
伊東マンショは若くして病死ですが、千々石ミゲル、中浦ジュリアン、原マルテイノはあの時代にしては、長寿だったので、4人とも、それなりの人生だったのではと思いました。
また、マンショ、ミゲル、マルテイノは司祭になっているので、地位と権力ということでは、これもそれなりのものだったと思いました。
この小説では、ミゲルは棄教後は、一時的にせよ、藩政に加わっているので、まったくダメで、埋もれた半生というのではないと思いました。
戦国時代の、13歳の少年にとって、欧州(ポルトガル、スペイン、イタリア、ローマ)での日々を過ごしたことは、大きな刺激と驚きだったと思うが、良かったのでは。
私の読後評価は、合格点の4☆です。
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