ごきげんようでござる!
1986年度展開のトランスフォーマーは映画「トランスフォーマー・ザ・ムービー」を公開する為に舞台を地球から宇宙に移した結果、ヴィークルモードも地球産現行車両からSF色の強いフューチャーカーなデザインが求められたでござる。
サイバトロン情報員、ブラー(C-79、ブラー、1500円)もフューチャーデザインなスーパーパーカーに変形する次世代戦士の一人でござる。
日本では映画「トランスフォーマー・ザ・ムービー」の一般公開が遅れた為に映画設定時の2005年より5年後の世界を舞台にしたTVアニメ「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010」商品として販売されたでござる。
なお、商品上は海外版も日本版も同じでござるが、本品に付属するキャラクターカードは出荷時期によりデザインが異なっているかもかもしれないでござる?
本品のヴィークルモードはスーパーカーと記載されているでござるが、ホバータイプのヴィークルちゅーかエアーカーとも呼ばれるSFメカであり、1980年代のSF感ではヒューチャーカーと言えばタイヤが無い車で宙に浮いて移動するメカニックだったでござるな。
まあ、現在のSF感で言えば本デザインも1960年代頃のレトロヒューチャーなメカニックと大差が無いかもしれないでござる? (笑)
商品は現代だとSF感を強調する為にクリアパーツを多様するものでござるが、本品にはメッキパーツやクリアパーツが使われていない為に大味な造形でござる。
付属のシールを貼りつけたところで完成度があがるはずもないので貼っていないでござるが、一応コレでもアニメデザインに忠実な造形なのでござるよな。 (笑)
商品では、車輪が造形されているので転がし走行は可能なのでござるが、ヴィークルモードでは付属の武器パーツ(エレクトロレーザー)は余剰パーツであり、ハズブロの指示でミサイル発射ギミックも無くしたものでござるから遊び応えの無い商品と化しているでござる。
しかも、当時は当たり前であったダイキャスト製パーツを使用した重量感も無駄な感じがしてしまうでござる?
ロボットモードも前から見る分には劇中デザインに頑張って似せているのでござるが、全体的にボリュームがない造形でござる。
しかも、本品のデザインは米国側のデザインである為に当時の日本人には好みが合わなかったようでござる?
商品の顔はハンサムな造形でありクールなキャラクターだと思ったらTVアニメでは早口で落ち着きが無い二枚目半のキャラクターだったのでござるよな。 (笑)
しかも、パッケージ等のキービジュアルのイラストではチョンマゲのお侍さん風な感じで描かれていたりするのでギャップが激しいのでござるよな。
なお、ブラーの設定はオートボット最速のスピードで情報収集と伝達任務を確実にこなす有能な諜報員(自称)でござるが明るく早口で落ち着きがなく、ときとして臆病風に吹かれるなど若干信頼性に欠ける性格でござる。
能力値は体力(7)、知力(8)、速度(10)、耐久力(5)、地位(7)、勇気(8)、火力(7)、技能(5)であり武器はマイクロサーキットを逆流させて敵を動けなくするエレクトロレーザーでござる。
本品はトランスフォーマーでは初(?)となる左手に盾を保持したサイバトロン戦士(C-81、レックガー1980円、説もあり?)でござるが、膝が曲がるにも関わらず可動範囲が狭い為にポージングが難しい商品でござる。
拙者的には当時の2010商品ではは頑張っているハズと思うのでござるが、アニメ本編のイメージを伝えずらいのか、1987年に金型を改修してターゲットマスターと成ったブラー(日本未販売)は販売されず、トランスフォーマーコレクションとしても再販されないなど悲運なトランスフォーマーの一人なのでござるよな?
なお、拙者はブラーをTVアニメ版(声、山口健)で見ていた為に初めて映画を見たときには英語(声、ジョン・モシッタ2世)でも早口で喋り、ロボットモードの動きも残像を残して素早く動く作画には大変驚かされたものでござるよ。
流石は映画制作費40億円も貰って使い切れなかった映画だけのことは有ると関心したものでござる。 (笑)