ごきげんようでござる!
映画版「トランスフォーマー / リベンジ」は従来の変形玩具だけにとどまらず、劇中登場のキャラクターのアクションフィギュアと組み合わせたヒューマンアライアンス(人類同盟)の新カテゴリーが登場したわけでござるが、オートボットと人類の共闘を具象化した商品はよいのでござるが、流石にディセプティコン側じゃ難しい商品だろうと思われていたのでござるが・・・
バリケード&フレンジー(RD-24、ディセプティコンバリケード&フレンジー、5250円)が販売されたでござる!
ちゅーか・・・ バリケード&フレンジー(MD-02、ディセプティコンバリケード、2310円)は、前作映画「TRANSFORMERS」登場のキャラクターで「トランスフォーマー / リベンジ」には直接登場していないのでござるよな。
いや~ その手があったか、と云う裏技でござるが・・・
そもそも、フレンジー自体、人間じゃないのでヒューマンアライアンスの商品名の意味的には間違っているのでござるよな。 (笑)
本品は2010年に「トランスフォーマー / リベンジ」商品として完全新作で作られたヒューマンアライアンスでは4弾めの商品であり、ディセプティコン側の商品としては初と成る商品でござる。
パッケージは前作映画での、フレンジーの回収におとずれたバリケードの初登場時をイメージしているようでござる。
が・・・ 日本販売版は、映画後日談であるN.E.S.T.商品と同じ扱いで、N.E.S.T.シールとパーフェクトガイドが付属するでござる・・・ う~む・・・N.E.S.T.商品ではないのに、N.E.S.T.扱いで、しかもオートボットのエンブレムでござるからイロイロと間違っているのでござるよな。
まあ、付属のシールはバリケードに貼られたディセプティコンのエンブレムの方がファンとしは嬉しいものでござるが・・・ そこまでサービスに回せないのがタカラトミーの残念な販売促進でござる。 (笑)
さあ、先ずは前作の映画公開前はデザイン等で散々叩かれたディセプティコン軍団所属の諜報兵、フレンジーでござる。
映画本編での孤軍奮闘する活躍が認められて多くのファンを生み出したでござる・・・
その為か、「トランスフォーマー / リベンジ」本編にも標本(死体?)として登場したでござるよな。 (笑)
本品は骨太な造形とグレーのボディカラーの為に少々劇中とはイメージが異なるでござるが、モトネタを知っていればフレンジーと分かる造形で、ヒューマンアライアンス共通の1/24サイズで製作されているでござる。
なお本品は、MD-02版バリケード付属のフレンジーと同じく、収納形態に変形できるでござる。
流石、トランスフォーマーと言いたいでござるが・・・ ヨガとかの軟体な人間なら再現可能な変形でござるよな。 (笑)
サリーン S281マスタングのポリスカーに変形するディセプティコン軍団特攻隊員(追跡兵?)、バリケードは前作映画を代表するディセプティコン兵士でござるが、劇中では生死不明で終幕を迎えており、「トランスフォーマー / リベンジ」本編では登場しないでござる。
しかし、玩具の世界では生き残っているようで、リーコンバリケード(MD-20、リーコンバリケード、2310円)やインテロゲーターバリケード(限定版、インテロゲーターバリケード、2499円)などが販売されているでござる。
さて、本品は前作映画版の姿を再現しているでござるが、拡大設計ではなく、変形方法やパーツ割などが異なるでござる。
商品サイズはバイナルテックと同じ1/24でござるが、バックミラーやホイール部分などの細かい箇所が塗装されていないでござる。
まあ、「バイナルテック」と云うよりも海外展開の「オルタネイターズ」に近い感じでござるが、販売価格を考えれば、ダイキャストボディよりもプラスチック製ボディの方が安いので正解でござろうな。
しかしまあ、どちらにせよ同一スケールのフィギュアを乗せられる仕様は、「バイナルテック・アスタリスク」や「キスぷれ」と同じなので世界観が異なるでござるが、絡めやすいので賛成でござる。
さて、バリケードの運転席にフレンジーが、そのまま座っている姿は異様な光景でござるが、仕様故に仕方が無い事でござる。
しかし、そこはトランスフォーマーでござるから、運転席ではなくMD-02版と同じくバリケードのフロント部分に収納可能なのでござるよな。
まあ、イメージ的には運転席よりフロント部に収納されている方が似合うでござる。
なお、本品のフロントバンパーに折りたたまれた武器はヴィークルモードでも展開可能なのでござるが、なんとなく劇中で使用したブロームアーム(キャプチャーアーム)風に見えるのでござるが、説明書では説明されていないでござる。
ブロームアームは映画オリジナルの演出だったようでござるが、インテロゲーターバリケードでは、フレンジーをプローブアーム・ユニットと交換することで再現しており、本品は両方の収納ギミックを一つに再設計したものでござろうな?
さあ! ロボットモードの変形は大型化した事により、MD-02版とは異なりパーツ割の解釈も別物でござる。
しかも、変形各所には連動変形(オートモフ)が数箇所組み込まれており、「リベンジ」商品ながら前作のキャラクターである事を強調したギミックは泣かせるでござるよな。
なお、頭部は劇中デザインに似せているそうでござるが・・・ 口が大きく開くなどの表情が変えられるでござる。
しかし・・・ 何かイメージが異なるでござる。
う~む・・・ カラーリングを変えればバリケードではない、誰かで販売されそうなデザインでござるよな。 (笑)
さて、本品の可動部分は多く、申し分ないのでござるが、股関節部分の可動は少々クセが有る為にポーズが付けずらいでごる。
しかし、左腕の武装は劇中仕様のスピニングソーブレード(後輪)で製作されており、折りたたみや回転は手動でござるが、ボタン(給油ハッチ)操作で後輪が飛び出すなどのギミックが組み込まれているでござる。
格闘戦型のトランスフォーマーらしいギミック故に、ミサイル発射ギミックは無いでござる!
飛び道具に頼らない男らしい商品なのでござるが・・・
パートナーが火器系統(ミサイルランチャー)の武器操作を担当して共に戦うを具象化したヒューマンアライアンス商品でミサイル発射ギミックが無いのは如何なものでござろうか?
本品の場合は右腕のシートにフレンジーを乗せた場合、左肩の武器(スモークランチャー?)を展開できるのでござるが、右腕が使えなくなるので格闘戦には不利でござる。
無論、背中に乗せる事も可能なのでござるが・・・
武器操作を担当しようにも、武器が無いのでござるよな。
う~む・・・ はっきり言って乗っているだけなので、格闘戦主体のバリケードにとっては邪魔者でござるよな。 (笑)
しかし・・・ 商品コンセプトを考えれば、ヒューマンアライアンスを発展させれば、ヘッドマスターの完全リメイクも可能でござるよな。
拙者的には1/24スケールでヘッドマスターをリメイクしてもらいたいでござる。
しかしまあ、ヒューマンアライアンスのカテゴリーでは少々疑問があるでござるが、バリケードとフレンジーのコンビネーションを考えれば間違っていない商品でござる。
なにより、人間では不可能な胸部に収まって武器(?)を操作する芸当はトランスフォーマーである彼らにしか出来ないコンビネーションでござるよな。
まあ、見ていて必然性が有るのか無いのか微妙でござるが・・・
情けなくも、可愛い、ホノボノとした商品でござる。 (笑)
ヒューマンアライアンスの意味を深く考えなければ問題は無い商品なので、ディセプティコン陣営でも第2弾の販売を期待したのでござるが・・・
映画本編での組み合わせを重視すると該当ペアが無いのが現状でござる。
ならば、サイドウェイズ(RD-05、サイドウェイズ、2415円)&アリス(未販売)のような組み合わせにするか、まったく別のシリーズを強引に押し込むかでござるかな? (笑)
拙者としては別シリーズでも、ヒューマンアライアンスを展開してもらいたいので、今後の展開に注目でござるよな。