ごきげようでござる!
日本での映画「TRANSFORMERS THE MOVIE」は諸事情で日本での公開は行われず、そのまま「戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマー2010」がスタートしたでござる。
時間経過がバッサリ切られたものの、新キャラクターの導入には問題がなかったのでござるが・・・
ただ一人・・・ 映画版の主人公であったサイバトロン・騎士
ホットロディマス(C-78、ホットロディマス、1500円)の存在に違和感を感じたでござるよ。
そう・・・ 玩具は普通に販売されたのでござるが、「2010」本編では既にロディマスコンボイ(C-77、ロディマスコンボイ、2200円)として登場していたので、映画を見ていないと彼の存在理由が分からない商品だったのでござるよな? (笑)
商品は1987年に販売された「戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマー2010」仕様の商品でござるが、同じく販売されたフューチャーカー仕様のサイバトロン商品では断トツに完成度の高い商品だったのでござるよな。
当時は何故にTVに登場しないキャラクター(劇中では、総司令官の任を解かれたとき一時的に戻る姿)が、総司令官であるロディマスコンボイより商品完成度が高いのは何故でござろうと疑問に思ったのでござるが・・・
後に映画を観た事で全て納得したでござる。
流石は映画主人公! 開発陣も力が入る訳でござるよな。
しかし、玩具開発では日米の連携は取れておらずホットロディマスがロディマスコンボイにバージョンアップ(同一人物)するとは知らずロディマスコンボイは設定画のみを参考にしたために老け顔の商品になったのでござるよな。 (笑)
後にタカラ側も事情が分かっていれば、ロディマスコンボイは別の設計にするべきだったと後悔しているようでござる。
さて、商品は如何にも主人公らしいフューチャーデザインのスーパーカーで、後のトランスフォーマー商品に大きく影響を与える事になるのでござるよな。
商品ギミックは、特質すべきものはないでござるが武器パーツ(フォトンレーザー)をフロント部のエンジンに取り付けたアタックモードを再現できるでござる。
ロボットモードの変型は簡易でござるが、プロポーションの良さは他の2010商品の中でも屈指の完成度誇り、何度も再販されるだけの人気はあるのでござるよな。
なお、本品の大腿部正面にはシールを貼るように指示されているのでござるが、正面に貼ると変型時に剥がれてしまう欠点があるので拙者は大腿部側面に貼っているでござる。
しかしまあ、商品は完成度が高いとは言え、1986年当時でござるから可動箇所も少なく武器パーツも当時の米国安全基準の為にミサイル発射ギミックは搭載されていないでござる。
武器パーツはデザインの異なるフォトンレーザーが2種装備されるでござるが、細かな用途の設定は無いでござる。
ホットロディマスのキャラクター設定は典型的なアメリカンボーイで短期で口は悪いが、親切・鋭敏・有徳と時と場所が来たら、やる時は決める絵に描いたような主人公なのでござるよな。
まあ、ひじょうに分かりやすい性格でノリがよく、常にヒーロを求めるアメリカ人らしい主人公でござる。
しかし彼はスーパーカーに変型するにも関わらず、最高時速が193kmと他のオートボットと比べると遅い欠点があるのでござるよな。 (笑)
まあ、米国ではリーダーとなる人材でも完璧な人間(?)などいないと言う事を強調したかったのでござるかな?
しかし、誰でもがヒーロに成れる米国の主人公事情と異なり、日本では主人公は選ばれた存在志向が強く、本品の役職も戦士ではなく、「騎士」という特典も付いておりマトリクスに選ばれた存在である事を強調しているでござる。
そう、海外名であるホットロッドではなく、ロディマスコンボイ(海外名、ロディマスプライム)を関連するホットロディマスに変更された経緯は主人公・・・ 総司令官と同一人物を強調する名前なのでござるよな。
まあ、日本のファンでも彼をホットロディマスと呼ばず、ホットロッドと口承するファンもいるので、後の偉業よりも現在に重点を置いたホットロッドの方がシックリ来る名前なのでござろうな?
無論拙者も映画を見るまではホットロディマスだったでござるが、映画本編を観ればホットロッドの方が好いと思うのでござるよ。
いや~不思議なものでござるよな。 (笑)
トランスフォーマー ザ・ムービー [DVD] 価格:¥ 3,990(税込) 発売日:2001-01-25 |