『運命を生きる』読み、元宮城県知事・浅野史郎の人生とATLとの闘いを知った
昨日は「海の日」で祝日、世の中は前日まで三連休だった。私のように「毎日が日曜日」の身には、日曜・祝日は混雑というイメージしかない。そんな「休み明け」の今日は、朝から慌てた。「歌舞伎・観る会」の事務局の女性から「22日の松竹座ツアーのチケットがまだ届いていない」との電話があったからだ。歌舞伎観劇のチケットは、ツアーの場合も我が家へ送っていただくのだが、私は渡したものと思い込み、チケットのことは完全に忘れていた。
このところの多忙で、我が部屋の中は書類などが何カ所にも山と積まれている。しかし、郵送物などは一カ所と決めており、そこに置かれていれば気になるがそんなものは見当たらない。慌てたことは言うまでもない。結局は見つかったが、大量の汗が流れた。先のリモコンといい、困ったことが次々と起こる。
ところで、この間いく冊のかの本を読んだりもしたが、多忙な日々を過ごしたので書けずにきた。その中の一冊だけ書いておくこととする。元宮城県知事だった浅野史郎著『運命を生きる 闘病が開けた人生の扉』(岩波書店刊)だ。
著者は2009年にATL(成人T細胞白血病)の発症を告げられ、骨髄移植で完治した経験も含めて、著者の人生を語った好著だ。「語った」と書いたのは、この本が講演録だからだ。
さて、浅野元知事の厚生省(現在の厚生労働省)時代の、仕事に向かい合う姿勢やあり方などにはずいぶんと共感し、そのことはこれまでも書いてきた。「仕事は中身で取り組め、本来の課題と正面から取り組め」「情報や事態はガラス張りに」「情報を集めよ、現場を少しでも見よ、現場の人と語れ」等々、私も地方自治体の職員としてこれらの言葉を心に受け止めて過ごしてきた。とりわけて「思想を言語化せよ 自分の担当する仕事について、自分の考えを文章化する努力を」にはすごく共鳴し、私人も努力し周辺にも語ってきた。今は骨髄移植を受けてATLは完治し、健康を取り戻された浅野史郎氏のさらなる活躍を祈る。
それにしても、今日も暑い一日だった。館林市ではナント39.2度を記録したとのことだ。そうした中で、気象庁はやっと今日中四国地方の梅雨明けを宣言した。遅すぎる。沖縄で見上げて青空は、今日も岡山でも上空に広がっていた。じっとしていても汗が流れるくらいで、草抜きや畑作業などはサボった。それでも今日は、小玉スイカを初収穫して楽しんだ。
なお、沖縄行の残りの報告は、明日にでもさせていただこうと考えている。お許しを。
映画「ひまわり」のクランクインの日、炎天下の下で撮影現場は熱く燃えていた
沖縄から帰ったのが14日、今日が17日だからそろそろ報告記をアップしなければと焦る。ただ、まだ少しだけ疲れが取れないので、頭が回らない。
さて、その沖縄行の最大の目的は、私も今参加している「映画『ひまわり』の製作協力」の活動のさらなる飛躍をと願って、撮影現場を訪れて映画の雰囲気を掴むことにあった。
映画「ひまわり」のクランクイン・14日の最初の撮影場所は伊計島、主演の長塚京三さんなども参加してのシーンだ。午前8時過ぎからの撮影で、その日の午後は読谷村での撮影となっていた。こちらは、広く知らされているようで見学者もあるとのことだった。
私達は朝6時の朝食を終えて、8時半過ぎには現場へ到着した。照りつける太陽の厳しい日差しの下で、撮影場所は熱気に包まれていた。多数のテレビ局などのマスコミ関係者で、見学者は私達のみ。何度もテストを繰り返した後に、そのシーンの撮影が終わると、監督と長塚京三さんの各々の囲み取材。私達も長塚さんと記念撮影をお願いした。そして、プロデューサーなどの関係者にご挨拶もさせていただいた。「是非とも映画『ひまわり』をよろしく」、とみなさん口々に要請された。
私は山田洋次監督の撮影現場を何度も訪れさせていただいているが、撮影現場は張り詰めた緊張感があり、熱気がある。今回の現場を観ていて、とても素晴らしい作品になりそうな予感がした。映画「ひまわり」の製作協力券を一枚でも多く拡げなければと、思いを強くした。
滞在中に毎日食べた沖縄そばと沖縄ぜんざい、「ケイブカフェ」で疲れも癒やす
沖縄滞在中には、普天間、嘉手納、辺野古と基地を見て回り、かつ「沖縄戦の縮図」とも言われる伊江島へも行った。それらは、夜にでもアップできればと考えている。
今回の沖縄行は観光とは全く無縁の旅となり、美味しいもの・珍しいものを食べる時間的な余裕はなかった。それでも、大好きな沖縄そばと沖縄ぜんざい(かき氷にあずきが一緒)は、三日間毎日食べた。
そして今回の旅で唯一わざわざ行ったのが、「ガンガラーの谷」にある「ケイブカフェ」だ。今回はほとんど中部で過ごしたが、この時ばかりを高速を車へ飛ばして南部まで行った。「ケイブ」とは洞窟の意味で、とてもステキな雰囲気のカフェだった。「ガンガラーの谷」は事前予約制であり、お茶だけして帰った。ここらは、私である。
その後は、那覇へととって返して「牧志公設市場」二階で、一階にあるお魚屋さんでお願いした貝などをお刺身にしてもらって、沖縄そばとともに食べた。さらには、お店を変えて沖縄ぜんざいを楽しんで、今回の旅は終わった。楽しかったものの、オキナワ問題でのテーマは重く、いささか疲れもした。その心と体の疲れはまだ完全には抜けていない。