tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

クリス

2019-11-06 23:46:18 | プチ放浪 海沿い編

彼はフランス国籍の30代後半。ニューカレドニア離島の英語ガイドだ。
ふだんはお酒も飲まず、仕事が終わればジムに行き、水泳とトレッドミル、フィットネスバイクでそれぞれ数キロ、毎日体を動かしているらしい。
ニューカレドニアでは、トライアスロンの種々の規模のレースが毎月のように開催されるが、トライアスロンには興味がないという。それぞれの種目で体を動かすのが好きなんだと。

ジムにしろ、ビーチ沿いのジョギングにしろ、体を動かしているのはおもにヨーロッパ系。メラネシア系は、体を動かすのが好きじゃなさそう。

ヌーメア(島の南)から、空港のある中央部を通過して島の北側へ。約3時間の山道ドライブ。
いくつもの連なる赤茶けた山を越すとエメラルドグリーンのラグーンの広がりが見えてくる。
・・・毎日この景色を見てるんだぜ。道路の向こうに見えた海の色に歓声をあげると彼が言う。
たしかに美しすぎるビーチだ。世界遺産じゃなかったら、白いビーチにテントを張ってぜひともキャンプしてみたいと思う。

ゴムボートで離島に渡り、さんざん海で遊んでの帰り道。島の北と南を結ぶ一本道。長く続く赤茶けた山道の道沿いに大小さまざまな集落がある。
ちょうど平日の登下校の時間。道路わきを制服を着た女子中学生たちが歩いていく。クリスが車の中から声をかけるのと、ぼくが手を振るのが同時だった。
中学生たちがはにかみながら挨拶をする。
・・・かわいいよな。。アラフォーのクリスが言うと、日本だったらやばい気がするが、こちらではそれが習慣らしい。ヌーメアで道に迷って、丘の中腹の高校のグランドを通り過ぎた時も、下校する高校生たちに挨拶されたっけ。

観光客が多いビーチは都会といった雰囲気だが、一歩、中に入れば、そして車で3時間も繁華街から離れれば、そこは自然たっぷりの田舎。・・・まさにイメージ通りの天国がそこにある。