18歳で天涯孤独の身となってしまった八雲御子。そんな御子の前に、叔父の雷土悟郎が現れた。
悟郎は住む場所とアルバイトを用意してくれる。訳あり物件に住み、部屋の履歴を帳消しにする、「ルームロンダリング」という仕事だ。
アルバイトを始めてから、幽霊が見えるようになった御子は、幽霊と奇妙な共同生活を送ることになる。そして、彼らのお悩み解決に奔走させられる。
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昨年あたりから劇場でよく見かける池田エライザさん。
・・・予告編で、です。
トリガール!
一礼して、キス
伊藤くん A to E
いつかきちんと見てみたい女優さんの1人でした。今回は主演作品ということだし、ものがたり世界もなんだか面白そう。鑑賞決定済作品でした。公開初日の7日、池袋シネリーブルに出向きました。
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御子の仕事(通算四軒目)は、1Kの部屋。青森出身のパンクロッカー公比古(渋川清彦さん)が自殺した場所。彼はあることが心残りで、死にきれず家にとりついている。その彼の姿を御子は見ることができる。
次の仕事は2Kの部屋。殺人事件現場である。ここにも、死にきれない被害者(光宗薫さん)が居る。
それぞれの部屋で、居残り幽霊たちは御子に姿を見られたことに気づき、御子とつながりができていく。
御子自身、死んだ人の姿が見れる能力に戸惑い、悩んでいる。彼女は自分の元を去った母親への複雑な思いを抱えながら生きている。
ものがたりは、殺人事件の犯人捜しと、御子の部屋(殺人事件の部屋)の隣人の虹川(伊藤健太郎さん)とのかかわりを通して進んでいく。ネタばれになるので、これ以上は書かないことにしよう。
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八雲御子(池田エライザさん)
お芝居をしているところを初めてちゃんと見たのだが、印象というか、何となく感じていた池田さんのイメージ(かわいくて、実年齢よりもちょっと大人な感じ。)とずれていた。「死んだ人が見えてしまう孤独な女の子」、いろいろな意味でこじらせている人を、こんなに生き生き表現できるとは思わなかった。
雷土悟郎(オダギリジョーさん)
御子を育てていた御子の祖母(自分の母親)に悪態をつく。不動産屋として、立ち退きを拒む家に嫌がらせをする。不法滞在の外国人相手に怪しげな商売をする。どの姿を見ても、見事なまでの「ザ・チンピラ」である。でも、悟郎は御子のことを心配している。彼は御子の母親(自分の姉)の消息を知る人物である。
御子にとっては、取っつきにくいけど優しい親戚のおじちゃんである。
二人のコミュニケーションはあまりよくとれていない。
二人の血縁者、御子の祖母役が渡辺えりさん。母親役がつみきみほさん。それぞれ、「ああそうだよな」と思わせてくれる存在感でした。
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テレビドラマ化されるようだ。でも、その前に劇場で見るべき作品。面白かった。ひょっとすると、ロングランになるかもしれない。