この際、ニューハーフの話は置いておく。見分けられる自信がないし、この国では象にさえハーフがいるらしい。
カレン族の人たちの村。田んぼを超えて山の斜面を登っていくと、10軒ほどの集落があり、さらに上の方には20~30人ほど入れそうなお寺がある。
人が住む家屋を除いて、あぜ道を含めて村のほとんど観光用に開放されている。どこでも立ち入り自由。
村の人たちのプライバシーを守るため、それぞれの家では暑さにも拘らず戸を閉め切ってひっそりとしている。わずかなお金を稼ぐため、観光村として開放した故の切ない代償だ。遠慮がない欧米人の観光客たちは、村人の住む家の外階段に腰を掛けてセルフ写真を撮っている。
これが米国なら、侵入者は銃で瞬殺されるだろう。日本でも、他人の家に無断で侵入したら騒ぎになる。観光客というものは、往々にして人として現地の人を見れていない。自分勝手なものだ。
この日はタイのお祭り日なので、道を歩いて出会うのは外で遊んでいる数人の子供たちだけ。
家の数からすると、村の人口は50人ほどだろうか。
それにしてもと思う。土産物の店先に座ってるロングネックの美女たちの人数の多さ。どう見ても、子供たちや村人たちとは肌の色や顔つきがが違し、第一、その妙齢の年齢層の人口が突出している。
「家に帰ると、首に巻いてるパイプははずすのよ。だって重たいでしょう」
そんな説明をいつかタイの地元女性から聞いたような気がするが自信がない。
英語でそこまで微妙な会話が本当にできたのか。ついさっき食べた昼食のメニューすら思い出せないほど夢うつつのタイ旅行なので、現実の会話だったのか白日夢だったのかあやふやだ。
だが、土産物屋に並ぶ謎の美女たちが観光客のためにいるとなると、村の人口に対する比率の不整合や、顔つき、肌の色の違いなどの説明がつく。しかし、いまのとことその確証はない。確かめるには、何度も村に通って美女たちの村の出入りを観察するしかない。
とはいえ、ロングネックの美女たちがこの村の観光の目玉であり、ぼくを含めそれに多くの人が惹きつけられていることは間違いない。
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