久しぶりに恵みの雨が降った、私が早朝から墓掃除に行ったからだろうか
今日からお盆の帰省ラッシュが始まった。どこの高速道路も渋滞という報道を見ながら、お盆には何もすることのない身を振り返った。考えるともう8月も中旬になろうとしており、9月1日からの「(八尾)風の盆」の季節が近づいている。
その風の盆を題材とした高橋治の名作『風の盆恋歌』では、酔芙蓉が効果的に登場する。その『風の盆恋歌』に感動して、我が家でも酔芙蓉を植えたりもした。他所のお庭に美しく咲く芙蓉を愛でていて、葉は生い茂っているもののまだ咲かない我が家の酔芙蓉を思ったりもした。
さて、今朝は6時過ぎから墓掃除に行った。明日・12日が父の命日なので、少し早いがお盆参りも兼ねてのお掃除だ。暑さに負けて、墓参りもおろそかにしてきているだけに、今朝の掃除も大変だった。「墓掃除の代行業者」にお願いしょうかといつも考えるのだが、墓は自宅の近くにあるので「親不孝者」と叱られそうなのでそれをする勇気はない。
帰宅して、墓掃除で汗をかいたついでにウォーキングも、と頑張った。そろそろ「鬼のダイエット」に入らなければと考えている。こうした事案については私は考える時間が長く、それだけで力尽きることがある。つまり言えば、なかなか実行できないということだ。我ながら情けない。
そして、お昼はこのところ利用させていただいている畠瀬本店で過ごした。このお店のお料理が美味しい上に、長女の店主さんを中心にご兄弟・姉妹で、ご両親のお手伝いもいただきながら、運営されている。その雰囲気がとても心地いい。とても大切でありながら今この国で失われている「家族」がそこに厳然としてあることを実感できる。それが嬉しい。
それにしても今日はそんなにたくさんではないが、久しぶりに雨が降った。今朝は墓掃除に行ったので、朝水やりができなかったのでラッキーと言う感じだ。しかしこの雨、まさか私が早朝から墓掃除に行ったことが原因なのだろうか。
手を伸ばせば届きそうな目の前で松たか子が演じ歌った、これ以上の幸せはない
今回観に行った「ラマンチャの男」。オーケストラピットを舞台として使用し、上手と下手に階段が作られていた。そこを俳優が上り下りして登場したりする。松たか子は多くの場合下手階段から登場し、階段に座って演技したり歌ったりする。
その下手の階段の前の席が1階A列23番の席だ。いつもならその前に3列の座席(ミュージカルの場合にはオーケストラピットとして使用される)があるが、今回はその座席はないので、A列が最前列だ。そしてその席が私の今回いただいた座席だ。
階段に座って歌う松たか子に、手を伸ばせば届くような席だ。松たか子の表情なども全て見える。そんな席で観た「ラマンチャの男」は最高だった。これ以上の幸せはない、そんな思いだ。これだけ舞台を観たことで、もう「ラマンチャの男」は、私的には卒業とすることとした。それにしても、素晴らしいお席をいただいたことに、心から感謝した。
ところで、観劇した帝国劇場には、この8月に青山劇場で上演される「ミス・サイゴン」のフライヤーがあった。松たか子もこの「ミス・サイゴン」には2004年の帝国劇場での公演に参加している。その舞台のことも思い出したりもした。
今回は「かりんとう」に拘ってみた、銀座「たちばな」と浅草「小桜」へ行った
今回の東京行きのお土産は何にしようかと考えて、今回はかりんとうとした。いつもならほとんどが予約分で終わってしまう明治17年創業の「銀座・空也」の「もなか」がお気に入りだが、前回買ったので今回はパスした。因みに、この「空也」のお店の外に貼られる「本日分は売り切れました」のお詫びの紙は銀座の風物詩、との声すらある。
そうした中で、今回は以前もお世話になったことがあるが、「銀座・たちばな」のかりんとうとした。この「たちばな」は通販を行っていないため店頭での販売のみとなる入手困難なかりんとうだ。まさにたかがかりんとう、されどかりんとうで、何とも美味しい。
東京かりんとう御三家とも言われるのが、老舗の「たちばな」とともに浅草の「小桜」、そして湯島「花月」のかりんとうだ。せっかく浅草に泊まるのであり、「小桜」の本店まで行ったみた。住宅地の中にあり、ここが御三家の一つかと思われたが、なんのなんのそんなに広くはない店内には、包装されたかりんとうが山と積まれていた。そして一つ一つ味見させてくれた。これまた美味。
今度上京した際には、「花月のかりんとう」を食べてみたいと思う。
タニタの社員食堂には入れず、「シェ・ロッシニ」の人気メニュー・カレーとした
「ラマンチャの男」の私が観た日の公演は午後1時開演だった。お昼前には会場の帝国劇場に到着し、すぐ近くにありかつまだ行ったことのない「タニタの社員食堂」へお昼を食べに行った。しかし、しかし12時30分からの整理券しかなく、時間の関係で諦めた。
そこで、これまた近くの東京會舘「シェ・ロッシニ」の人気メニューのカレー(フルーツトマトのグラタンと夏野菜カレー、2625円)とした。この「シェ・ロッシニ」のひとつの自慢がカレーに添える薬味であり、銀器にずらっと12種類も並ぶ(1260円)。カレーも薬味も美味しかったことは言うまでもない。しかしその一方では、カレーで4000円近いお値段となった。そんな値段のカレーを初めて食べた。我が生涯での初体験だ。甘酸っぱい経験となった。
食べたと言えば、松たか子の舞台の感激を沈めようと、観劇後は銀座・とらやの和菓子とコーヒーとした。私がいつも行く広榮堂の和菓子とはずいぶん違った。高級感があり、美味しさも格別だった。お値段も広榮堂とはずいぶんと違い、高級感が具体化されてものとなっている。それでも、まさに記憶に残る一日となった。