「人間一皮剥けば皆同じ!」
の言葉の如く骨だけになってしまうと個性も区別も分からないもので、動物でも骨だけに成ると見た目の判別は難しいでござるよな。
しかしまあ、世の中には骨格標本やガイコツなとを模した玩具や日用品などの重要は多いようで、変形ロボット玩具にも骨格をモチーフとした商品も存在するでござる。
が、骨格をモチーフとした場合は組替え変形式でないかぎり変形後のシルエットを大幅に変える事は難しいようでござる。
今宵はバンダイが「ビーストウォーズ」に対抗した「ダイノゾーン」よりトリケラトプスの化石より変形(プログレスチェンジ)するダイノソルジャー戦士、ダイノトリケラ(DZ-6、ダイノトリケラ、1980円)の紹介でござる!
本品は1999年に「ダイノゾーン」商品として販売された、正義のダイノソルジャー側中型商品でござる。
青色メタリックとクリアグリーンのボディは化石の骨格標本と云うよりもメカニックに近い感じでござるが、特長有るトリケラトプスのシルエットは再現できているでござる。
ビーストウォーズ商品との差別化を図った化石戦士でござるが、メッキとクリアパーツの組み合わせはグロくてもカッコイイ非生物感を表現した先見の明があったようでござるな。 (笑)
しかも、レバー操作により首を左右に振るアクションギミックが盛り込まれているのでござるが・・・ はっきり言って、本ギミックは無駄というかムリヤリ組み込んだおかげで恐竜形体(ダイノモード)から人型形体(プログレスモード)の変形に支障を与えているのでござるよ。 (笑)
「恐竜型から、人型へダイナミックに変形!」とキャッチコピーが記されているのでござるが・・・ まあ、たしかにダイナミックと言えばダイナミックな立ち上がっただけの印象の有る変形でござる。
関節にボールジョイントを使用した設計ながら、変形方法はビーストウォーズ以前の変形ロボット玩具の設計思想なのでござるよな。
ただ、トリケラトプスの頭部クリアパーツ越しにダイノトリケラの頭部が覗けるデザインは良いのでござるが、トリケラトプスをイメージさせる為に青鼻にしてしまったことがブサイクでござる。
まあ、胸部に恐竜の意匠を飾るのは定番でござるが・・・ 本品はトリケラトプスの頭部で顔を隠すコンプレックスが有ると深読みしてもよいような感じで、バランスが悪いのが残念でござる。
せめて、商品サイズ的には腕や尻尾のアレンジが合っても良いのでござるが何の工夫もないのが残念でござる。
ダイノトリケラの設定はダイノモードの体長は8メートル、プログレスモードでの身長は5.83メートル、体重は5.8トンと記載されているでござるが、性格は「へこたれないタフガイ」だけでござる。
専用武器はトリケラトプスの角を外した「ホーンダガー」でござる。
これがホントの取って付けたような武器でござるな。 (笑)
まあ、恐竜化石の骨格を変形させる訳でござるからアレンジは苦労したと思いたいでござるが、なにぶんビーストウォーズ商品と比べてしまうと全体的に劣っている感じでござる。
今、改めて設計しなおすと満足のいきそうな商品になると思うのでござるが・・・
流石に「ダイノゾーン」をリニューアルする需要は無いでござるよな。 (笑)