「岡山といえば桃太郎、桃太郎といえば岡山」だが
今朝の天気予報では、気温は29℃を記録するとのことであったが、まさにその通り暑い一日だった。まちを歩く姿には、半袖が目立っていた。水が恋しい夏の暑さだ。そうした中、岡山駅前の噴水の周辺には、たくさんの姿が見受けられた。加えて、GW後半の四連休初日であり、大変な賑わいであった。岡山駅前の桃太郎も、暑さに耐えてたって、全国からのお客を迎えている。
さて、岡山駅玄関口に立っている桃太郎であるが、「岡山といえば桃太郎、桃太郎といえば岡山」と言われているが、岡山の地で桃太郎に関して、いささか憂鬱なことがある。
近年やっと、ちくわ笛で有名な住宅正人さんが館長を務める「桃太郎のからくり博物館」(倉敷市)が開設した。また前岡山民俗学会理事長の立石憲利さんが、全国に伝わる桃太郎話を集めて『桃太郎話 みんな違ってみんないい』(吉備人出版)として出版されている。また故小久保桃江さんの膨大なコレクションが、県北に展示されている。しかし、なにかもの足らないものを感じる。
それは、桃太郎の全てに出会える場所の確保しつつ、もっともっと「桃太郎といえば岡山」といわれる、その桃太郎を生かす道はないのかと自問自答する。
そのためにも、岡山駅すぐのデジタルミュージアムに桃太郎の資料収集や展示、そして研究の拠点となればと願う。同時にもう一つ、住宅館長が提案されるのだが、やはり「桃が流れてくる川」が不可欠だと思う。せっかく民話の世界の「きびだんご」とともに、「吉備津彦命が鬼の温羅(うら)を退治する温羅伝説」の吉備津神社や鬼ノ城(きのじょう)もあるからには、「桃が流れてくる川とおばあさんが桃を拾った場所」があるといい。それは笹が瀬川だそうだ。これらが揃うと、まさに名実ともに「桃太郎といえば岡山」となる。
そう言えばこの連休中に愛知県犬山市で、「桃太郎サミット」が開催される。犬山市の5月5日の「桃太郎まつり」に併せての開催だ。犬山市には「桃太郎神社」もあり、市として全面的に「桃太郎」を展開している。
岡山市でも、桃太郎に関するイベントがあっていいと思うのだが、どうだろうか。