ごきげんようでござる!
2006年に海外展開された「TRANSFORMERS CLASSICS」版バンブルビー(日本未販売)は、その後の別シリーズでイロイロとカラーリングを変更して販売される商品となったでござるが、各シリーズで販売されるバリエーションにも御国事情が反映されていたりするでござる。
今宵はクラシック版バンブルビーの金型使用による「トランスフォーマーユナイテッド」版オートボット・高速戦闘員、バンブルビー(UN-07、バンブルビー、2415円)紹介でござる!
本品は2010年12月に国内販売された商品でござるが、同年展開の「トランスフォーマーアニメイテッド」の影響もありメタリック塗装仕上げで販売される事になったでござる。
なお、本品と同じ金型を流用して2011年に「TRANSFORMERS REVEAL THE SHIELD」商品として販売されたバンブルビー(日本未販売)は黄色の成型色でござるが、劇場版バンブルビーをイメージして黒い2本線が描かれて販売されたでござる。
一応同じバンブルビーでござるが、日本販売の本品は「戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマー」版の初代バンブルー(11、バンブル、500円)をイメージしつつも、前シリーズであるアニメイテッド版バンブルビー(TA-02、バンブルビー、2415円)を意識したためか、役割が情報員から高速戦闘員に変更されているでござる。
う~む・・・ 「トランスフォーマー ユナイテッド」は新たなアイテムによりトランスフォーマーの歴史を振り返る玩具展開のみのシリーズのはずでござるが、いくら前作が好評だったとはいえアニメイテッドの設定とゴチャ混ぜにしてしまうのは若干違和感を感じるでござるな。
本品のヴィークルモードは地球に来たバンブルビーが地球のコンパクトカーをスキャニングしたアースモードという設定でござる。
日本限定のメタリック仕様は悪くないのでござるが、なんだか成金趣味丸出しで下品に見えてしまうでござるが・・・
やはり、最初に見たときの印象は「これからはゴールドバクと呼んでね!」だったでござるよな。 (笑)
さて、本品のメタリック塗装は黄色の成型色の上に銀色で塗装し、更にクリアイエローを上塗りする事でメタリック感を再現した商品ゆえに塗装部と未塗装部分の差が目立つ商品になってしまっているでござる・・・
本品のヴィークルモードでは転がし走行以外に付属のジェットスキー用キャリアーを牽引可能な設計に成っているでござる。
設計思想は悪くないのでござるが、やはり高速戦闘員の役職には若干似合わない装備なのでアニメイテッドの役職を引き継ぐ事はなかったでござるよな?
しかしまあ、拙者的に一番残念だったのが、本品のボンネット部分の塗装が剥げており、下地の銀色が見えてしまっていることでござる・・・ (泣)
おそらく製造時につけられた傷でござるが、変形玩具で重ね塗り塗装を行えば塗装が剥げてしまうことなど想定内のはずでござるから、拙者的にはメタリック塗装仕上げは若干敬遠したいものなのでござるよ・・・
本品は通販で購入したものでござるから、塗装剥げを確認できなかったのが残念でならないでござる!
ロボットモードも同様にメタリック塗装仕上げは悪くないのでござるが、肩や脚部などの未塗装部分が目立ってしまうのが残念でござる。
海外販売品よりも送れて販売される為、先行して海外版を買い、更に日本版を買った御仁からすれば日本版との差異はコレクション的に嬉しいものでござるが、よくよく考えるとコアなコレクターに日本版も海外版も買わそうとするいやらしい販売戦略でもあるでござる。 (笑)
コレクター的には喜んでいいのか悪いのか悩める販売戦略でござるよな・・・
これど、更に付加価値があれば良いのでござるが、基本的にはメタリック塗装仕上げとパッケージ以外の違いしかない商品でござる。
さて、ユナイテッド版バンブルビーの能力値は体力(5)、知力(8)、速度(9)、耐久力(5)、地位(5)、勇気(10)、火力(6)、技能(8)と設定されており、アニメイテッド版の設定を引き継いでいるでござる。
しかし、商品的には武器パーツもアニメイテッド版の要素は全くないので設定で誤魔化すオヤクソクで正当化しているでござるな。
それが、付属するジェットスキー用キャリアーでござる。
ジェットスキー用キャリアーは変形してバンブルビーの飛行用ウィングになるでござる。
設定では、バンブルビーは、力や火力で勝負するのではなく、小さく身軽な身体を利用した攻撃や、地球で身に着けた自慢のスピードを最大限に活かして敵と戦うそうでござる。
性格はオートボットだけでなく、地球人や他の星の人達等と仲良くなれる明るく友好的な性格であり、今回は新たに飛行ユニットを備えた事により、空での戦いでも活躍できるようになったそうでござるな。
まあ、もともとの初代設定であれば、水中戦も特異なはずでござるが、本品の元ネタとなる飛行ユニットの装備はアクションマスター版バンブルビー(日本未販売)のヘリパックであるために、クラシック版で再現された以降のバンブルビーは自力で飛ぶ事は出来ないが、飛行能力を得る事になるでござる。
一応、トランスフォーマーの歴史を振り返る本品のコンセプトとしては、初代バンブルビーからゴールドバグ(C-97、ゴールドバック、500円)およびアクションマスター版やG2版(日本未販売)まで再現した商品という事になるのでござるかな? (笑)
商品的には武器パーツが無いなどの不満もあるでござるが、商品的には完成された設計である事は間違いない一品でござる。
日本では「トランスフォーマーユナイテッド」は新シリーズまでのつなぎ的扱いでござるが、数量限定などというキャッチコピー無に、いつでも買える定番商品化を目指すべきだと思うのでござるよな。
トランスフォーマーの日本販売戦略を見ていると残念でならないのが本音でござるよ。