心身解剖書Ⅱ-其処此処から-
何かが僕を引っ張ってくれる
何かが包んでくれる
守ってくれる囁いてくれる
目を瞑って殻に閉じ籠ると
抱いてくれるmonoたちの息に触れる
懐かしい匂いに馴染む
皮膚の温もりが伝わる
微笑んで解剖書を読むmonoたちの
優しい有り様を感じる
周囲の其処此処から
豊潤で芳醇なinochiの香りが立ち上って
僕を桃源郷の息吹に誘う
心身解剖書Ⅱ-其処此処から-
何かが僕を引っ張ってくれる
何かが包んでくれる
守ってくれる囁いてくれる
目を瞑って殻に閉じ籠ると
抱いてくれるmonoたちの息に触れる
懐かしい匂いに馴染む
皮膚の温もりが伝わる
微笑んで解剖書を読むmonoたちの
優しい有り様を感じる
周囲の其処此処から
豊潤で芳醇なinochiの香りが立ち上って
僕を桃源郷の息吹に誘う
心身解剖書Ⅰ-月並みの中-
特別に秀でた筋肉じゃなかったけれど
特別に頼もしい骨格でもなかったけれど
特別に備わった英俊な感覚も少ないし
特別に滾る血流に翻弄される機会も微小だった
唄えないし、悪筆だし、遅速だし
どんな種類の奏とも疎遠だった
早くから眼鏡が要ったし
耳鳴りは数年来の煩わしさだし
健康だった鼻腔にアレルギー性ウイルスが棲みついた・・
たった一つ挙げれば
書けることだけは人並みの中位だと
書くことに繋がる情感だけは
一人前以上に授けられたと・・
冷静に解剖してみれば
月並みにしか過ぎぬ心身だが
それゆえ
月並みの日常が
月並みの中位の人生の旅を
スケジュールしてくれたのかも知れない