日本語だと「悪い(イヤな)予感がする。」だ。
SWシリーズで、”May the Force be with you.”と同じくらい有名なセリフである。 |
若き日のSOLOはこの言葉を口にしていたのか。
帝国軍が支配する時代。惑星コレリアで生まれ育ち、自分の力だけで生き抜いてきたハン・ソロは、銀河で一番のパイロットになるという夢を抱いていた。
宇宙に飛び出した彼は、チューバッカという相棒を得る。彼らは、幼なじみの美女キーラらと一緒に、危険な世界に通じたトバイアス・ベケットが率いるチームに加わり、壮大な冒険に身を投じる。(MOVIXの作品紹介)
エピソードⅣでどこかにくめない悪役のハン・ソロ。本作はその彼の若き日を描く作品である。6月29日公開の「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」を30日、いつものMOVIXで見てきた。
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これはSWではないのかもしれない
SWのものがたり世界に存在するハン・ソロ。エピソードⅣのラストのラストで、「賞金稼ぎの悪者」が真の姿ではなく「実は心やさしい人」が見えてくるハン・ソロ。その生い立ち、若き日のことはこれまで映画では描かれていなかった。その彼とチューバッカやランド・カルリジアンとの関係は、どうしてできあがったのか。SWを見続けた者にとっては、これだけでも劇場に出向く価値があると思う。しかし、本作はこれはこれまでのSWとは違う。正にハン・ソロを描くためだけの作品であり、大宇宙を駆け巡るドンパチはほとんどない。アメリカではあまり評価が高くないのは、そのあたりが原因の一つかもしれない。
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だから、ソロなのか
本作でハン・ソロという名乗りの由来が明かされる。よく考えたら、「ハン・ソロ」でワンセット。「ハン」や「ソロ」だけ考えたことはなかった。
ストーリー展開が早い
途中何度となく「だましだまされ」がくり返されるところは、これまでのSW(ローグ・ワンを含む)作品とはちょっと趣がことなる。
ハン・ソロを作り上げた(?)人たちとの出会い
IMDbのタグラインでは、こう書かれている。
During an adventure into the criminal underworld, Han Solo meets his future copilot Chewbacca and encounters Lando Calrissian years before joining the Rebellion.
そう。これはSWのものがたり世界に、彼が入り込む前なのだ。時間的にはエピソードⅠ・Ⅱ・Ⅲのどこかと並行し、Ⅳのモス・アイズリーのバーでルーク、ベン、C-3PO、R2-D2と出会う前*である。
ベケットを演じているのは、ウッディ・ハレルソン。申し訳ないがほぼ知らない。ハンは惑星コレリアで共に育った幼なじみ、知的かつ野心的なキーラに思いをよせている。
キーラはエミリア・クラークが演じている。クラークは、「Terminator Genisys」のサラ・コナーである。
この二人との出会いと、別れが、ハンの人生、人格形成に影響を与えている。特に後者は-もしあるとすればだが-続編への伏線になる登場人物だと思う。
ミレニアム・ファルコン
何故、ハン・ソロの持ちものなのか。ランド・カルリジアンとの騙し合いの結果なのだ。そして、ランドがミレニアム・ファルコンに固執する理由がある。
ランドを演じているのは、ドナルド・グローヴァー。エピソードⅤ・Ⅵのビリー・ディー・ウィリアムスもよかったが、グローヴァーも、かっこよく&「悪く」ていい。
音楽はおなじみのものと、ジョン・パウエルによる新作。所々ジョン・ウイリアムスによるものが含まれていて、うれしかった。
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なお、ソロは「いい予感がした」と言っている。
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*エピソードⅣの10年前である。