1993年、日本プロサッカリーグが発足した年の流行語には「Jリーグ」が選ばれ以後「J〇〇」と何でもかんでも略すような風習が付いてしまったでござる。
無論1994年展開の勇者シリーズ第5弾「勇者指令 ジェイデッカー」もモロに影響を受けた作品でござるし、登場勇者ロボでさえ露骨なデザインを取り込んだJリーグブームちゅーのは異常だったでござるが、人気素材を何でも取り入れるのは玩具タイアップアニメの宿命でござる。 (笑)
今宵はブレイブポリス所属、形式番号BP-304型こと、
サッカー刑事・ドリルボーイ(建設合体4、ドリルボーイ、1980円)の紹介でござる!
本品は「勇者警察 ジェイデッカー」商品として、単体販売とビルドチーム(建設合体、ビルドタイガー、4980円)との4合体セット(超建設合体、スーパービルドタイガー、6960円)の2種が販売されており、箱以外の本体仕様には違いが無いようでござる。
ドリルボーイは、その名の如く勇者シリーズ伝統のドリルタンクに変形する定番の勇者ロボでござるが、本シリーズのドリルの立ち居地は3体合体の2番勇者ロボをパワーアップ合体させる4体目の増援勇者ロボでござるよな。
まあ、建設車両で構成されたビルドチームの増援メンバーでござるからドリルタンクは違和感が無いものの・・・
「ドリルは男のロマン!」
を理解する熱い心の持ち主、冴島十三警視総監の完全な趣味でござろうな。 (笑)
なお、タテマエ上はビルドタイガー合体時における装甲・防御力強化などでござる。
商品ギミックはドリルの回転やキャタピラの回転は無いものの、転がし走行とサッカーボール型ミサイルのサッカーボムを発射するでござる。
更に飛行形体(ジェット機モード)に変形する訳でござるから趣味丸出しのデザインでござるよな! (笑)
まあ、拙者としては・・・ 造形的には、もうチョット翼が大きかったり、機体後部に噴射口が設けられていればドリルジェットとしての説得力のあるデザインなのでござるが・・・
「翼という概念に縛られているかぎり人間は飛ぶことができない!」
「空を飛ぶのは、飛びたいと思う強い意志だ!」
と云う、航空力学を全く無視した熱い想いを形にしたデザインなのでござろうな。 (笑)
ホント!趣味の力とは怖ろしいものでござる。
不可能を可能に変えてしまう力は勇者の所業と何の変わりも無いでござるよな。
ドリルボーイの変形は、4体合体時の増加装甲パーツも兼ねているので分割式のブロツク変形方式を採用した組み換え変形でござる。
ロボットモードのデザインは警察用ロボとは思えぬドハデなデザインで、数ある変形ロボット玩具でも胸部にサッカボールを配置した商品は稀に見るデザインでござる。
設定では新素材ブレイブニュウムY製のボディである為に強固なボディでござるから商品はサッカー選手に似使わないほど立派な体格をしているでござる。
TVアニメの作画では程よい体型なのでござるよな。
商品付属品は、警察手帳とリボルバー式制式拳銃が標準装備されており、固有武装は脚部のマシンガンより発射されるサッカーボムでござる。
更に、胸部のサッカーボールはダミーでござるが、サッカーボムと同サイズのプラスチック製塗装済みサッカーボールが別個に付属するでござる。
サッカー属性のロボット玩具では必須の付属品でござるが、勇者ロボにおいては初の付属品であり、合体や単体ギミックに関わるパーツではなく只のアクセサリーパーツなのでござるよな。
まあ、これぞサッカー刑事たる必然性パーツでござるよな。
なお、パッケージには的(ペーパーターゲット)が印刷されており、サッカーボムによる的当てゲームが楽しめるでござる。
さて、本品に付属する白い連結パーツは、4体連結時に使用する合体用パーツで、突撃技であるタイガーギムレットでは先頭を担当するでござる。
スーパービルドタイガーでは5分割され、胸部及ぶ脚部の増加装甲パーツとなり、翼はパワージョー(建設合体2、パワージョー、1500円)のキャタピラと組み合わせて翼となるでござる。
なお、超建設合体の紹介は後日に回させていただくでござる。
まあ、個性豊かなブレイブポリスの中に有ってもドリルボーイが一番個性的デザインで他のシリーズでも類を見ない勇者ロボでござるよな。
ただ・・・ 残念なのは、他のビルドチームのメンバーと比べてしまうと、TVアニメとは異なり大柄な事でござる。 (残念)