「がん患者の魂の叫びを聴く」と題した講演で、「緩和ケア」について学んだ
とても暖かいお天気の今日の午後、室内での講演会で学びの時間とした。参加したのは、鳥取生協病院の前病院長であり、現緩和ケア科専任医の竹内勤先生の「がん患者の魂の叫びを聴く 鳥取生協病院の緩和ケア病棟の取り組み」と題する講演会だ。
私は我が人生をどう締めくくるのかを考え続けており(それは考えてもどうにもならないことなのだが、それでも考えないよりはいいと思う故だ)、「ターミナルケア」&「緩和ケア」に関して、深い興味と関心がある。
加えて私が監事のお役をいただいている法人が運営する病院では、昨年9月から「緩和ケア病棟」を開設しており、仕事上の興味も加わってこれは聞いておかなければと参加した。
「がんと緩和ケア」や「スピリチュアルケア」等について、鳥取生協病院での実践に裏打ちされたご講演をお聞かせいただき、深く考えることができた。加えてこれまでも考えてきたことだが、「自分らしく最後まで人間としての尊厳をもって生きる」ことを実践したいと思った。
今日は「夢の競演 梅沢富美男&中村玉緒」公演のご案内をいただいており、少しだけ心動かされたが、「ここはお勉強だ」と頑張った。参加して良かったと思えるご講演だった。感謝。
“そうか私も絶滅危惧種か”、内澤旬子著『おやじがき』を読んで苦笑した
その書名を知って、すぐさまいつものように公民館経由で図書館に予約カードを入れた。その本は『絶滅危惧種 おやじがき 中年男性圖鑑』だ。イラストルポライター内澤旬子さんが、コーヒー店、電車、路上等で「えもの」である「おやじ」を「捕獲」したものだ。この本の中には、その「捕獲」した日時と場所が明確に記されている。
著者は「世間の目なんて気にしない、耳毛上等、脂即是腹、臭気充満、靴底発酵、放屁爆裂、背広は吊しで。そんな無敵なおやじがひとりでもふたりでもしぶとくサバイブいることを祈念しております」と書いている。
そしてこうも書いている。「本書のページを繰り直し、ここに描かれているおやじをご覧ください。アンチエイジングという妄想から解き放たれ、まるで寝釈迦のように自在に、そこらに散在している」と。
その一つだけ紹介する。「暑そうなおやじ。夏のおやじの定番といえばワイシャツに透けるランニング。コレを嫌悪するOLが丸の内でけで五百人は下らないんじゃ…」。ここまで書いてきたが、全て私そのものだ。
私の場合には、この本に描かれている「絶滅危惧種」と言われる「おやじ」というよりも「おじん」であり、いっそうの進化を遂げているのだが…。この本での指摘に、苦笑しきりであった。
それでも著者の「もう煤けてもいいじゃん!歳なんだから。煤けましょうよ!」との言葉に背中を押されて、この本を読んで以来、せめてと背筋だけはしっかりと伸ばして胸を張って歩くようにしている。おやじ万歳!