今日は金曜日、「原発いらない 金曜官邸前デモ」の岡山版行動に私も参加した
今日は金曜日だ。「原発いらない 金曜官邸前デモ」が、大きな拡がりをみせていると聞く。ツイッターなどの展開の中での、市民的な拡がりが特徴との報道もある。
その「原発はいらない 金曜デモ」は全国でも取り組まれており、ここ岡山の地でも、中国電力のビルを7周する昼休み行動として展開されているということを聞いていた。
今日は近くまで行ったので、私も「原発はいらない」という意思を示すためにその列に参加した。手にプラカードなどを持った方々の隊列だ。ただ、親子連れの方などの参加がなかったのは少しだけ残念だった。
それにしても、もっともっと大きな動きがないと、今の政府のむちゃくちゃな原発推進政策の転換は難しいのかとも思う。と同時に立ち後れの目立つ、福島の方々の原発事故による深刻な困難の打開や、東日本大震災の被災者の方々の生活とまち・地域の復活・復興のための迅速な施策の展開を求める声もより大きくしていきたいものだ。
三宮麻由子著『感じて歩く』、シーンレスの方の現場からの報告に心打たれた
昨日もとても暑かった。我が部屋は終日、クーラーが点いたままだ。節電や電気代が頭を横切るが、熱中症で倒れるよりはましと自分自身に言い聞かせている。それにしても、暑い。週間天気予報で一度は出ていた雨マークも消えて、今後一週間ずっと晴れマークで、常に30度を超える猛暑日が続くとのことだ。ヒジョーにキビシー。
そんな暑さに耐えかねて、今日も逃げ込んだのはエスプリだ。このお店のオアシスに元気をもらう。今日の昼下がりのエスプリは、満席に近い状態で、たくさんのお客さんで賑わっていた。少なくない方々が、オアシスをオーダーされていた。しかし、平日では珍しいその賑わいの中での読書は、いささか辛いものがあった。
さて、この日読んだ本は三宮麻由子著『ルポエッセイ 感じて歩く』(岩波書店刊)だ。私はこの本に出会えたことに心から感謝している。この本は、新聞に載った書評で予約した本なのだが、とても素晴らしい本でたくさんの学びと刺激をいただいている。
この本の著者は、幼稚園入園前に光と分かれた「シーンレス」(「景色がない」という著者の造語で、全盲の意味)の方で、「外資系通信社で報道翻訳に携わる一方、執筆、講演、テレビ・ラジオ出演など幅広く活動されている」(著者プロフィールより)。
この本はシーンレスの方が「歩く」ことに関わってのまちや鉄道などの現状が克明にレポートされている。まさに「移動する」ことの困難さ、それとひき換えの喜びがひしひしと伝わってくる。また白い杖などの歩行補助器具の現状や開発の状況などもとても詳しく報告されている。
また、盲学校の同窓生が転落死した駅に行き点字ブロックや放送の実態を調べたり、盲導犬訓練に密着したりとまさに現場を歩いている。加えて、東日本大震災に関わって5時間かけて帰宅した体験も書かれている。ご自身の体験から具体的に書かれているので、とても説得力がある。
このルポルタージュを読んで、実にたくさんのことを教えられた。「まさに目から鱗」といった感じだし、そのたくさんの提言には納得した。障がい者への日常生活用具の公的支援のあり方、駅構内での点字ブロックなどのあり方、信号機を全国一律の仕様にする等である。また、浅学非才で知識のない私であり、歩行訓練師の存在やシーンレスの方への「コミュニケーション支援」など、多々教わった。
私はこの素晴らしい本と出会えたことを心からに嬉しく思っている。そして著者の提言が現実の行政施策に反映されることを強く求めるし、それも一刻も早くとの思いだ。みなさんにも一読をオススメする。