降って来るもの

写真と散文とぽえむ

心身解剖書Ⅱ

2020-01-07 13:06:02 | 詩19

      心身解剖書Ⅱ-其処此処から-


何かが僕を引っ張ってくれる

何かが包んでくれる

守ってくれる囁いてくれる


目を瞑って殻に閉じ籠ると

抱いてくれるmonoたちの息に触れる

懐かしい匂いに馴染む

皮膚の温もりが伝わる

微笑んで解剖書を読むmonoたちの

優しい有り様を感じる


周囲の其処此処から

豊潤で芳醇なinochiの香りが立ち上って

僕を桃源郷の息吹に誘う

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心身解剖書Ⅰ

2020-01-07 06:12:05 | 詩19

       心身解剖書Ⅰ-月並みの中-


特別に秀でた筋肉じゃなかったけれど

特別に頼もしい骨格でもなかったけれど

特別に備わった英俊な感覚も少ないし

特別に滾る血流に翻弄される機会も微小だった

唄えないし、悪筆だし、遅速だし

どんな種類の奏とも疎遠だった

早くから眼鏡が要ったし

耳鳴りは数年来の煩わしさだし

健康だった鼻腔にアレルギー性ウイルスが棲みついた・・


たった一つ挙げれば

書けることだけは人並みの中位だと

書くことに繋がる情感だけは

一人前以上に授けられたと・・


冷静に解剖してみれば

月並みにしか過ぎぬ心身だが

それゆえ

月並みの日常が

月並みの中位の人生の旅を

スケジュールしてくれたのかも知れない



コメント (2)
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