フレッシュな新人さん40人近く、上手く職場になじんで今後豊かに育って欲しい
今日は4月2日だが月曜日。多くの事業所で入社式が開催された。大きな企業の入社式の模様も、テレビのニュース等で放映されている。
我が医療生協でも40人近くの新採用職員さんたちが、辞令交付に続いて今日から研修を受けている。朝会っても笑顔で挨拶する。とてもすがすがしい笑顔だ。その笑顔がいつまでも続いて、上手く職場になじんで今後豊かに成長し、法人の各部署で大きな役割を担って欲しいと思った。
私の新入職員当時のことは、全く思い出さない。私の時には地方財政危機との関係もあり、採用は4月1日ではなく、一ヶ月延ばされ5月1日だった。それまでは、臨時職員として配属され仕事をしていた。
今日も友人と話をしていて、「好きに生きていて、羨ましくさえある」と言われ、後輩たちからは「早くそんな身分になりたい」とも言われる。しかし私的には、現役で働いていた当時に返りたいとしばしば思う。
ともあれ、フレッシュな新入職員さんたちと会い、まだまだ元気で働いていたいと思った今日だった。
俵万智著『風が笑えば』を読んで、心を解放するひとときを過ごした
・水無月は時の流れの匂う午後「もう」と思えり「まだ」と思えり
・ひとりじめできない人を5分だけひとりじめするコーヒータイム
・ランチでもディナーでもなく朝ごはんを一緒に食べる人になりたい
(『風が笑えば』より)
「売れ行き史上空前 俵万智さんの『サラダ記念日』 ヤングの気持ちを表現」の見出しのついた1987年6月27日付けの山陽新聞夕刊の切り抜きが手元にある。
記事では、「発売以来1ヶ月半の間に25版13万部が売れ、個人歌集としては史上空前。6年前に同じ出版社から出て100万部を超えた『なんとなく、クリスタル』(田中康夫氏)を上回るペースだという」とある。
それほど俵万智の出現は、衝撃的だった。「与謝野晶子以来の大型新人類歌人」という本の帯のコピーにも驚いた。そして何より驚いたのは、その何気ない日常の言葉や会話を取り入れたその句だ。
・「嫁さんになれよ」だなんてカンチューハイ二本で言ってしまっていいの
ただ、私の好きな句は、同じ『サラダ記念日』に収録されている次の句だ。
・「寒いね」と言えば「寒いね」と答える人のいるあたたかさ
さて、その俵万智も登場して以来、もう25年の時間が流れ、今では子どももいるお母さんとなっている。それでも俵万智が詠む歌の素晴らしさ、感性のみずみずしさは変わらない。というか、いっそう豊かに言葉が紡がれている。
最新の著書『風が笑えば』(中央公論新社刊)を読んで、私の感性にも少しだけ水やりをすることができた。こうした本を読む時には、心が解放される。ステキなひとときだ。