「蘇れ・・・! 骨のあるヤツ!」
恐竜化石をモチーフにした「ダイノゾーン」において、「おまえ恐竜じゃないじゃん!」とツッコミを入れたくなってしまうのが、サーベルタイガーをモチーフにしたダイノソルジャーのダイノサーベル(DZ-4、ダイノサーベル、980円)でござる。
本品は1998年にバンダイより販売された「ダイノゾーン」初期販売商品の1体で、御求め易い小型商品でござる。
中型・大型恐竜中心の商品展開において、小型商品に小型恐竜を選ばなかった理由としては、商品バリエーションと見た目の差異を明確にし、商品サイズ的にも大型商品との大きさ対比を示す納得ができるモチーフであると感嘆するでござる。
そう! 恐竜に拘らないで他の動物化石もモチーフにすれば後の商品展開も自由になるでござる。
故に! ただ「ビーストウォーズ」をパクった印象の強い「ダイノゾーン」でござるが、それなりにオリジナリティと工夫を凝らしている点は評価したいでござるが・・・
販売時期が露骨だったでござるよな。 (笑)
まあ、人気商品に便乗するのは何処のメーカーでもスピードが大事でござるが、今回はタイミングが悪すぎてパチモン扱いになったのでござる・・・
もう2~3年ずらしてTVアニメを絡めて販売していたら国内事情も変わっていたかもしれないでござるよな。 (?)
まあ、「ビーストウォーズ」でも商品化されていない、サーベルタイガーをモチーフにした事は感心するでござるが、商品はクリアーアーツとメタリックな骨格の御蔭で騙されているのでござるよな。
意外と本品は遊べない上にボールジョイントの可動範囲は狭く、外れやすい欠点もあるのでござるよ!
本品の肝であるダイノモード(サーベルタイガーでござるが・・・ )から人型のプログレスモードに変形するプログレスチェンジも、たた立ち上がった感じが強いのでござるよな。
まあ、確かに四足歩行から二足歩行に進化し、後足を押し込む事により胴体に収納された頭部が現れるのでござるが・・・
面白味の無い変形でござる。
う~む・・・ 「ビーストウォーズ」商品は変形が難しいという意見を取り入れた誰でも出来る簡単変形なのでござろうか。 (笑)
まあ、簡単変形は良しとするにしても、同じボールジョイントを使用するのであれば、首にもボールジョイントを仕込んでもらいたかったでござるな。
なお、ダイノサーベルは、ダイノソルジャーのなかでは最小ボディで、隠密性が高く潜入捜査に優れた忍者タイプのプログレス戦士だそうで、尻尾はタイガーウィップとして武器になるでござる。
尻尾には関節があるために、それなりのポーズがつけられるのでござるが、尻尾武器は「ビーストウォーズ」でも散々使用されているためにオリジナリティは無いでござるな。
しかし、赤いボディは主人公ぽいイメージもあり、物語の作り方によっては若さが優先し暴走する熱血型の主人公キャラで通用しそうでござるな。
まあ、キャラクター的なカラーリングでは赤でも良いのでござるが・・・
骨とか化石をイメージした場合は銀色とかグレーとかのメタリックの方が似合うのでござるよな。 (笑)
無論、同系列のカラーリングだと個性を主張できないので、難しいところでござる。