若松孝二監督作品・映画「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」
少しシンドさ感じつつも、やはり見ておかないといけない、そんな義務感のようなものがあった。その映画は、若松孝二監督作品「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」である。
1972(昭和47)年2月、日本中がテレビにかじりついて見た、連合赤軍による「あさま山荘」での10日間の立てこもり、そして「28日の突入劇」。さらに、その後次第に明らかになっていく「連合赤軍」による「死の粛清劇」。「自己批判」から「総括」、そして「死刑」へと次第にエスカレートしていく。
そんな連合赤軍の「あさま山荘」へ至る道程を、実に冷静にカメラは捉えていく。3時間10分、最近の日本映画では、極端に長い作品だが、眠ることもなく、ぐいぐいと引っ張られていった。さすが、若松孝二監督だ。
それにしても、観客は少ないだろうと思っていたが、実にたくさんの客がいた。私よりも、若い世代も多かったが、どんな思いでこの映画を見に来たのだろうか。私は、映画を見て帰宅した後、書棚に並んでいる関連書籍や新聞切り抜きをパラパラと読み返した。
ところで、いつも思うのだが、上映館であるシネマ・クレール丸の内のそんなに広くはない花壇は、いつも美しい花が咲いていて、私を楽しませてくれる。少しだけご紹介する。写真が下手なので、実物を見に行かれることをお薦めする。