ポテトスープが大好きな猫(作: テリー・ファリッシュ、絵: バリー・ルート、訳: 村上 春樹、出版社: 講談社)。
ぼくが育った時代は、田舎ということもあって、家で飼ってた猫のご飯は味噌汁をぶっかけた猫まんま。煮干しや、鰹節を上にのっけてもらっておいしそうに食べていた。
テレビで猫缶のCMとかやってたけど、相当なぜいたく品で近所でもキャットフードを食べている猫は少なかったんじゃないだろうか。
なので、ポテトスープが好きな猫が本当にいても不思議じゃない・・・と思ったりもする。
日本のように、元来が肉食性の猫にごはんなど穀物の餌で飼育するのは世界的にも珍しいかったらしい。猫まんまでは、猫にとって炭水化物・塩分過剰、タンパク質不足となるようだ。
そんなこともあって、子供の頃、ごはんに味噌汁をかけて食べていると母親から叱られたものだった。
しかし、調べてみると、汁かけご飯はちゃんとした由緒正しき和風メニュー。
秋田の山奥の農家では、正月の2日に煮干、干椎茸、ゴボウ、味噌で濃い味噌汁を作り、その汁を山芋のとろろに加えてすり混ぜ、刻み葱をのせた茶碗の御飯にかけて食べるそう。古いしきたりの正月2日の保存料理なのかも。
山芋の味噌汁は塩分が強いため、翌日水を加え椎茸と牛蒡の味噌汁として食べるとのこと。
そういえば、関西ではごはんにシチューをかけて食べると聞いて驚いた。ドリア風にンなるのだろうか。ホワイトカレー?
きつねうどん発祥の店、大阪・南船場の「うさみ亭 マツバヤ」のメニューには、うどんとご飯を一緒にした「おじやうどん」があると聞いて頭がくらくらした。
まあ、タイでは「もち米ココナッツミルクかけ」とか、考えられないデザートもあることだから、汁かけご飯すなわち、にゃんこめしは思いのほかインターナショナルかも。
それを猫が食べるかどうかは別にして。。
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ワールド・ブレックファスト・オールデイ (WORLD BREAKFAST ALLDAY)
住所 東京都渋谷区神宮前3-1-23 1F
03-3401-0815
料理が2ヶ月毎に替わり、世界各国の朝ごはんを楽しむことができるこのお店。
オシャレな店内でやさしいお姉さんたちが、英語と日本語を混ぜて気軽に料理の説明をしてくれる。
今月は中華。やはり、世界の人口を考えると中華料理も避けては通れない。
日本貿易振興機構(ジェトロ、JETRO)の調査によると、米国、フランス、イタリア、中国、香港、台湾、韓国の7カ国・地域で好きな外国料理のトップは「日本料理(21.1%)」、次いで「イタリア料理(12.8%)」、「タイ料理(10.5%)」、そして「中国料理(9.3%)」。
(自分の国・地域の料理は除く、20~50代男女計2800人対象、12年12月調査、複数回答可)
トップ4の合計が53.7%ということは、残りは低レベルで各国の料理が人気を分け合っているのだろう。そして、世界のどこに行ってもある中華料理は店の数が多いだけあって人気だ。
避けて通れないと書いたのは、どうせならできるかぎり屋台のご飯は食べずに一生を終えるつもりでいるから。小さいころから、お祭りの屋台での買い食いを母に止められて育ってきた。だから、屋台メシは食わず嫌い。一生のうちで、おいしいものを食べられるチャンスの1/3を逃しているとか言われるけれど、屋台でなくても食べられるのならそちらでと思っている。
もう一つ、「おかゆ」って病気のときに食べるものと思って育ってきた。健康ならごはんがおいしいから、「おかゆ」にする必要性を感じないし、いくらアンコウ鍋のシメの「ゾウスイ」がうまいからといっても、そこに至るプロセスというものが必要だ。いきなりゾウスイではありがたみが薄れる。
ということで、人生初体験のピータンと豚肉の「中国おかゆ」。トッピングは豆腐乳、ザーサイ他。
プレートには「おかゆ」以外に小麦粉を棒状に揚げた「ユーティアオ(油条)」、しいたけや青菜などのあんを包む「ツァイパオ(菜包)」、高菜・タケノコ・枝豆をあえた「シェツァイマウドウチャウドンスウン(雪菜毛豆炒冬笋)」。
うん、これなら飲茶のような楽しさで「屋台料理」が食べられる。
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帰って来たばかりなのに、同じメンバーで、またアラスカに行きたくてたまらなくなっている。
真冬の何もない雪山に来る旅人は、基本的にロマンチストなんだろう。
いつも旅は言葉にするのが難しく、自分が撮った写真でもこの気持ちを十分に伝えられないもどかしさを感じる。
ただ、今のこの瞬間にも、アラスカでは地球誕生以来、くり返されてきた自然の営みが粛々として続いているということ、そして何度でもそれを見に行きたい
・・・今思うのはそんなこと。またみんなで行けたらと思う。
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日本各地で大雪の知らせ。まだまだ、厳しい寒さは続きそう。どうぞ、健康管理にはご注意ください。
さて、年末年始に滞在したフェアバンクスも数年ぶりの大雪だった。
この3月には、また地球探検隊の別のチームがオーロラの旅に出かけ、マウンテン・ムース・ロッジに滞在の予定だ。そのツアーでは、アラスカ旅の経験豊富な隊長(自称)が率いるから問題はないと思うが、3月はフリージング・レインの時期でもある。
フェアバンクスの数年前の大雪の際は、積雪で電線が切れロッジは1週間の間、電気が回復しなかったらしい。つまり、電気なしのサバイバル生活となる。
主に大雪が降るのは11月から1月にかけてだが、春先に降るフリージングレインが危ない。
https://www.currentresults.com/Weather/Alaska/Places/fairbanks-snowfall-totals-snow-accumulation-averages.php
日本語では雨氷(うひょう、またはあめごおり)。真冬のフェアバンクスの雪は乾燥してサラサラで風が吹けば舞い踊るようなパウダー・スノー。その一方で、先のフリージングレインは、あらゆる物の表面を凍り付かせる。
道路は黒氷状態。スケートリンクに早変わりする。
当然のことながら、電線も着氷。重みで電線が切れ停電する。
マウンテン・ムース・ロッジには、メインのログ・キャビンには発電機はなく、別棟のヤートに小さな発電機が常設されている。
停電の場合、灯りはロウソクや懐中電灯でなんとかなる。問題は水。タンクで受けている水は、そこからキッチンや風呂の蛇口まではポンプで圧送している。停電ではポンプが稼働しないため、水や温水は断たれることになる。
下水については想像でしかないが、簡易下水だと思う。ロッジにはジャグジーも付帯しているから、かなり大きめの浄化槽なのだろう。なので、停電・通電にかぎらず、4名以上の人数だったら風呂じゃなくてシャワーで済ますというのがよさそう。温水はおそらく電気で沸かしてある。電気がなければ、薪ストーブで沸かすことも可能。また、キッチンのコンロはプロパンガス。なので、停電でも料理はできる。
山の中のログ・キャビンは、バスタブでの入浴を前提に建築しない。だからマウンテン・ムース・ロッジのジャグジーも、部屋の中に設置されていたりする。ベッドのわきのジャグジーを見ると違和感でいっぱいだ。基本的にアメリカの人々はバスタブを使う頻度が少ないからOKなのだろう。
なにより、真冬にアウトハウスにあるシャワールームを使うよりは、屋内のシャワーは天国のようにありがたい。
春先、雪解けとともに雪の下に埋まっていた冬中の家庭ごみの山が一斉に搬出されるらしい。その雪解けまであと3ケ月。冬眠中のクマも、そして、人々もみんな暖かい日差しの春を待ち焦がれている。
・・・I will survive.
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シアトルの大都会の夜景。それを過ぎると飛行機の窓から見えるのは、闇に沈むツンドラの黒々とした地表だ。数時間、アラスカの夜を飛び続ける。運が良ければ飛行機の窓からノーザンライツの怪しい光の舞が見られるそう。
窓に顔をつけて眼下を見下ろしていると、凍てついた山々や氷河の陰影がおぼろげに浮かび上がり、そんな原野の中に時折ポツンとかすかな明かりが見える。
あの灯りのところでは、だれかが暖かい暮らしをしている。
この土地に絵葉書のような景色はない。見栄えのしない灌木がぽつんとあり、秋には紅葉するであろう地衣類や蘚苔類の上を雪が埋めているだけだ。ぼくはこんな景色が好きだ。
フェアバンクス市内を抜け、アラスカ2号線に入ってチナ温泉を目指すダッチバンの中で、ドライバーのボブがフロントガラスに広がる荒野をを指差し、この辺でムースをよく見るんだと言う。
ムースとはヘラジカ。北アメリカでムース(moose)と呼ぶ。体長240-310cm。肩高140-230cm。体重200-825kg。シカ科最大種。オスは名前のとおり、ヘラのような角をもつ。体が大きいだけでなく、ウシのように太い首と大きな胴体、ラクダのように長い顔、ロバのような長い耳をもつ、変わった姿のシカだ。足はほっそりと長いので、ウマのようにも見える。
宿泊したロッジの女主人のコリーンも、開口一番にムースには気を付けてと言うほどアラスカ住人とは身近な存在の野生動物だ。牝鹿が子鹿を守ろうとする冬から春は、クマよりも危険な動物だ。
ヘラジカは見かけほど大人しくはない。米疾病対策センターは、鹿やオオツノジカやヘラジカのような野生哺乳類の攻撃による死亡事故は毎年約50件発生していると見積もっている。これに動物との自動車衝突事故を加えると、死亡事故件数は一気に200件以上に跳ね上がり、物的損害は11億ドルに上る。
特に、子連れのムースは危険だ。牝鹿は子鹿を守るためなら一切を顧みない。
コリーンも、ロッジに帰る途中にムースを見かけたら、わざわざ遠回りしてでもムースを避けると言っていた。野生動物との遭遇による事故は予防が大切だ。ヘラジカや鹿の匂いのするムスクのオーデコロンなどもってものほか。
ちなみに、ムースに遭遇したときの対処法。ムースの態度や耳の位置が変化したり、脚を踏み鳴らして怒り出したりしたら、ゆっくりと後退して逃げること。
じわじわ後退しながらムースに向かって大声で叫び、大きな音を立てておどす。野生動物には背を向けてはいけない。もし前足の蹴りでノックアウトされたら、頭を覆って出来るだけじっとしているのがいい。相手が動かないことを確認すると、ムースは離れていくそうだ。
ムースは道路に飛び出し交通事故を起こす。体重が700㎏にもおよぶ大型なためにしばしば深刻な人身事故につながる。衝突すると車のバンパーが当たった衝撃で脚が折れ、巨大な胴体が上方から運転席を押しつぶす。
交通事故で死んだムースは、食肉として利用されるらしい。事故が起これば、事前に登録した引き取り希望リスト順にしたがって、警察から電話が来る。事故はムースが目視しずらい夜間に起こることが多く、また、その身体は巨体。1トンのピックアップトラックで引き取りに行くとして、どうやって道路わきのその巨体を持ち上げるんだろう?
やぱ、チェーンブロックとか使うんだろうか。あるいは10人ぐらいの総出でトラックの荷台に積み込むとか。ジビエの肉をただでもらえるとしても、その入手はハードルが高そう。。
「南部の木には奇妙な果実がなる/飛び出した眼 苦痛に歪む口/太陽に腐り 落ちていく果実/奇妙で悲惨な果実」(「奇妙な果実」ビリー・ホリデイ)
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